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文化人物録9(長谷川達也、DAZZLE)


11長谷川達也(ダンサー、ダンスカンパニー「DAZZLE」主宰、2014年)
→ダンスカンパニーDAZZLEは一般的にはあまり知られていないものの、ストリートダンスやヒップホップに端を発するダンスを舞台芸術に昇華させた画期的なグループ。創始者である長谷川さんはその中心人物で、ダンスに向き合うストイックな姿勢と探究心が素晴らしい。何度かお話を聞いたが、単なる舞踊というジャンルを飛び越えた、これまでにない創造的な舞台を作りたいという気概に溢れていた。

・はじめは大学のダンスサークルに入った。ヒップホップやストリートダンス、ジャズダンスもやるサークルだったが、だんだん魅力を感じるようになった。ダンスは独自性、コンセプト、背景にある感情が重要だと思ったのもこの時期で、これをストリートダンスで展開するのはいいと考えた。
・昔からアニメ、ゲーム、さらに映画、演劇なども大好きで、こうした物語を身体表現としてやるのはいいなと考えた。特に当時は活発に踊るのが主流だったが、それだけでなく、ほかのダンサーがやらないような一歩抜けたものをやろうと思った。ダンスの活発さに背を向けること。つまり楽しさや幸福感だけでなく、悲しみや怒りといった負の感情もダンスには大事なのだと。心の振り幅が重要
・ダンサーだからダンスだけではなく、どんな音楽と衣装を組み合わせるかなど、ダンスを中心に音楽道具や照明に至るまでこだわる

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