成果を出す呼吸と成果が気にならなくなる呼吸

もうすぐ1年経過。ありがたいです。


呼吸の習いごとのオンライン塾を始めると決めて、もうすぐ1年を経過しようとしています。5月から本格的に有料会員を募集し、すでに9ヶ月ずっと続けてくれている方もいてくれて、本当にありがたいことだなあと思ってます。

呼吸の習いごとを始めるときには、必ずきちんと説明をしてから入会をしてもらい、気に入らなかったら無理して誘わないこと、そして1ヶ月は絶対に無料で来てもらって、それで気に入ったら有料できてもらえるようにすることにしています。

ミスマッチしているのに無理やり入会してもらうってのは望むところじゃないし、長く続けてほしいし、長く続けられることで、習慣にできることが生まれ、それが自信をつけることにつながることを知ってほしいと思ったからです。

4月に呼吸のならいごと説明会&体験会を行ってから、まったく募集説明会をしてないので、1年が経過するタイミングでそろそろ定期的に説明会&体験会をしていこうかな、と思うところです。それこそ定期的にやらないといけませんねー。

さて、そんな説明会で話していたのが「①成果を出す呼吸」と「②成果が気にならなくなる呼吸」についてです。

成果を出す呼吸

パフォーマンスを向上させる呼吸とか、あなたの力を最大限発揮する呼吸法とか、勝つ呼吸法とか、そういう成果を求める呼吸の書籍がいっぱいあります。

こうした本はきっと近くの書店にいくとそういう本はすぐに見つかりますし、なんか呼吸を使ってあなたもすごい成果を出そうぜ!って感じで鼻息が荒い雰囲気があります。まあ実際は、集中力を高めたり、自分の気持ちをコントロールするために、ゆったりとした呼吸をすることが多いわけですけども。

そもそも呼吸を大切にする、気にすることによって成果が出やすくなると言われるのは事実かというと、まあやり方によりますが事実だと思います。
心理的な効果が現れるのを実感するまでに、早い方で2〜3日くらいで、普通にやっていると1〜2ヶ月もすれば気持ちが落ち着き、不安な気持ちをうまく沈めたり、必要以上に自己嫌悪な気持ちにならず、ウジウジと考え込む時間を減らせるようになってくると思います。

過去のことを悔やみ、自己嫌悪に陥って、「どうしてあのときにあんなことをしてしまったのか」とか「あの時にもしもこうしていたら今頃は・・・」と考えている時間が無くなり、今やるべきことに集中することができれば、普通に結果に繋がる努力に時間を割くことが出来るようになるので、成果は上がりやすくなります。

また未来のことを必要以上に心配し、不安が高まって、「もしもこうなってしまったらどうしよう」とか「もしかしたらすごく困ったことになってしまうんじゃないか」と考えている時間が無くなれば、今やるべきことに集中することが出来ますので、結果に繋がる努力をする時間が増えて、成果も上がりやすくなります。

なので、気持ちが落ち着き、過去を悔やんだり未来を憂いたりして悩む時間が減って、やるべきことに集中する時間が増えれば結果が出るというのは当たり前のことです。なので気持ちを落ち着け、自分のやるべきことに集中するための呼吸を学ぶことは、仕事や活動の成果につながる可能性が高まると思います。


成果が気にならなくなる呼吸

一方で、成果が気にならなくなる呼吸というのもあります。これは、前述したような取り組みによって、自分の気持ちをうまく調整できるようになることで、結果が出せるようになったから、余計な悩みがなくなっていったことで、成果を気にする必要がなくなったから、「成果が気にならなくなった」というケースもあります。

また、それとは違った形で気にならなくなることもあります。そもそも、成果を出すことによって自己否定しないように自分を守り続けてきたという自分のことを、メタ認知していくような自己観察が進むと、「成果を出すことで自分に自信を持とうとしていたんだな」と考えるようになり、「じゃあ、成果が本当に自信につながるのだろうか」と問いかけ始め、「そもそも自信ってなんだろう」とか、「そもそも不安ってなんだろう」とか、自分に対する対話が深まっていくこともあります。

浅くて早い呼吸をしていると、なんとなく無駄に焦っていくような気持ちになります。逆にちょっと落ちついてゆっくりと呼吸をしながら、自分の感情と思考を切り離し、自己観察をしていくと、徐々にではありますが、自分という個体が不安を感じやすい傾向について、あたかも誰かのことを観察するような感覚で、自分を見れるようになっていくことができるようになります。


他人が自分に期待することに応えなければ、自分から離れていってしまうと思い込んで生きてきた癖が、大人になっても抜けきれないまま、ずーっと同じように生きてきて、それを捨てることが出来ないでいるのかもしれません。

自分の不安が見えないように、とにかく活発に動き続けることで、悩む時間すらないように忙しくしているけれど、立ち止まると何もしてない自分を責めてしまう自分が現れそうで、不安な人もいるかもしれません。

それらを客観的に観察して眺めることで、「どーんと構えて生きられる自分」を見つけることができると、成果だけが自分を支える理由にならないと考えるようになることもあります。他にも自分が自分を好きでいられる、他のことを優先して生きる人生にしたい、と考えられることで、成果が気にならなくなると思います。


ただ、もういいやーって成果を気にしなくなって、自分が為すべきことに集中していると、結局は成果が出ちゃうようになったっていう人も多いんですよね。余計な悩みで手が動かない人が成果を出せずに苦しんでしまっていて、気にせずあっけらかんと生きて、やるべきことはやるぞーってメリハリをつけてやっていると意外と成果が出ちゃう、なんてことは結構あると思います。

究極のところ、幸せに生きるために必要以上の成果や、周囲からの評価なんてものはあってもそんなにいいことないんじゃないのかなあ、なんて考えてしまう性格ですが、とにかくご機嫌よく生きるために大事なことってなんだろうなって考えて、楽に呼吸をして、楽に生きる人が増えていけば良いなと願っております。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。