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軽トラと、おばあちゃんの話

こんにちは!つなぎ はぐくむ いとなみの道具店 平野です。


ぼくらは、「愛しい いとなみを つないでく。」を合言葉に、福岡県うきは市を拠点に、長い間暮らしを支えてくれたけど、役目を終えようとしているいとなみの道具たちを、ひとつひとつ回収し次の担い手につなぐ事業をしています。
僕らは回収させていただいたものの物語や回収した地域の風土のお話しも丁寧に伝えながら、オンラインで販売しています。


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今回はいとなみの道具店が回収にお伺いする時の軽トラをご紹介します!

晴れの日の回収は気持ちいい
雨が降るとタイヘン…


代表の平野の祖母の農作業や生活の足として20年以上活躍してきた車です。
祖母が高齢になって免許を返納し、使われなくなったものを受け継いで、使っています。

祖父は免許を持っておらず、軽トラは祖母が運転していて、祖母が大好きな僕は、軽トラで祖母が買い物に行く時はいつもついて行って、田舎の個人商店で、チャイナマーブルとか、ザラメみたいな砂糖がたくさんまぶさったカラフルで大きな飴玉を買ってもらっていました。あのザラザラの飴、口の中ズタズタになるよね。笑

祖母は、いつでも明るくて、どんな時でも僕の味方でした。お調子者の僕がご飯の時に柱を登ったりしてよく親に叱られてたけど、ばあちゃんは、「そんなつまらんことで大きい声出さんでいいやんか」といつも自分を庇ってくれて、そんなおばあちゃんが大好きでした。

そんな優しさがいつのまにか僕の心にも根付いていて、学校や職場で誰かが叱られていると「どうしたの?」とか「まあまあ」ってついつい首を突っ込んでしまって、僕までついでに叱られちゃうなんてマヌケなこともあったけれど、でも、それでも「ありがとう」って言われると、こちらまでうれしかったり。

そんなばあちゃんから引き継いだ車を使って回収にお邪魔しています。
20年もの間ばあちゃんとじいちゃんの生活と二人で営む農業を支えてきた軽トラだからちょっと古く見えるかもしれないけれど、塗り直したりするのはなんか違うかなってそう思って、このままです。

僕らは、手放す人の想いと物語とを新しい担い手を繋いでいく事業をしています。その物語や想いに愛しさを感じるから。
そんな物語に出逢いに行くのに、思い出のあるこの軽トラで行くのは僕ららしいと思ってます。ご依頼先で軽トラのお話をすることも多いです。

古いのでエアコンがなかなか効かなかったり、いつまで一緒にいられるか不安になる時もありますが、直しながら長く一緒に歩んでいきたいと思っています。

お家や実家の片付けをしたいな、でも捨ててしまうのは…と思われる方はぜひ、僕らへご連絡ください。
ばあちゃんの軽トラでブーン💨とお伺いします!



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