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「ito therapy sessionプログラム」のこと(5)

~共に過ごす仲間たちへ~

ito therapy sessionのプログラムのひとつに、
「エンネのワーク」があります。

これは主にグループセッションのプログラムに入れることがあります。

その日、共に同じ時間を過ごし、各々の「自分時間」「me time」を過ごす
仲間たちへ、自己紹介を兼ねたアートワークです。


ito therapy sessionは、自由です。

どんなイメージも、どんな発想も、どんな感情も、すべて「アリ」。

そして、「名前」も自由です。

その日、自分が呼ばれたい名前を、自分で決めます。
もちろん、本当の名前でもいいし、
本当の名前は、今日は横へ置いておいてもOK。

これも、「非現実的であること」のひとつです。

その日、呼ばれたい名前は「ito name」といいます。
その日、itoの森だけで使う、特別な名前です。


みんなでitoの森に集まって、
その日その時間だけはito therapyの世界の住人になって、
自分だけのイメージの世界で思う存分、
私の中にいる「わたし」と過ごす。

そんな「それぞれの自分時間」を過ごす仲間たちが、
お互いに良き時間を過ごせるよう、

メインワークに入る前に、たたえ合うようなワーク。

それぞれの森へ出発する前に、
「Good luck!」と拳を掲げ合うような。


前の記事にも書きましたが、
ito therapyの舞台は「森」です。

大きくは、itoの森。
けれど、セッションの時間の中では、
各々のイメージする「アーニの森」が
各々の舞台です。

「アーニの森」は、自己探求の森。
対話の森です。

「アーニのワーク」については、以降の記事に書こうと思います。


さて、この「エンネのワーク」。

この日集った仲間同士でエールを送り合うようなワークですが、
このワークのアイデアはたくさんあって、
考えれば考えるだけ、いくらでも浮かんできます。

浮かんできたいくつものアイデア。
「ito name」をアートすること。
共通点はこれだけです。

「エンネのワーク」は自己紹介も兼ねているし、
お互いをたたえ合うという目的もあるし、
健闘を祈る!とエールを送り合うことにも繋がる。

それだけでなく、
「エンネのワーク」によって、
「自分は仲間に認められている」という安心感も感じられ、
その日のセッションで体験する「心」がより自分らしく、
ありのままを表現していけるようになります。


「エンネのワーク」は遊び感覚のワークで
プログラムの中ではウォーミングアップのワーク。
だからこそ大切で、特にグループセッションでは取り入れたいワークのひとつです。


私がアートワークを学んだとき、
合い言葉のように聞いていた言葉があります。

閃き・行動
選択・決定

「エンネのワーク」は、この大事な言葉を体現していくワークでもあります。

「ito name」を思いつく(閃く)。
いくつかの候補の中から選択して、
今日の「ito name」を決定する。
そして、「ito name」をアートする(閃く→行動する)。

使う画材を選んで、決定。
閃いたイメージを描く(行動)。

規模はとても小さいですが、
直感を受け取りながら行動に移していくという
ito therapy sessionにおける大事な作業をしっかり行っているのです。


ひとつ、ひとつのプログラム、
そこで行われるワークのひとつ、ひとつ。
そのひとつ、ひとつに、
大きな醍醐味が広がっている。

けれど、参加者のみなさんは、
ただ楽しんでくれたらいいだけなのです。

けれど、そのひとつ、ひとつはとても大切にしていきたい。

そこに生まれた一瞬の閃き、
それを選択したその一瞬の決断。
直感を尊重したその一瞬、一瞬を、
丁寧に扱っていきたいのです。


みなさんはただ、楽しんでください。
そして、「自己対話」に専念して欲しい。

そこかしこに浮かび上がってくるいくつもの感情は、
みなさんの「自己対話」の一角で、
セラピストである私も、すべて大事に受け取ります。


ito therapy sessionに「悩み」はいらないのです。
迷いも端に避けておきましょう。

悩んではいけない、ということではなく、
悩む前に受け取る。

迷ってはいけない、ということではなく、
迷う前に選ぶ。

「悩み」や「迷い」の種は「自分ルール」です。

ito therapy sessionの時間は、
普段一緒にいるこの「自分ルール」とは別行動をとりましょう。

もちろん、「自分ルール」は自分にとって必要だからそこにいます。
ただそれは、「普段」のこと。

ito therapy sessionの世界にいるときは、
その「自分ルール」が「直感」を妨げるのであれば、
ちょっと席を外してもらう「選択」をしましょう。


ito therapy sessionは、「直感」を最優先にします。
それが、基本の「ルール」です。

ito therapy sessionの間だけは、
「自分ルール」を「直感を尊重する」モードに切り替えておく。
これは、セッションをより充実した体験にするために
必要な、そして大切にしたいことです。


だから、ito therapy sessionを始める前に宣言するのです。



「私は私の直感を大切にします」
     ito therapy
   心を解放することば






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