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HADOの歴史について語ろう。〜2019年編〜

「HADOの歴史について語ろう。」シリーズもいよいよ2019年編。
前回までと同様グランドスラムと呼ばれている大型大会を中心にHADOの歴史を振り返っていきます。

まだ読まれていない方はこちらからどうぞ。
2016年編 

2017年編 



2018年編 




語り部はHADOチームわちゃわちゃ☆ピーポー所属プレイヤーのぶちょう。です。よろしくお願いします。 



 SPRING CUP2019 


2019年度からランキング制度が整備され、4/11時点での日本ランキング上位4チームにシードとしてグランドスラム出場権が与えられた。
SPRING CUP2019出場チームは前述したランキング上位4チームに加え4/14と4/21に行われた予選大会にて出場権を獲得した4チームを合わせた系8チーム。

対戦表はシードの日本ランキング上位4チームを各山に割り振った後、予選大会を勝ち抜いて出場権を得た4チームを抽選で振り分ける形となった。

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華より酒!(現SK/華より酒!)がグランドスラム初出場。


一回戦は各シードチームが順当に勝ち上がる中、EXPENDABLESが予選大会通過組唯一の準決勝進出。

準決勝第一試合 わちゃわちゃ☆ピーポーvsEXPENDABLES
18年シーズンを席巻した日本ランキング1位、わちゃわちゃ☆ピーポーと古豪EXPENDABLES
1セット目、お互いに選択したステータスはフルアタッカー。
先制したのはEXPENDABLESだがその後なかなかスコアが動かない。
しかし、わちゃわちゃ☆ピーポーが2点を連取し逆転に成功、そのまま攻勢に出て得点を重ねる。最後まで攻撃の手を緩めなかったわちゃわちゃ☆ピーポー、終わってみれば13-6で1セット目を先取した。

2セット目もお互いフルアタッカーにも関わらず静かな立ち上がり。
しかし、わちゃわちゃ☆ピーポーD選手が前からEXPENDABLESにプレッシャーを掛けてじわじわと点差を離す。EXPENDABLESも一度はD選手を後ろに押し返し攻勢に出るが、カウンターを受け万事休す。2セット目を12-4で勝利したわちゃわちゃ☆ピーポーがセットカウント2-0で決勝戦に進出を決めた。

準決勝第二試合 ANATSUCHI(現iXA/ANATSUCHI)vsわちゃごな☆ピーポー(現57☆TOKYO)
日本ランキング3位と日本ランキング2位というハイレベルなカード。
1セット目、わちゃごな☆ピーポーは全員が4321のステータスという超攻撃的なフルアタッカー戦術で序盤からリードを奪う。対するANATSUCHIはシールドを用いながら試合展開を落ち着け、同点に追い付く。しかし、わちゃごな☆ピーポーがじわじわと点差を離し、4-8で1セット目を先取。

2セット目もお互い同じステータスでわちゃごな☆ピーポーが序盤からリードを奪う展開。 わちゃごな☆ピーポーがそのまま突き放し一時は4点差まで点差を離すがANATSUCHIも食い下がる。
しかし、わちゃごな☆ピーポーが点差を詰めさせず5-8で2セット目も勝利。
わちゃごな☆ピーポーがセットカウント2-0で決勝戦進出を決めた。


3位決定戦 EXPENDABLESvs ANATSUCHI(現iXA/ANATSUCHI)
プライベートでも親交のある両チーム曰く「兄弟対決」。
1セット目はお互いにフルアタッカーだがANATSUCHIの方がより攻撃的な戦術をチョイス。拮抗した試合はANATSUCHI優位で進み、6-8で1セット目を先取。

2セット目も互い同じステータス。
攻撃力に勝るANATSUCHIがシールドも上手く活用しながら点差を突き放し6-14で勝利。セットカウント2-0でANATSUCHIが3位入賞を果たした。

決勝戦 わちゃわちゃ☆ピーポーvsわちゃごな☆ピーポー (現57☆TOKYO)
1セット目はフルアタッカー同士の戦いもわちゃごな☆ピーポーが4321のプレイヤーが2人、3331のプレイヤー1人とより攻撃的なステータス。
しかし、先制したのは攻撃力に劣る筈のわちゃわちゃ☆ピーポー。2点差をつけるもすぐさまわちゃごな☆ピーポーが追い付く。取っては取られのシーソーゲームは8-7でわちゃわちゃ☆ピーポーが1セット目をもぎ取った。

2セット目はわちゃごな☆ピーポーが序盤リードする展開も中盤からスコアが動かない。 終盤攻勢にでたわちゃわちゃ☆ピーポーが追いつくがわちゃごな☆ピーポーもなかなかリードは許さない。殴り合いは7-7でオーバータイムマッチへ突入。これを仕留めたのがわちゃわちゃ☆ピーポー
8-7で2セット目も連取し、セットカウント2-0でSPRING CUP2019優勝を決め、前人未到のグランドスラム4連覇を達成。

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当時のシステムについて 

・システム上の大きな変更は無し 

  当時の戦術について 


2018年シーズンは3331の使用率が高かったが、より重心を低く後ろで回避に注力する戦い方が流行る中で3331では攻撃力不足を感じる場面も増え、4321の使用率が上がった。

3331のサイドプレイヤー2人に後衛1人が4321のステータスがトレンドであったが、中にはわちゃごな☆ピーポーANATSUCHIの様に4321のプレイヤーを2人ないし3人にするなどより攻撃力を高めた戦術も見られた。

しかし、4321のステータスは弾数が少ない分シールドに対しては弱く、なおかつ3331の方が安定感があると考えられており、トップメタとはならなかった。


SPRINGシーズンまとめ 


SPRINGシーズン最大の変化は2018年に制定された公認チーム制度に紐付いたランキング制度である。ランキング制度の制定により大会ごとに明確な出場基準を設ける事が可能になった他、各チームの成果が可視化されるようになった。

また、SPRING CUP2019では会場が以前の場所より変更され、飲食の提供や有料席の販売なども行われた。HADOが競技化のみに留まらずショービジネスとしてエンターテイメント方向にも進化している事を感じる変化であった。 


SUMMER CUP2019 

HADO SPRING CUP2019と同様に出場できるのは8チーム。
7/25時点での日本ランキング上位4チームがシードで出場権を獲得。
残りの4枠を7/28と8/4の予選⼤会の各上位2チームで決定した。

対戦表も同様にシードの日本ランキング上位4チームを各山に割り振った後、予選大会を勝ち抜いて出場権を得た4チームを抽選で振り分ける形となった。

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チャリオットがグランドスラム初出場
ANATSUCHIがチーム名をiXA/ANATSUCHIに変更。

第一回戦はシードの日本ランキング上位4チームが優位と見られていた中でSPRING CUP2019準優勝のわちゃごな☆ピーポー(現57☆TOKYO)がフルセットの末ヒュブリスに敗れる波乱のスタート。

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準決勝に進出したのはわちゃわちゃ☆ピーポー思考行結-あひる組-(現SK/あひる組)、iXA/ANATSUCHIヒュブリスの4チーム。

準決勝第一試合 わちゃわちゃ☆ピーポーvs思考行結-あひる組- (現SK/あひる組) 
1セット目、思考行結-あひる組-は4321のステータスが2人、3331のステータスが1人のフルアタッカー。対するわちゃわちゃ☆ピーポーは3331のプレイヤーが2人と4321のプレイヤーが1人とやや攻撃力は劣るステータス。先制したのは思考行結-あひる組-でしたがわちゃわちゃ☆ピーポーがすぐさま同点、そして逆転する事に成功。そのまま試合を進めたわちゃわちゃ☆ピーポーが7-4で1セット目を先取します。

2セット目、思考行結-あひる組-は4321のステータスを3人と超攻撃的な戦術にすると先制に成功。わちゃわちゃ☆ピーポーは1セット目と同じくエナジーボールの弾速よりも弾数に厚く振ったステータス。思考行結-あひる組-のシールドを手早く処理して逆転。残り少ないライフを大事にしながらシールドを用いて時間を稼ぐ。思考行結-あひる組-も焦らず試合を進めラスト3秒で同点に追いつく。
しかし、ラスト1秒でわちゃわちゃ☆ピーポーが再逆転に成功し、7-6の勝利。セットカウント2-0で決勝戦進出を決めた。


準決勝第二試合 iXA/ANATSUCHIvsヒュブリス
1セット目、ヒュブリスはタンク役のシャア選手がシールドにステータスを5振り分けた1135を使用。幸先よく先制に成功する。しかし、iXA/ANATSUCHIは3331とチャージに3ステータスを振ったプレイヤーが2人いるため手早くシールドを破壊し、逆転に成功。 するとヒュブリスシャア選手の残り2枚のシールドを同時に使って攻勢に出ると3点差まで引き離す。iXA/ANATSUCHIも追いすがるが1点差で試合終了。5-6でヒュブリスが1セット目を先取した。

2セット目もお互いに同じステータスを選択。
しかし、iXA/ANATSUCHIはシールドにシールドを合わせる事で失点を防ぎ先制にまで成功します。するとヒュブリス側にシールドのミスが出た事もあり、タンク役のシールドを使い切った時点でなおiXA/ANATSUCHIが リードする展開に。ヒュブリスの追い上げを今度はiXA/ANATSUCHIが許さず5-4で勝利。勝負は第3セットへと持ち込まれる事となった。

3セット目iXA/ANATSUCHIはステータスを変えなかったもののヒュブリスは1135のタンク役に4321を2人置くステータスに変更。より攻撃的に得点を狙っていきます。 しかし、先制したのはiXA/ANATSUCHI。タンク役のシールドも冷静に対処し、点差をつけさせません。ロースコアで試合は進み、終わってみれば4-3でiXA/ANATSUCHIの勝利。セットカウント2-1で決勝戦進出を決めました。

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3位決定戦 思考行結-あひる組-(現SK/あひる組)vsヒュブリス
1セット目、ヒュブリス得意のシールド戦術に対して思考行結-あひる組-は2341のステータスをもって対抗。手早くシールドを処理しに行きます。
しかし、それでも得点を重ねたのはヒュブリス。4-6で1セット目を先取します。

2セット目、思考行結-あひる組-は先程2341を用いたRainbee選手のステータスを3331に変更する事で攻撃力を担保。シールドの処理は全員の意識でもって対応しに行きます。 これが功を奏したかシーソーゲームは思考行結-あひる組-優位で進み、6-5で2セット目を奪います。セットカウント1-1で勝負は3セット目へ。

3セット目はお互い2セット目と同様のステータス。しかし2セット目以上に取って取られての激しい試合展開。シールドとエナジーボールの応酬はヒュブリス優位で進み、5-7で勝利。HADO SUMMER CUP2019、3位入賞を果たした。

決勝戦 わちゃわちゃ☆ピーポーvs iXA/ANATSUCHI
1セット目、わちゃわちゃ☆ピーポーのステータスは4321が1人、3331が2人。
対するiXA/ANATSUCHIのステータスは4321が2人、3331が1人。
序盤はロースコアで試合が進むもiXA/ANATSUCHIが徐々に点差を離していく。わちゃわちゃ☆ピーポーも前からプレッシャーを掛け得点を狙うがそれを許さず3-9でiXA/ANATSUCHIが第1セットを先取。

2セット目も互い同じステータス。
先制したのはiXA/ANATSUCHIだがわちゃわちゃ☆ピーポーがすぐさま逆転。
試合はわちゃわちゃ☆ピーポーの優位で進むがラスト10秒でiXA/ANATSUCHIが同点に追いつきオーバータイムマッチに突入。
そのオーバータイムマッチを一瞬で制したiXA/ANATSUCHIがグランドスラム初制覇となるHADO SUMMER CUP2019優勝を果たした。

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当時のシステムについて 


・観戦UIが一新
観戦人口を増やすため、見やすさや世界観を重視したUIに変更された。
(ex.ライフやシールドの形状、サウンドやマーカー、演出、リザルト画面等)

・ライフの位置が変更
ライフの位置がより身体に近い位置になり、ライフの位置を把握しやすくなった。
相手とのライフ間の距離が伸びた分、エナジーボールは避けやすく当てにくくなった。

・シールドの仕様変更
ライフの高さや傾きに合わせてシールドを出現させていた仕様が変更された。
ジャンプして高い位置にシールドを貼ったり顔を傾けて横にシールドを貼ったりする事は出来なくなった。 

当時の戦術について 


UIの変更と回避技術の向上によって得点が入りにくくなったため、より1点の価値が高くなった。そのため、弾数を削り弾速にステータスを割り振った4321を複数人置く戦術が主流となった。優勝したiXA/ANATSUCHIはフィジカルを活かした高い回避技術と4321を用いた攻撃的な戦術を得意としていた。また、それに対するカウンターとしてシールドに割り振った1135のステータスも有力となっておりヒュブリスはその戦術を用いて3位入賞を果たした。 

SUMMERシーズンまとめ 


最大の変化はシーズン開始前に行われたメジャーアップデートです。
UIの一新によりプレイヤー視点だけでなく観戦者視点がより見やすく改善されました。

プレイヤーとしてはUIが変更されると技術面でのアジャストが必要になる事もあるので難しい部分もあるのですが、前シーズンに続いてHADOのショービジネスとしての進化を感じました。 


WORLD CUP2019 


出場チームは日本から11月15日の時点での日本ランキングが4位以内の4チームに11/17、11/24に行われた大会予選の各上位2チームを加えた計8チーム。
また、海外からは各地予選を勝ち抜いた8チームが出場。

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BuG Bro.がグランドスラム初出場。
また、香港代表cross fireは2年連続でのW杯出場。

大会形式は各4チーム毎の4グループに分けたラウンドロビンを行ない、各グループ上位2チームが決勝トーナメントに進出出来るという形。
予選グループの組み合わせは日本ランキング上位4チームを各予選グループに振り分けた後残りの12チームは抽選で決定された。

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予選グループ
HADOの競技レベルとしては国内の方が高いため、日本チームが各予選グループを抜けてくるのは確実視されていた。

グループAではわちゃわちゃ☆ピーポーが下馬評通りに1位抜け、2位抜けはシンガポール代表KuroFukuro

グループBもiXA/ANATSUCHIが順当に予選グループ1位通過を決めた一方で2位争いではグループBのチャリオットに対してマレーシア代表Team MASが大金星をあげ、決勝トーナメント進出を決めた。

グループCに関しては日本チームが3チーム振り分けられている死のグループであり、どのチームが決勝トーナメントに進出するのかが注目されていた。 
その中でなんとグランドスラム初出場のBuG Bro.が1位通過を決める大波乱。
シードのわちゃごな☆ピーポー(現57☆TOKYO) が辛くも2位通過、思考行結-あひる組- (現SK/あひる組) が予選敗退という誰も予想していない事態に。 

 
グループDは順当に日本勢の2チーム、シードのヒュブリスが1位、和心が2位で決勝トーナメントへ進出した。

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決勝トーナメント1回戦
第一試合 わちゃわちゃ☆ピーポーvsわちゃごな☆ピーポー (現57☆TOKYO)
1セット目は静かな立ち上がりからわちゃごな☆ピーポーがリード。
後半わちゃわちゃ☆ピーポーが逆転するも追いつかれオーバータイムマッチに突入。少ないライフを的確に射抜いたわちゃごな☆ピーポーが1セット目を先取。

2セット目はわちゃわちゃ☆ピーポーがリードする展開もわちゃごな☆ピーポーが追い縋ると最終盤に得点を連取し6-4で2セット目も勝利。セットカウント2-0で準決勝進出を決めた。
HADO SUMMER CUP2019を準優勝しており、今大会も優勝候補の一角であったわちゃわちゃ☆ピーポーがここで大会を去るというまたも大波乱。

第二試合 ヒュブリスvsTeam MAS
1セット目、Team MASのシールドを用いた戦術を読み切ったヒュブリスが9-2と大差で勝利し1セット目を先取。

2セット目もお互いに同じステータスで望むとまたもヒュブリスが力の差を見せる。余裕を持ってシールドを処理すると9-3で大勝し2セット連取。
セットカウント2-0で準決勝進出を決めた。

第三試合 iXA/ANATSUCHIvs和心
1セット目、iXA/ANATSUCHIが4321を1人、3331を2人という普段よりシールドを警戒したフルアタッカーのステータスを選択。
対して和心はタンク役を1人置き、シールドを用いる戦術で真っ向勝負。
ロースコアな試合展開で同点のままオーバータイムマッチに突入すると思われた刹那、和心がブザービーターを決めて4-5の勝利。1セットを先取した。

2セット目、iXA/ANATSUCHIは同じステータスを選択するが和心はタンク役を更に1人増やしてダブルタンクに。和心がシールドを用いながら得点を連取する。
しかし、iXA/ANATSUCHIがシールドを処理すると自慢の攻撃力で逆転に成功。
6-4で2セット目を取ってセットカウント1-1。勝負は第3セットへ持ち越された。

3セット目、 iXA/ANATSUCHIは1セット目、2セット目とシールドを見せつけられた事で普段よりチャージに厚く振ったステータスから攻撃的なステータスには変更出来ない。それに対して和心は4321を2人、3331を1人というより攻撃的なステータスで殴り合いを挑む。前半は中々スコアが動かなかったものの中盤から攻撃力に勝る和心に流れが傾き始める。そのまま得点を重ねるとiXA/ANATSUCHIの反撃も抑え2-5で勝利。セットカウント2-1で和心が準決勝進出。

HADO SUMMER CUP2019を優勝し、今大会の最有力優勝候補であったiXA/ANATSUCHIがここで敗れるという大波乱に次ぐ大波乱。

第四試合BuG Bro.vsKuro Fukuro
1セット目、BuG Bro.はタンク役を用いたシールド戦術を選択。
それを読んだKuro Fukuroはチャージに厚く振ったステータスで挑むが力の差を見せたBuG Bro.が7-3で1セット目を先取。

2セット目、BuG Bro.は同じステータスを選択。それに対してKuro Fukuroは3331のステータスを4231に変更。シールドに対して強く出るためにチャージはそのままに攻撃力を上げる事を試みた。
これが功を奏して先制に成功するもBuG Bro.もすぐさま追い付く。
するとそのまま得点を重ねて終わってみれば9-3で2セットも勝利。
セットカウント2-0で準決勝に進出。

準決勝 
第一試合 わちゃごな☆ピーポー
(現57☆TOKYO)vsヒュブリス
1セット目、お互いにフルアタッカーの戦術を選択。 ヒュブリスがリードを奪うとそのまま点差を離しながら試合は進み4-8で難なく1セット目を先取。

2セット目、お互いにステータスが4321のプレイヤーを2人ずつ置く、より攻撃的なフルアタッカー戦術を選択。ヒュブリスのリードで試合が進むも中々点差は離れない締まった展開。ヒュブリスが2点差で勝利を収めると思われたがブザービートで2点をもぎ取ったわちゃごな☆ピーポーが同点に追い付きオーバータイムマッチへ。 オーバータイムマッチでもわちゃごな☆ピーポーが得点を奪い2セット目を勝利しセットカウントを1-1のイーブンに。

3セット目はお互いに2セット目と同様のステータスを選択。
中盤までは中々スコアが動かない展開だったがヒュブリスが点差を離していき、終われば2-7で勝利。
セットカウント2-1でチーム史上初めてグランドスラムでの決勝進出を決めた。

第二試合和心vsBuG Bro.
1セット目、お互いにシールドを用いた戦術を得意とする両チーム。
BuG Bro.はタンク役を置いてシールドを用いていくが、それに対する和心はシールド対策にD.U選手が2341のステータスを選択。
シールドを見事に処理すると得点を重ねて9-1の大勝。1セット目を先取した。

2セット目、お互いに同じステータスを選択するも1セット目とは異なり中々点差の付かない展開に。80秒終わった時点で4-4でオーバータイムマッチへ。
これを和心が制してセットカウント2-0。波乱を起こしながら勝ち上がってきた両チームでしたが和心が初のグランドスラム決勝へ進出を決めました。

 
3位決定戦 わちゃごな☆ピーポー (現57☆TOKYO)vsBuG Bro.
1セット目、BuG Bro.は得意のタンク役のシールド用いた戦術を選択。
この対処が後手に回ったわちゃごな☆ピーポーはなす術がなく1-7でBuG Bro.が1セット目を先取。

2セット目も同様のステータスでの戦い。
わちゃごな☆ピーポーは先程と異なりシールドも使いながら点差を離されない様根気強くシールドを処理。最後まで粘り強く耐えながら得点を重ね、逆転に成功。6-5の勝利でセットカウントを1-1に。

3セット目も同様のステータスでの戦いに。
わちゃごな☆ピーポーは先程と同じく粘り強く耐える構え。
それに対してBuG Bro.は1点でも多く取って逃げ切りたい。ラスト20秒の時点で4点差のリードを奪うとわちゃごな☆ピーポーの猛攻を耐え切り4-5で勝利。
セットカウント2-1でグランドスラム初出場ながらHADO WORLD CUP3位入賞。

決勝戦 ヒュブリスvs和心
どちらが勝利しても史上初のグランドスラム優勝。

1セット目はお互いにフルアタッカーの戦術を選択。
ロースコアの試合展開の中で和心がリードを奪うとそのまま終盤には得点を重ねて3-6で勝利。1セット目を先取した。

2セット目、和心はタンク役を2人置くダブルタンクに戦術をスイッチ。
ヒュブリスはシールド対策に3241のプレイヤーを置いているがダブルタンクを相手に処理が追いつかない。和心が3点リードした最終盤、ヒュブリスが猛攻を仕掛け1点差まで詰め寄るがダメ押しを受けて万事休す。
セットカウント2-0のストレートで和心が勝利し、グランドスラム初勝利となるHADO WORLD CUP2019優勝を決めた。

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当時のシステムについて 


・システム上の大きな変更はなし 

当時の戦術について 


1点の価値の向上や攻撃技術が向上した事などから前に詰めるプレイのリスクが高くなり、重心を低く保つチームが多くなった。その中でより攻撃的なステータスである4321が必要とされ3331の採用率は下がった。4321の採用率が上がった事でそれに対するカウンターとしてのシールドの採用率が上がるという関係性は前シーズンから見られたが2019年クライマックスシーズンではそれがより顕著になった。

特にシールドを用いた戦術を得意としていたチームが軒並み入賞していることからシールドの強さが伺い知れる。

しかし、HADO WORLD CUP2019を制した和心の強みはシールドを使う事自体ではなく、戦術の一つとして手札に抱えている事にあった。
ただシールドを用いたタンク戦術だけではなくダブルタンクの選択肢もあり、なおかつそれを意識させた上で優勝候補のiXA/ANATSUCHIをフルアタッカーで破った試合などはその最たるものと言えるのではないだろうか。 


CLIMAXシーズンまとめ 


HADO WORLD CUP2019の会場はなんと渋谷ヒカリエ。
700人弱の観客を集めるなどショーとして成立する可能性を示す事ができたのではないでしょうか。メインスクリーンの隣に設置したサブスクリーンにリアルタイムスタッツを表示するなど観戦面でも更なる進化を遂げました。

また、HADOアカデミーも開講されました。
HADOの基礎を5回のレッスンで学ぶ事が出来るプログラムであり、現在ではHADOアカデミー卒のプレイヤーや公認チームが多数活躍しています。
プレイヤー、HADO関係者のグラスツリーを広げるのに多大な貢献をしているのではないでしょうか。 

おわりに

 
プレイして楽しむだけではなく、観戦者としても楽しむ事が出来るスポーツとして一定の成長を続けていたHADO。しかし、2020年度は新型感染症の影響を受け大会を中止せざるを得なくなるなど厳しい状況が続いております。

そんな中、例年WORLD CUPが行われている12月に代替大会としてJAPAN CUPを開催される運びとなりました。今シーズン最初で最後のグランドスラム。
現地観戦も少人数ではありますが可能なようです。
よろしければ現地もしくはYouTubeで観戦くださると幸いです。 


この記事はAdvent calendar2020 #ゆるHADO 1日目の記事です。 


12/1公開予定の記事が1万字オーバーの #ゆるHADO 要素なし&早速遅れてしまっているのは大変申し訳ないのですがご容赦ください…。
今後も12/25まで毎日誰かしらがHADOに関する記事を公開していきますのでもしよろしければご覧ください。


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