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【代表通信 Vol.5】個人とチームの関係性

みなさん、こんにちは。
代表通信のNo.5ということで、今日は「チーム」について書いていきたいと思います。

現在、一般社団法人国際エデュテイメント協会(以下、IUEO)は6-10名程度が常時可変的に動いているチームで活動しています。なぜ可変的なのかというと、フルコミットとしては代表である私一人ではあるのですが、業務委託の方やアルバイト、インターンの方などでそれぞれのユニットを構成しています。もちろん彼らは常時働いているわけではありませんので、日によって、そしてプロジェクトによって常に稼働状況が変動しています。

先日3周年記念パーティをした時の写真

まだまだ小さい組織ですし、私自身この規模感のチームマネジメント経験しかありませんので、これより大きくなったらまた考えの変化があるかもしれませんが、現状の私の考え方についてシェアできればと思っています。

私自身『ティール組織』や『NETFLIXの最強人事戦略』などの書籍を読んだり、また大学でも古典的な組織論などを学ぶ中で様々な企業組織のあり方を考えてきましたが、昨今のChatGPTの登場やロシア・ウクライナ戦争にみる最近の社会情勢、日本社会の価値観の変化、ポスト資本主義的な考え方の台頭を見ていると、今まで学んできた組織論のどれもしっくりきている感じがしておらず、なんらかの新しい概念が必要なのではないかなと考えている今日この頃です。

人と人とで構成されるチーム

そもそもチームとはなんでしょうか。辞書によると以下の定義があります。

ある目的のために協力して行動するグループ。組。スポーツや共同作業についていわれる。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0/

当たり前ですが、チームはある目的のために「人」と「人」が束になったものを組織なんて言ったり、チームなんて言ったりします。

これまでの組織やチームを考えると法人としての売上目標など、ゴールが明確にあり、そのゴールに向かってチームが主語になって、その構成員である当人にとってはあまり得意でない領域であったり、そんなに好きでない業務を無理にでもこなさなければならないことがあったりするかと思います。もちろん現在でもなおその傾向が強いでしょう。

しかしながら、人は十人十色な存在ですから、それぞれをインデペンデントな存在として捉えるべきだと私は考えています。

男女だからとか、年上年下だからとか、経験があるからないからとか、関係なく、あくまで1人の個人として見ています。

それぞれ好き嫌いや得手不得手がありますし、パフォーマンスの出せる幅や興味領域は異なります。

結果として現在のチームは8割方女性で、年齢層も20代前半、後半、30代、40代と幅広いです。
本当にたまたまそうなっています。

当法人が当初からチャレンジしているのは、"可能な限り個々人のパフォーマンスが100%発揮できるチーム"です。

これは単純なように見えて非常に難しい挑戦です。

シンプルな考え方ですが、1人の個人にもう1人の個人が加われば、これまで100%だったパフォーマンスが200%出せると考えられるかもしれませんが、実際には、2人で120%くらいにしかなっていなかったりします。

120%ならまだ良い方ですが、下手すれば1+1が1.2になるどころか1+1が0.8など、むしろ減ってしまったりします。

要因として考えられるのは、レポートラインが複雑化してしまったり、売上や事業に対する直接的に貢献する業務以上に全体統率に対する管理コストが膨らんでしまう、や対人関係がうまくいかず"この人とは働きたくない"、"この人とは協力したくない"などの関係の機能不全により当初のチームパフォーマンスより低下してしまう、なんてことがあるわけです。

これは両者にとってアンハッピーですし、法人にとってもアンハッピーな状況です。

今まで私もたくさんのチームと働いてきて、一番思うことは、「何をするか」以上に「誰とするか」が重要だとつくづく思います。

やはりチームは人と人とが構成し、チームとして機能するわけです。

チームにおけるKPIや目標はチームとしての機能ありきで達成できるものです。

そしてもっというと、個人的にはKPIや数字的目標以外にも注目すべき点があると思っています。それは"その人自身の面白さ"ではないかと考えます。

例えば、業務委託の方とは特定のプロジェクトに関する"業務"に対して、「委託する側」と「受託する側」とで分かれます。

もちろんこの関係性において納品の質は大事になりますが、最近はたくさんのリソースや選択肢があります。

同じ業務レベル、同じクオリティで仕事をできる企業や個人はたくさんいます。また、Generative AIを使えば内製できてしまうところもたくさんあると思います。

そんな現代においても"業務"を「委託する」「受託する」関係を続けるのは、それ以外の部分においての繋がりがあるからだと考えます。

関わる人の面白さ、思想、波長などなど様々な点で業務委託の関係性は続くのです。

当法人は、上記の点を意識しながら様々な施策を行っています。

インデペンデンスに加えて、リベラルなマインドセットが現チームの面白さ

国際エデュテイメント協会(以下、IUEO)は、「今、これからを生きる力を。」を理念に掲げ、そこに一定共感してくれるメンバーと一緒に働いてくれています。

ここ3年間でいろんな活動をする中で少しずつ組織カルチャーのようなものもできてきました。

組織カルチャーの中で大きな要素は掲題にあるような「インデペンデンス」「リベラルなマインドセット」の2点です。

インデペンデンス

当法人は、完全フルリモートでの運営をしています。登記場所は東京ですが、東京に住むメンバーだけでなく、埼玉、茨城、秋田やサンフランシスコからも仕事をしてくれています。なんと言っても私自身が大阪からマネジメントをしています。

このような組織体だともちろん一挙手一投足確認するというのは無理な話で、それぞれの個々人の自律性に委ねています

定期的に個々人とは1 on 1をしながらコミュニケーションを図っており、その場で、個々人がやりたいこと・将来のキャリア・実現したいことを聞きながらできるだけその個人が自己実現できるように機会提供したり、プロジェクトを新たに作ったり、しています。

このタイミングで営業をするけれども、3ヶ月後には広報・PRをする、なんてこともしょっちゅうあります。小さいユニットだからできることですね。

そして、基本的にはお互いの信頼関係のもとプロジェクトを回しています。

リベラルなマインドセット

そしてもう一つが「リベラルなマインドセット」です。

当法人のもう一つの強みとして、メンバーがそれぞれユニークなバックグラウンドを有していることです。そしてかなりアカデミアの領域にも精通しているところでしょうか。

サンフランシスコでジェンダー&セクシュアリティーの領域で研究をしている方やイギリスでアントレプレナーシップ教育について学んだ経験を持つ方、アメリカ文学を学ぶ方など国内外で自分の興味関心領域を深掘りする方が多くいるチームです。

定期的に弊社が開発したSDGs教材のワークショップを自社に実施したり、普段のSlackでの会話でも社会課題や面白いニュースの共有などは盛んに行われています。

それぞれがリベラルなマインドセットを持ち、「未知なる領域でも受け入れる」、「新たなことを学びたい」、という気概があるのが私たちのチームにおける面白い点です。

日々私自身も学ぶことがたくさんあります。

IUEOが目指す理想のチームとは

さて、ここまで私たちのチームについて述べてきましたが、まだまだ道半ばです。ここからはIUEOが目指す理想のチームについて述べていきたいと思います。

私たちが目指すチームは先述しましたが、とてもシンプルで「1+1が2になるチーム」です。

そのためには、引き続き1人1人が輝けるような場づくり、そして輝くための横のつながりを作るために工夫し続けることです。

1+1を2にするには、大前提としてどちらの1もハッピーである必要があります。

基本として1が加わることで情報共有など横の関係性が生まれますから、これまで100%のパフォーマンスはどうしても発揮されず80%くらいまで最低でも落ちます。

しかし、そうなってしまうと1+1が2には到達しません。
では、2人でロスした0.4をどうするか。

この0.4はお互いの価値観や叡智を共有することで生まれる新たな価値です。

ここで指す価値観や叡智は必ずしも直接的に現在進行形で実行中のプロジェクトでなくても良いと考えます。

個々人の価値観のアップデートや個人としての教養の深まりがあればそれで良いと考えます。

それがメンバーの豊かさにつながり、そしてきっとどこかで事業にとってもプラスになるからだ、と考えています。

それは来年かもしれないし、5年後かもしれないし、退職して別の立場としての関わりかもしれません。それで良いかなと思っています。

大事なのは、個々人が心身ともに健全な状況で、社会を良くするために何ができるのか、というのを常に考え続けるチームであり続けることです。

私たちは常に変化をしていきますし、きっと1年でまた考え方も変わっていくでしょう。

しかし、その変化を楽しめるチームであり続け、それを個々人の大切な人生の1ページとして刻んでほしいと思っています。

そしてこれから一緒に働きたい、関わりたいという方はいつでもカジュアルにまずはお話しましょう。

たくさんの航海を皆さんと一緒に歩んでいきたいと思います。

インターン生や中途での採用をしています。
タイミングや機会が合う方はぜひご連絡ください。




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