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2023・5・11 南房総の地震について

23年5月11日早朝千葉県鴨川あたりを震源に、千葉県南部に震度5強東京横浜方面に震度4の地震が起きた。
5月10日午前11時にも千葉県北西部にてM4.1 の地震が深さ70kmで発生しております。

震源に対して、西北西の方向に対して、震度が高くなる傾向があり、三浦三崎は震度3であるのに対して、方向的に西北方向では、震度が高めになり震源から距離があるにも関わらず、横浜市、東京都23区などが高い震度となったことや、震源の深さが40kmとのことで断層のずれかなと思いますが、通常は断層型地震はもっと浅い震源になるように思いますので、プレート起因かなとも思います。


一方で南太平洋において同日午前1時にトンガ諸島で、深さ210kmにおいてマグニチュード7.6の大きな地震が起きていることから、プレートテクトニクスによる影響が示唆される結果となった。



トンガは太平洋プレートとオーストラリアプレートの境目、関東南部は太平洋プレートとフィリピンプレートと北米プレートの境目である。
プレートテクトニクスについては、地震学者のなかでも、確固たる主流の意見ではないことからわからないとして、あまり語られることが少ないが、バヌアツの法則などで経験則として言われており、今回も何らかの関連があるのではないかという事例になったと思われます。

南関東の地震の怖さは関東大震災のように連鎖することです。
関東大震災は、相模湾で発生した9月1日正午の本震だけが、よく伝承されていますが、本当の怖さは、そこから36時間以内にマグニチュード6クラスの地震が20回近く、丹沢、相模湾、南房総、秩父、北総など南関東の広いエリアを震源とした大きな地震で連鎖し、度重なる振動で多くの構造物への影響を与え、強風も相まって火災を引き起こしたことにあります。TBSドラマ日本沈没でありましたが、プレートが壊れることで大地震の連鎖は過去関東大震災の際に起きています。

関東大震災は大きな余震が続いた。
9/1 12:01 M7.2 本震
12:03 M7.3 丹沢
12:17 M6.4 大島近海
12:23 M6.5 相模湾
12:40 M6.5 相模湾
12:47 M6.8 山梨
13:31 M6.1 静岡東部
14:22 M6.6 伊豆
15:19 M6.3 茨城県沖
16:37 M6.6 静岡東部
9/2 11:46 M7.3 千葉南東沖
18:26 M6.9 千葉東方沖
22:09 M6.5 伊豆

今回の震源の深さから見て、フィリピン海プレートと北米プレートのプレート間で発生した地震と想定されるエリアと深さになります
5月11日気象庁会見ではフィリピン海プレート内部が震源とのことでした。上部が北米プレート、下部に太平洋プレートがあるがフィリピン海プレート内部であまり地震がおきた場所ではないとのこと)20230511 1454追記



それはイコール南関東直下型地震の想定エリアであり、今回の震源は関東大震災の際の相模湾トラフのさらに東側になりますが、単独で活動するか?どうかはここしばらくの経過次第です。仮に相模湾トラフと連動した場合はかなり巨大なものになりかねません。

気象庁の発表でも関東大震災での余震の一つ(1923/9/1)の地震や、その1年前の1922/4/26での横須賀でM6クラスの地震が記述されており、首都圏直下型との関連が想定されているエリアです。



2023年5月11日の記者会見では、首都圏直下型地震との関連があまり述べられていないが、下記の気象庁資料にあるすらいどの通り、相模トラフで想定される大規模地震のエリアで、関東大震災もその一つに考えられているものであることから、決して安心できるものではないとも思え、気象庁担当の記者さんたちの力量が問われる案件かもしれません。



5月10日の北総、5月11日の南房総で止まってほしいと思う次第です。

当面は、気象庁がいう通り、注意が必要かと思います。

【参考資料】
気象庁発表資料 

https://www.jma.go.jp/jma/press/2305/11b/kaisetsu202305110615.pdf


思うところ書いてみました。プロの方から見れば幼稚かもしれません。利用者の立場で書いてます