人生、本当にこれでいいのか?
好奇心や胸の高鳴りといったものはとうにどこかへ消えて、 1年の終わりに向かって一刻も早く消費しようとする日々。
「人生、本当にこれでいいのか?」
週 5、 6の頻度で労働して、一人暮らしなら当然生活もあります。付き合いもあります。その上、生活を回すためには絶えずメンテナンスが必要で、それどころかあらゆる場所で年齢に比例した責任、義務、タスクが重なりに重なっていく。
一念発起して、新しい自分を決意した次の朝はまた出社。忙しい日常にその思いは揉み消されて、そうしてまた忘れていく。そして渦中にいた僕はそのことに気づくことすら出来ませんでした。それでも、僕は職場を思い切って退職した。外に出されたことで冷静になれた。その時初めて、自分の擦り切れそうな人生に気がつきました。
「何だこの感覚は…」
部屋の中で一人、愕然とする。変えられるのなら変えたい。今すぐにでも。でも、変え方がわからない。。そんな鬱々とした僕の目の前に飛び込んできたのは、
大人気ないほど心から笑って
「人生を楽しんでいる人たち」だった。
楽しんでいる人は沢山いる
SNSなどを漁ると、
因みに後者は「余った時間で旅をす?」ではなく、「旅するため」にお金と時間を手っ取り早く稼いで、「旅が中心にある生活」を送っている人のことです。特に登山や旅行ライターなど、アウトドアが好きな人に多いかもしれません。自分の趣味で調べたブログや雑誌などの著者などを、 Twitterなどの SNSで探すと私生活もみえてきます。
「旅」とは、ここまで人を活き活きとさせるものなのか。画面越しでも伝わる充実感。自信。誇り。当時、何一つ僕が持っていなかったものでした。僕の中に押し込めていた琴線に触れたのか、幼い頃に感じたどうしようもないウズウズとした気持ちが沸々と湧いてきました。
旅の目的とは?
僕にとって旅とは、「人生を活かすもの」です。それは、キャンプでもいいし、読書でも、登山でも、昆虫観察でも、 ネタ収集でも、ライブ実況でもなんでも構いません。
どこからともなくエネルギーが発生していつの間にかやってしまってること。やっていて安堵感に包まれて心地いいこと。私がやらなきゃ!という使命感が発生すること。時間を忘れて夢中になること。たかぶった感情に生きている!と心と体で感じること。
「自分のエゴ」を楽しめるもの。それこそが「旅」でした。だからこそ人間は、遊んでいると充実するし、口もぬるぬる動く。真剣になれる。魂一杯、表現したくなる。好きなドラマがあれば最速で仕事を終わらせてリアタイで観るし、山に登るために体を鍛えるし、海に潜るためにはリサーチをする。
旗を立てると人生は好転する
そして、無駄なものが振り落とされることは同時に、無駄な「辛さ」や「苦しさ」をも削ぎ落とすことになります。例えば、キャンプが趣味だとしましょう。休日は絶対にキャンプに行きたいから、仕事で疲れるわけにはいかなくなります。給料や条件が見栄えなくともストレスがゼロに近い職場、また休みを確実に取れる職場を探し始めます。
お金は自分が本気で買いたいもの(キャンプ)に全振りされていきます。なんだかんだでお金も節約され始めるわけです。それでも「欲しいギアがある!」となれば喜んで副業でもバイトでも何でもし始めるはずです。「好き」が起点なので意気込みが違います。人間関係も、同じです。
むしろ相性抜群の仲間が、新しい遊びに誘ってくれる。もしかすると親友やパートナーといった出会いまであるかもしれません。ざっと考えただけでも、これだけ生活が反転します。ストレスは削られ、喜びは増える。
まさに「QOLが上がる」生き方と
いえるのではないでしょうか。
旅を「人生の旗」として立てるだけで、幸福度も生活の質も人間関係も格段に変わってくるのです。考えるだけでワクワクしてきませんか?
さて、ここまで「旅のやり方」の重要性、人生に与える影響について話してきました。
ここからは「実践編」です。
先程、例に挙げた生活はもちろん可能です。そのことを証明しつつ、この章からはさらに枝葉を広げて、他の選択肢も実際の例も交えて紹介させていただきます。
旅のための断捨離ハック
もちろん、節約と言って体を壊したら元も子もないのでトリッキーなことはしませんが、より生活が楽になってくるはずです。
▶旗を立てろ
さて、この機会なので少し考えてみましょう。『あなたにとって、旅人生活はどんなものですか?』
①旅をするために求める条件はなにか?
②どこまで譲れるか?
③その条件をどう満たすのか?
④いつまでに達成したいのか?
ざっと最低限ですが、これらを考えてみると見えてくるかもしれません。それでは、具体的に考えていきます。因みにここからは分かりやすくするためインドア、アウトドアに分けて、「キャンプ至上主義マン」と旅中に知り合った「お絵描き大好きマン」を例にしてそれぞれ考えていきます。
生きるために求める条件はなにか?
・生活費(家賃、食費、電気ガス、保険…)
・キャンプ道具費用
・キャンプ時にかかる費用(移動費、食材費、キャンプ場費用など)そして「住居」または生活環境。
・体を休める寝床、キッチン、トイレ、シャワー
・キャンプ費を圧迫しない家賃
・騒音などの迷惑行為がない
人によっては様々あるかもしれませんが、
僕はこれぐらいあれば十分です。
健康を損なわないレベルを維持することを考えています。ここでも既にやたら広い物件や高層階なども排除できてきます。金額などの詳細は後に説明するとして、ざっくり最低限これだけあれば幸せにキャンプライフを楽しめるわけです。
早くもダラダラ飲み会費やギラギラや
ブランドバック費などは排除されてきました。
お次は「お絵描き大好きマン」の場合
お絵描き大好きマンの「遊び費用」はどんなものか?
住居に関してはほとんど変わりません。強いて言うなら作品制作しやすい間取りぐらいは必要かもしれません。
部屋が最高に心地いい空間であれば、交際費や遠征費を考えるより安いという場合もあります。)さてさて、ここからさらに無駄を削っていきます。
詳細を見ていきましょう。
どこまで譲れるか?
具体的に数字で見ていきましょう。
「キャンプ至上主義マンの場合」
・生活費 月 90000円 →月 9万もあれば無理しない程度に生活できます。内訳としては、
というところでしょうか。これぐらいの金額ならどこの地域でもだいたい想像がつきますよね。時給 800円のコンビニバイトでも週 5で 6時間でも働けばどうにかなります。
あくまで「より快適に遊ぶため」の生活なので、身体をボロボロにするべきではありません。最低限の生活費を把握し、「余剰分」を全て遊びに回すことができれば、それだけであなただけの「ミニマムな幸せ」が完成します。あとは徐々に大きくなる豊かさを感じながら楽しめるはずです。
近頃では、何かしらの「スキル」を提供する代わりに家賃を半額にしてもらえるシェアハウスや、某ネットカフェでは月 7万ほどで漫画はもちろんネットや食事もつき、コインランドリーやシャワーまで完備している場所もあります。ネカフェ難民どころか豪遊ですよね。
難易度は高いですが、過疎化してきた地域では空き家が増え、少し修繕が必要でも家賃 5000円などはザラにあるようです。一度気にならない程度に直してしまえばスキルもつくし、その後ウン十万も浮きますよね。
そんな場所をいくつか知っているだけでも、人生に対してのハードルがグッと下がります。ぜひ自分なりに、行けそうだ!と思う場所を探してみてくださいね!
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