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心の声がダダ漏れしていますよ

〇月〇日

 気持のいい秋晴れの日曜日の正午近く、妻くんとカフェランチ。
 わりと場違いな高齢な人(失礼)が二人入ってきた。メニューはウエイトレスが持ってくるシステムになっているのだが、テーブルにメニューが見当たらないのを知ると「メニュー! メニュー!」と大きな声で騒いだ。メニューがくると、ナポリタンを頼んだ。
 料理が運ばれてくると、
「なんだ、量が少ねえな。おっ、味はまあまあだな。うまいな。まあまあか。うまいな。これくらいの量がからだにちょうどいいのか。はっはっはっ」
 二人の話を一つの会話にまとめてしまったが、二人とも店中に響くような大声で話している。
  
 心の声がダダ漏れしていますよ。おじいさんたち。

〇月〇日

 かつて渋谷は、仕事終わりに一週間に2回は通う街だった。テクノの12インチレコードを買うためである。その時期も過ぎ、渋谷には行くことがなくなった。当時通っていたレコード屋も軒並み閉店している(例外はディスクユニオンだけ)
 ヒカリエにある渋谷○○書店に、妻くんがめがね書林として棚を借りてから、棚の入れ替えや妻くんの店番のつきそいのために、定期的に渋谷に出かけるようになった。
 ちなみに、めがね書林の棚に置く偏愛本(推し本)だが、あれこれ考えを巡らす。偏愛本を考えるのはそれなりに楽しいのだが、残念ながら、渋谷○○書店では、小説はあまり売れない。漫画も(おそらく)売れない。訪れる人が求めている本のジャンルが違うのだろう。
 それでもめげずに、今回、萩尾望都さんと吉田秋生さんの豪華本を出してみた。
 渋谷にお越しの際は、渋谷ヒカリエ8Fに足をのばしてみてください。いろいろな本があります。
 私の本もほとんどすべて揃っています。

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