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五分と座れず、安心して眠ることもできなかった 相澤りこさん 『痛くて不安で孤独なあなたへ 人生を取り戻す回復への物語』より

今、痛くて不安で孤独な方へ

はじめまして。
『人生を変える幸せの腰痛学校』著者の伊藤かよこです。
2019年より『人生を変える幸せの腰痛学校』の読者さんを対象にしたオンラインコミュニティを運営しています。
今回、コミュニティ有志の方がご自分の痛みの体験談と回復へのきっかけを書いてくださり、それを電子書籍にまとめることができました。

本の一部をここで紹介します

五分と座れず、痛みで横になるのも怖かった相澤りこさんの物語の一部を紹介します。

20年ほど前にはじめて腰痛と坐骨神経痛になりました。
強い痛みは消えましたが、日常生活に支障がない程度の腰痛は続きました。そして、ここ5年くらいの間、頻繁にぎっくり腰を起こすようになりました。

去年の11月、旅行の二日前に軽いぎっくり腰になりました。
行ってしまえばなんとかなるだろうと楽観的に考えていたのですが、旅行中、痛みはずっと続いていました。

この旅行は娘がプレゼントしてくれたものです。
せっかくのプレゼントなのに腰が痛くて楽しめないと知れば娘が悲しむでしょう。娘の気持ちを台無しにしてはならないと、娘には腰痛のことを隠しとおしました。
同時にわたしは、なんて腰に悪いことをしてしまったのだろうと自分を責めました。
なんとか旅行を終え帰宅。安心したのか、痛みは一時治りました 。

しかし、それから1ヵ月半の間に5回の軽いぎっくり腰を起こしました。
痛みはより強い痛みに変わっていきました 。

そして、年末年始。
ただでさえ、毎年、年末年始は忙しさで腰が痛くなっていました。
今年は強い痛みを抱えた状態で年末年始を迎えることになりました。
夫や帰省した子ども達には、またもや痛みのことを言えず、痛みに耐えながら平静を装い、何事もないような顔で家事をしていました。
しかし、それも限界です。
1月3日にはとうとう立ち上がれなくなり、寝込んでしまいました。

ひどい痛みでした。
その強い痛みのまま仕事で自転車に乗り、お尻の痛みが激痛になりました。もう仕事もできません 。そして5分と座れなくなったのです。
立っているか横になるかの生活。
自転車にも乗れないので自由に出かける事もできなくなりました。

横になると布団にあたる部分が痛いのです。
安心して眠ることもできない。夜が来るのが怖かった。
お尻に直接痛み止めの注射をしましたが、そのあと余計に痛みが強くなりました。
注射もきかないのだからもう痛みを止める手段はないんだと思いました。

緩衝法という整体に行きました。
そこでは、「注射や薬は体を硬くしてしまうので、もとの柔らかい状態にほぐすには何十時間もかかる」と言われました。
わたしは注射もいっぱいしましたし、薬もたくさん飲んでいました。

あるカイロプラクティックでは、「あなたの痛みはきつい」「自転車に乗っていたから腰がぐらぐらだ」と言われました。
保険がきかない整体やカイロに随分お金を使いました。
その時はわらにもすがりたい気持ちだったので、この痛みを治すためにはお金がかかって当然だと思っていました。
今思うと無駄でした。
(続く)

 相澤りこ(仮名)さん

続きは電子書籍『痛くて不安で孤独なあなたへ』をお読みください。
この文章を書いてくださったのは数カ月前になります。
今では、すっかりお元気になられて、お仕事にも復帰、自転車に乗ってお出かけを楽しんでいらっしゃいます。


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