暑い日が続いていますが、みなさま、お変わりありませんでしょうか？
江戸っ娘的には、今年はまだ南風の夜が少ないので、楽だなぁと思っております。一方で、電気代が高くなっているので、日中はクーラーを使ったものか悩みますね・・・

さて、コロナで夏の記憶が薄れつつありますが、夏の定番と言えば、セミ・海・BBQ・花火・スイカなどいくつかありますね。みなさまが好きなものは何でしょうか？

そして、着物と言えば、やっぱり浴衣ですね。夏祭りで見るような若い世代の浴衣も初々しくていいのですが、ゆったりと着こなす大人の浴衣も乙なもの。女性の場合は、比較的華やかな帯結びもしやすいので、浴衣姿の人を見ると「夏が来たな～」って感じがしますね。

江戸っ娘は先日、着物屋さんのイベントで風鈴の絵付け体験に行ってきました。
テーマは夏らしく「金魚」！
粋で一番お気に入りの墨で描いたような金魚の浴衣に、真っ赤な博多帯で金魚の尾を表現してみました。

帯結びは毎度おなじみみやこ結びなのですが、暑いと同時にかなり風の強い日だったので、歩いているだけで垂らした帯の端がパタパタ。
みやこ結びの時は、帯の端がクタッと垂れないで、立体感を出せるように付け根のところを帯揚げで背中に寄せています。
この日は、帯揚げは一般的な前結びをしていたのですが、後から考えると「あれほど風が強かったなら、帯揚げも後ろでちょうちょ結びした方がさらに金魚の尾っぽくなって良かったなぁ」と反省・・・
次回の宿題事項です（笑
さて、いつリベンジしようか・・・

でも、教科書通りの帯結びだけじゃなく、自分の表現したいものをいかに表現できるのか考えるのも着物の楽しみ。
動画サイトを見ていても、結ばない帯結びやゲームのキャラクターを模した帯結びなど、他の方々している工夫を見るのも参考になりますし、楽しいです。
帯締めをハート型に結んだり、二重にしてみたり、帯そのものだけではなく、帯まわりの小物も工夫の余地があり、着物の可能性を感じさせられます。

さて、いつもは私の着こなしについて語ることが多いのですが、今回はご一緒した方々の着こなしも大変素敵だったのでお話ししたいと思います。

お一方は麻のお着物に博多帯。
無地っぽく見えるグラデーションなので、着物に詳しくない方が見ると「ちゃんとしたお着物を着られてる」と思われるでしょうが、着物仲間同士で見るとやはりさらさらとした生地本来の持ち味を目にするだけで涼しげです。
見た目で涼を演出できるのも、日本文化の素敵な一面だな、と思います。

また、もう一方は絞りの浴衣の下に襦袢という着物の下着を着て、お着物風の装いにレースの羽織。
江戸っ娘はずっと絞りの浴衣が欲しいのですが、どうしてもお仕立てになってしまうので、なかなか手が出ないまま今日に至っています。
そして、絞りと言えば有松絞が有名ですが、先日呉服屋さんに聞いたら、もう職人が両手もいないようです。今日は詳細は割愛しますが、有松絞の浴衣を進呈くださる殊勝な方がいたら、大喜びなんてものじゃないです！
もちろんお値段の幅はありますが、興味のある方は調べてみてくださいませ。浴衣とは思えないお値段の物もあるので、目が飛び出るかと思います（笑

そして、もう一つこの方の装いで大事なのが羽織です。
というのも、意外と帯ってひっかけやすいんです。特に今は、歩きスマホしてたり、イヤホン聴きながら歩いたり、またはドリンクを持ちながら歩くことって誰でもあると思います。着物着ているときは、そういう人に近づかないようにこちらも注意するようにしているのですが、やっぱり人混みだったり、人混みまでいかないでも人が多いところだと注意がおろそかになってしまいます。
そういう時に羽織を羽織っていると帯を汚れやひっかけから守ってくれるので、帯が長持ちします。
もちろん、場合によっては呉服屋さんにもっていけば、クリーニングや修繕もしてもらえるのですが、最終的にはシミやほつれの程度によってしまいますし、洋服のクリーニングに比べるとお値段も高いので、傷つけないのが一番です。

それから、最後の方は黒の透け感のあるお着物に黄色の襦袢、麦わら帽子というモダンなアレンジ。
襦袢は今やオンラインショッピングでも買えますが、江戸っ娘はまだ濃い色の物は買ったことがありませんでした。理由は、どう使ったらいいかわからなかったから。下手すると、色街の女性のようになってしまいますし・・・
なので、今まで手を出せなかったのですが、こうしてお手本を見せていただくと「今度、自分もやってみよう！」と思えます。・・・とはいえ、透け感のある着物を持っていないので、まずはそこから、なんですが^^;

浴衣に麦わらも一度やってみたいコーディネートです。
先月、やろうと思ったのですが、お団子の位置が予定より高すぎて諦めた経緯があります。
なので、来月、お着物着るときにリベンジしたいなぁ、と思っています。

では、暑い日が続きますが、みなさまご自愛くださいませ。