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最近のNFT疲れの原因【社会規範と市場規範】

NFTの情報を追うのに疲れてる人が目立っています。僕もです。

この原因を行動経済学で考えてみましょう。

まずタイトルにある2つの規範とは
社会規範・・・道徳的、人との関わりに起因する規律
市場規範・・・買い物、お金のやり取りに起因する規律

です。

ある海外の保育園の話

子どものお迎え時間に遅れる親が多い、という問題がありました。親はわざと遅れているわけではなく、罪悪感を感じています。これを解決するために保育園は遅刻に罰金を課しました。実際は罰金というか延長料金でしょう。

しかしこの結果、逆に遅刻が増えたそうです。

「これは遅れたら悪い」という社会規範が「お金を払ってるからオッケー」という市場規範に置き換わり、社会規範が薄れてしまったのです。

それに気づいた保育園はこの制度を中止しましたが遅刻の数は多いままだったようです。薄れた社会規範は戻りにくいようです。

【これをNFTで考えてみよう】

格安のジェネラティブコレクションが値段が上がった途端すぐに売られてしまう。そうすると価値がなかなか上がらない。

その対策として売りそうな人を選別するためにウォレットを監視、Twitterの監視、優先購入権の条件の複雑化、売った人をブロック、コミュニティから外される、などが2022年秋頃から目立ってきました。

ただ好きで集まったコミュニティなのに、
こんなことになるなんて、と離れて行く人。
だったらいいやと売る人。
またはここで流れに逆らったらこれからのNFT活動に支障が出る、とコミュニティにしがみつく人。
(自分のコレクションが売れにくくなりそう、これから流行るNFTを手に入れられなくなりそう、お金稼げなくなりそう←たぶんコレが1番w)

このような分裂や縛りつけが出てきました。社会規範から市場規範のつながりになってきはじめているように思います。

あるボランティアの話

ボランティア活動は基本、見返りはありません。ただその活動盛り上げようと報酬出す団体がありました。参加者は「え、そういうつのりで参加してないけど...」と思いつつ報酬を受け取ります。

この噂が広まり、報酬目当ての参加者が急増。払いきれなくなった運営はその制度を変更、廃止にしました。

そうすると以前からの参加者も離れていってしまいました。こちらも社会規範から市場規模に置き換わり、薄れた社会規範は戻ってこない例です。

【これをNFTで考えてみよう】

ファン集まったコミュニティ。さらに盛り上げようと、こNFTを持ってる人だけが参加できる○○、複数あればさらに◯◯、ALもそんな人優先で配布!これは必要なことですがやりすぎると参加者はついていくのが辛くなります。ちょっともうやめよかな、と。

うまくいっているコミュニティもあります。
一緒に楽しもう!クリエイターであれば一緒に有名になろう!とジェネラティブでもないしAL配布もない。

中心の方たちが実際の店舗など繋がりを活かして、そこにみんなの作品を展示してもらおう、クリエイターでなくても楽しめるように、とTwitterスペースでおすすめを紹介したりしています。

ここは社会規範の強いコミュニティだと思います。僕もそこでお世話になってますw

このようなコミュニティを見つけられたら楽しいですよね。ただ、それを探すのも消耗するので無理に探す必要はないと思います。

ということで今、NFTに疲れている人は、この2つの規範の中で揺れ動いていることが原因一つかもしれませんね。

僕のコレクション、カリーゼントは応援してくれる人を大切にしつつ、たまにカレーで釣りたいと思ってますw



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