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久しぶりに、本屋さんへ行った

先日、テレビをつけていると夕方のニュースで「店が半減、消えゆく書店 経産省が支援策」というテロップが目に留まり、しばらく見入った。
内容は文字通り、町から急激に消えゆく書店を支援するために経産省が大臣直轄のプロジェクトチームを立ち上げるという。

ぼくは、ここで(note)政治や社会のことに意見をしたり、ぶった斬るような気は更々ない。それでもニュースを見ていて、何かずれているのではないのか、そうじゃないだろうと感じた。

この期に及んで何を言っているんだ、と。

このニュースを見る数日前、ぼくは久しぶりに本屋さんへ行った。
いまでは何か読みたいと思えば、すっかりAmazonにお世話になっている。なんだかんだいってもやはり探すのも届くのも早いし。また、よく耳にする「紙か、デジタルか」といったこだわりも特になく、目的によって最適な方を選択すれば良いくらいに思っている。
もうモノをあまり所有したくないといった考えや、老眼がひどくなってからはデジタルの方が読みやすいといった理由から電子書籍で読むことの方が多くなった。何よりも時間に関係なく、すぐに手に入るのが電子書籍の良さでもある。

ところが先日、昔に読んだ本を何冊か読み返したいと思いAmazonで調べたものの、お目当てのものが電子書籍化されていなかった。昔の本などは、こういったことがよくある。これが電子書籍の難点だな。
そんな理由もあり、久しぶりに近くの本屋さんへと足を運んだ。

さすが、直木賞を受賞されるとこうなる。
ぼくならもっと大掛かりにするけどなぁ。

自分の部屋ではあり得ない数の書籍が整然と並ぶ光景は、やはり気持ちが高揚し眺めているだけでも心が躍る。
と、こう書くと紙か、デジタルか、のこだわりがないと先に述べたので意外に思われるかもしれないけれど、誤解ないように書いておくとぼくは本が好きだし、それと同じくらい本屋さんが好きだ。

本をモノとして、例えばインテリアの一部として所有しておきたいと考えれば紙の本を選ぶだろうし、紙の手触りや匂いが好きだという人もおられるだろう。そういった人の気持ちもとてもよくわかる。
ただ、小説やビジネス書であれ基本的にぼくが求めるのは、あくまでも中身なので特段のこだわりがないだけのことに過ぎない。
だからどちら派でもないし、どっちでもええやん。と思っている。

修業中の身だったぼくが人並みに収入を得られるようになったとき、一番嬉しかったことは少々高価であっても躊躇せずに好きな本を買えるようになったことだった。
また、ガラケーもなければメールもない固定電話の時代、友人たちの間では「電話をしても西山がつかまらかったら〇〇書店に行け。必ずおるから」と言われていたほど、毎日のように仕事の後と休みの日は本屋さんへ行った。
ライ麦畑ならぬ、「〇〇書店でつかまえて」だな。
もちろんこの時代は紙の本しかなかったけれど、どちらであってもぼくは単純に本が好きで、そして本屋さんが好きなのである。

あかん、また書こうとしていた話から逸れてきた。本の話は、また改めて別の機会に。
明日は、冒頭の「本屋さんの話」に戻ります。

つづく

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