水のなかを歩く 26
台風来てるし雨雨雨なのでお籠りして読書だと思ったが、カッパ被って自転車に乗りプールへ行った。入り口の天井にはハロウィンの飾り。可愛いかった。肌寒い日が続いてるけど、温かく迎えて貰えたような気がした。
こんな日でもみんな（老若男女）泳ぎに来ている。歩行コースはとても空いてて、ゆっくり水のなかを歩く。隣の往復コースに凄まじい音を立ててバタ足するクロール男性がいて、彼が通過する度に水飛沫が派手に舞い上がる。迷惑そうな顔をして歩く男性が一人いたけど、どう声をかけたらいいか分からぬ様子で可笑しかった。そりゃそうだ「こっちに水が飛んでくるから大人しくバタ足しろ」とは言えないもん。泳ぎ方や歩き方は人それぞれ、心の中もそうだろう。静寂も喧騒も隣り合わせが面白い。
ジャグジーで、小さな男の子を連れたお父さんがずっと幸せそうに笑っていた。
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