2014年12月22日の日記

 今日は午前中はずっとパソコンをやっていた。色々なものを見たが、具体的に何を見たかということは覚えていない。そんなものであろうか。雑文めいたものは結構書いた気がする。


 昼飯はアジフライ、イカフライ、ご飯、そしてカップそうめんであった。カップそうめんなるものを私は初めて食べた。


 午後はしばらくベッドの上でごろごろして、それから髭を切って外出した。ビルの隙間からのぞいてみえる、かるく染まった空が綺麗であった。本屋に行き、水野和夫の「資本主義の終わり」なる新書をかなりしっかりと読んだ。要するに低金利が続き、それが回復する見込みがない以上資本主義はもう終わりである。我々は別のやり方を探さなければいけない、という提言である。低金利とはすなわち借りる人間よりも貸す人間の方が圧倒的におおい状態のことであり、フロンティアがなくなってしまった現代においては、もうこれ以上「投資先」すなわち「貸す相手」を見つけることは難しい。だから低金利状態を改善させることはできない。…この提言が正しいかどうかはわからないが、投資先を見つけるのに金融機関は苦労している、というのはその通りであろう。

 ただ、日本はずっと量的緩和をし続けているので、低金利はそのせいである、ということも言えるのではないかとも思った。量的緩和をやめれば国債の価格は下がり、金利は上がる。すると円高になるので貿易の競争力は弱まるが、色々なものを安く買うことができるようにはなるというわけだ。


 問題なのは、低金利、すなわち借りる方が圧倒的に強いはずなのにもかかわらず中小企業はいまだに銀行のご機嫌を伺わなければ仕事ができない状況に置かれているということであろう。金融業務は自由化されたとはいえ、国との関係が深い銀行は未だに自らを「半公務員」のようなものだと考えているのかもしれない。大体未だに3時には店を閉めてしまうというのが客を馬鹿にしている証拠である。

 図書館でちょっと「天皇と東大」を読み、それから5冊の本を借りた。すなわちフローベール書簡集全3巻と、リョサの小説家にあてた手紙と、マゼランなどの航海日誌を集めたものである。


 夕食は納豆、鮭、そしてかぼちゃの溶け込んだ味噌汁であった。かぼちゃを食べたのは、今日は冬至だったからである。…今日は冬至で、あさってにはもうクリスマスイブである。1年というのもはやいものである。

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