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97☆明日はローマ建国記念日

ぼんじょーるの!
晴れたと思ったら雲が出てきたり朝から変な天気の火曜日です。
昨日はあんなに晴れていたのに午後から雷雨でした。
春の天気は変わりやすいローマです。

さて、明日はローマの建国記念日なんですよ。
イタリア建国記念日とは違います。
大昔、ローマが都市国家として確立した日です。

双子の兄弟ロムルスとレムス

ローマはもともと沼地の多い湿地帯で、小高い丘の部分じゃないと人が住めない土地だったそうです。
今でも残る7つの丘は下記の通り。

1.アヴェンティーノ
2.カンピドーリオ
3.チェリオ
4.エスクイリーノ
5.パラティーノ
6.クイリナーレ
7.ヴィミナーレ

ローマは狼に育てられた双子の兄弟、ロムルスとレムスの兄、ロムルスによって建国されたとされています。
それが紀元前753年4月21日なんですね。
海からほど近いテヴェレ川流域の7つの丘のある場所が「ローマ」になって明日で2774年経つ、というわけです。

2人の兄弟はそれぞれ別の丘の領地に住んでいました。
兄ロムルスはパラティーノの丘、弟レムスはアヴェンティーノの丘です。

ある日、レムスのほうが境界線を越えてロムルスのエリアに侵入。
ここで壮大な兄弟げんかが勃発!
最終的に勝ったロムルスが、初代のローマ王になり、ローマの名前の由来はこの「ロムルス」から来てる……というのが、ローマに伝わる初めて物語のひとつ。
神話みたいなものですからね。諸説あります。

カピトリーノの丘

初代ローマ王となったロムルスは7つの丘の開拓に乗り出し、もっとも高い場所にあったカピトリーノの丘に神殿を建てました。
このときからカピトリーノはずーっとローマの中心で、今でもローマ市庁舎があるんですよ。

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これね。

ちなみに銅像はレプリカですけど、本物はこの市庁舎の両脇にあるカピトリーニ美術館に収蔵されています。
広場の幾何学模様はミケランジェロのデザインです。
別の場所にあったこの銅像を、この広場の中心に据えたのもミケランジェロなんですって。

カピトリーノって、地理的にもちょうどローマの真ん中あたりなんですよね。
英語の首都、キャピタルって、もしやカピトリーノから来てるんじゃないでしょうか?
イタリア語で首都はカピターレ。
カピトリーノ→カピターレ→キャピタル、じゃないかしらん?

さて、カピトリーノのローマ市庁舎の左脇にはこんなものもあります。

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オオカミのお乳を吸ってる双子の赤ちゃん、ロムルスとレムス!

もともとエトルリア人がつくっていた狼のブロンズ像に、あとから双子を追加したらしいです。
これもやっぱりレプリカで、本物は、広場の銅像と同様、カピトリーニ美術館に収蔵されています。

でもって、この先には私がローマでいちばん好きな場所と言っても過言ではない絶景ポイントが。

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フォロロマーノをこんなふうに見下ろすことができるんですー!
無料の絶景ポイント(笑。
時間がなくてフォロロマーノの中に入れないけど、ちょっと見てみたい!と言うときに絶賛オススメです!

上の写真、巨大な柱が残ってますけど、それはサトゥルヌス神殿
紀元前497年にConsacrato、聖別されたとあるのでキリスト教が始まるよりずっと前です。
サトゥルヌスって、英語だとサターンで土星のことです。
土星の神様を祀った神殿で、主に農耕担当。

ローマ神話はギリシャ神話のパクリなんですけど、キリスト教化される前のローマはいろんな神様がいる多神教でした。
で、それぞれの神様が担当してる物事があり、それがバラエティーに富んでいてムチャクチャ面白いの。
深堀りすると、とんでもないことになります。
一時期ハマって楽しかったなぁ。

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同じ場所から左に目を向けると、セヴェルスの凱旋門が見えます。

こちらは新しくて202年から203年にかけて建造されたもの。
195年、197~198年の2回のパルティア遠征での勝利を記念して作られた凱旋門です。
勝利の凱旋パレードかなんかやったんでしょうね(笑。

今回の写真はいずれも何年か前のものです。
コロナ規制で今は居住区から出られないけど、どうやら4月26日からラツィオ州はオレンジから黄色ゾーンに戻るみたい!
そうしたらカピトリーノの丘にももちろん行けるので、久しぶりにカメラを持って出かけようかな。

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では皆さま、ステキな火曜日を Buon Martedi ぶぉん・まるてでぃ!

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