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私的shopping addict(11月分その2)

フィナムのshopping addictという企画に倣って、僕の最近買ったものと、とっても欲しいものを紹介します。

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 ①blessのウールパンツ(ヤフオクで買いました。)

引き続き柄物がほしいということで、。
いままでは深澤直人やジャスパーモリソン的な「ふつう」という指向が、奇抜な「デザイン(目を引くけど飽きやすい)」に対するアンチテーゼとして機能していたが、いまではもう「ふつう」がスタンダードになった。
だからなのかわからないけど最近は、独自の路線を貫くデザイナーに惹かれる。blessやnicholas daley、classなど。

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②CLASSのRONGWRONG(ポリウレタン/ウールのジップベスト)

もう意味がわからない。デザイナー堀切さんの古着アーカイブのなかに、きっと元ネタがあるんでしょうが、僕にはこの服の意味も理由もわからない。
インターナショナルギャラリービームスの鶴田啓さんが解説してくれています。↓

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最後のところ!
『そして、「CLASS」の服が何より素晴らしいのは「手間がかかっている」こと自体には、微塵も重点を置いていない点。実際に着ると楽しい。ただそれだけ。そこを最終到達点として作られる洋服からは「ありがたさ」よりも先にファッションのダイナミズムが伝わってくる。』

そうか、「すごいですね!」だけではダメなんだな。どんなに技術が高くてどんなに素材が良くても、それはあくまで「土台」であって、一番大事なのはそこじゃない。

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③「八本脚の蝶」二階堂奥歯
読みはじめて現在3日目。短文の日記の気軽さのなかに、文化的教養の深い知識(オタク?)と、プラスアルファなにか大事なことが書いてありそうな予感。まだどんな本かわかりませんが、いまのところ著者は神保町と中野ブロードウェイと銀座の百貨店1F化粧品売り場によく行くことがわかっています。特定の事柄に異常に詳しいひとの話、聴くの僕は結構好きです。

この本は、途中でやめるのデザイナー山下陽光さんのメルマガで知りました。amazonのレビューを読んで、これは!と読みたくなったと書いていて、↓

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気になった箇所は、
『そんな風にしていつの間にか10年経ちました。
私に一冊の本を読みこむということを教えてくれた本です。』
『仕方なくプリントアウトしたものをその辺りのページに挟んでいます。』
『現在手あかがついて気になるところにはメモを挟みまくったこの本が愛おしくなります。』
いいですね。受験生の参考書かよ!って感じでこの方がとても羨ましい。
ちなみに、僕がいままでもっとも読み込んだ本はたぶん、「既にそこにあるもの」大竹伸朗/ちくま文庫です。画家を目指すも美大に落ちた著者が、予備校ではなく北海道は別海町の牧場で1年間働くことになる(なんで?!)著者の自伝的エッセイです。昨日までウォーホルだホックニーだ言っていた若者が、朝4時起きの牛の糞まみれの生活を送ることになる。意味不明だけど、でも大事だとおもうんですよね、高いところだけじゃなく地べたを知ることって。

最後のほうで、『もしこの世にこの世界を支え続けている人がいて、つらく苦しいおもいをしているとしたら。』と書かれていますが、ほんとうにほんとうに、この世界を支えてくれている(今で言うエッセンシャルワーカーの)人たちって、非正規だったり時給が低かったり、(自分も派遣やフリーターで働いたことあるのですが、)生活ギリギリなんですよね。それでいて、株とかマーケティングとか、よくわからないけど金持ちをより金持ちにする、あるいはモノを右から左に受け渡す(中は抜く)商売が給料やけに良いんです。おかしいでしょう?

でも僕は、高いところから降り、地べたから世の中を見ることにしました。お金より大事なことってありますよ。欲しいもの買えなかったとしても。

長くなったので、今回は③つで終了にします。
本家フィナムも11月分更新されたみたいですね、僕は、編集長の小牟田さんのセレクトが毎回好きです。

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