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小説の推敲ってどうしたらいいの。


NOTEを始めてからの約1ヶ月のうちに以上の3作品の短編小説を書いたわけですが。全く書かなかった約10年間を思うと「めっちゃ小説書いてるやん…!」とか思っています。小説書いてない時はほぼ毎日更新だし。思ってたより頑張ってるやないか、私よ。

しかし、いざ小説を書いてみると後からもろもろ手を入れたい気分になりますよね…。というわけで、今回は私なりに過去の作品を「今後どう推敲するか」を考えていきたく思います。



1作目「縛られ幽霊と夕陽のお友達」について。


これはもう既に↑の記事の後半でも語っていますが、「霊のグロさ襲い方の具体的描写・過去のいじめの具体的描写などで18禁を解禁して、恋愛表現をもう少し濃厚にして各友達とのエピソード大増量で文字数制限解除=中・長編にする方向性になる」と思います。

ホラーものとしての強度上げをまず最優先。その手段としての具体的描写。結果として18禁を解禁してのエログロ度の上昇。あとはキャラ描写量を増やす。最終的に文字数が大幅に増える、ということです。

それと、世界観の設定ですね。一応現代日本がテーマですが、幽霊調伏ものでもあるということを考えると「どうやって霊を倒すか」が必要不可欠です。なので、霊を倒すことになる優華が霊能一家の人だったとか、彼女に何か特別な力があるとか、除霊のアイテムがあるとか、何らかの理由付けがないといけない。異世界ものにして「聖女だったからその力で闇を払える」とか。

で、この小説はある種の「詐欺」をしているのですが(詳しくはネタバレになるのでお読み頂けると)、世界観を変えても詐欺を目的通りに通用させるために、あえて別のキャラ視点の章を入れる必要が出そうです。それは主に優華や香澄視点になると思うのですが、この2人の一人称の入れ方を工夫する必要がありそうです。特に除霊行動を担当する優華ですね。主人公を変えるわけには行かないのですが…。主人公を変えるとしても…。


2作目「絶望薔薇好き令嬢は凍らせ公爵令息に有り余る希望を贈られて溺愛されています」について。


これはもう、圧倒的に私が「純粋な恋愛もののみで戦える書き手ではない」というところが推敲の方針としてでかいです。じゃあどうするか。

私がホラー方面に全振りして今後生きていくとしたら「恋愛溺愛もの」から「恋愛があるホラー・サスペンスもの、密輸事件の解決もの」に変えるのが現実的なのかもしれません。

まずはヒーローたる「社交界で怖がられている公爵令息」にもっと分かりやすく恐ろしさ・ホラーみを足すことでしょうか。そんな恐ろしい人こそがヒロインを甘ったるく「溺愛」することに意義があると思えば、キャラの深み出しという意味でも必須と思います。

あとは、せっかくヒーローが魔力膨大設定なキャラなのにエグめの攻撃魔法を使わせていないことは宝の持ち腐れに感じますね。+バトル要素。王太子殿下の近衛設定も生かせていないですし。正直、あの王太子殿下の飄々とした感じは弄れば面白くなりそうなキャラなので、もっと表に出すべきだなと。

そして元婚約者と、彼がつながる密輸ルートの売人や帝国の人たち、という敵陣営ですね。ここの層はもっと厚くしたいですね。元婚約者にも色々事情があったり、あとは例えば密輸先の帝国貴族のひとりがヒロインに興味を持って連れ去りを企てるとか、敵もヒロインを溺愛しようとするせいでヒーローとの乙女取り合い魔法バトルが発生したりとか。

そしてヒロインは、もっと性格的に場をかき回した方が良さそうですね。彼女が薔薇愛という心のままに動くことでヒーローも敵も心身ともにガンガン振り回されるような。そこはヒロインですから。恋愛的な意味でも、事件解決的な意味でも、主人公たるヒロインが動かないと!ですし。

そしてヒーローとヒロインが一緒に行動しピンチを乗り越えることで愛を育む、その部分の文章量を増大させることで恋愛もの要素を担保できたら…と思います。


3作目「家族の愛~『王様とロバの耳亭』にて」について。


この作品は1・2作目に比べるとすごく短いのですが、これはもうはなからシリーズ化前提の作品だからだと思います。書き始めた段階でははっきり決めてはいませんでしたが、書き上がった今見ると短編連作でどうか、という方針が強めに見えてきますね。

お店に色んな人が来て、それぞれの闇を吐露してからお求めの喫茶を楽しむ。毎回それだけの形式を固定。モノローグ小説なのでやれることは限られますね。だから主人公の心の闇の中身と、主人公の性格・キャラ設定と語り口(口調)自体と、主人公視点で最低限分かる店長の言動のみの勝負になります。

いや、実は夢野久作先生の「死後の恋」とか、すごい好きで。あのグロ美しさ、最高ですよね!それでモノローグ小説という形態もずっとやってみたくて。書いてみると、なかなか奥が深い…。正直、懺悔に向いてますよね。あのモノローグ小説という方式特有の、切々かつ淡々と語る語り口。

主人公たちの闇については、本当に色んな方面のことがやれそうで。リアルな社会問題になるような犯罪系も含めて「人に言えないこと」って色々ありますよねぇ…。フェチ的な趣味みたいなこととか、江戸川乱歩先生の「人間椅子」とか「屋根裏の散歩者」 みたいなものもいいかも。

あとは、たまに店長主人公・店長視点の話が挟まる形になると楽しそうです。視点が変わることでガラッとそれぞれの主人公たちの主張や見え方が変わる、みたいなことができたら楽しそう。あとは、出てきた主人公たちが常連客になることで他の章の主人公と遭遇したり、会話したりする展開も面白そうです。

このシリーズは客が増えるほど物語の厚みが増す形に思えるので、なるべく色んなお客さんを出して店を繁盛させたいところです。


意識的に書くものをホラー・サスペンス系に寄せてみる。強めに。


実は二次創作メインでやっていた頃は「書き手としてあんまり暗いイメージはつけたくない」と考えていました。そもそもファン活動と交流メインですし、女性向けカップリング長編小説であれば求められている内容は端的に言うと18禁の恋愛ものでしたし。どこか作風としてキラキラしている必要があった。

でも「ホラーありかもな」と考えた上で改めて一次創作をやり始めた今はというと、恋愛はやるとしてもあえて強めにホラー方面に全振りしてみることも有りかなと。表のキラキラ描写もホラーに裏切って詐欺るための布石でしかないというか。

女も40代になってくると頑張ってキラキラしたいとは思わなくなるというか……っ(年を感じる)。

なので、二次創作時代では絶対にしなかった・許されなかったエグめの描写やエログロ系やキャラの死亡展開あたりもどんと解禁してみたいんですよね。多分そっちの方が恋愛展開より描写するの得意なんだよな…。まだ実際に書いたことはないけど、おそらくそう…。

子供の頃から二時間サスペンスもの大好きだったしな。日本海に面した崖で容疑者を追い詰めたり自首を勧めたりするようなやつとか、温泉宿や有名観光地で死体が出る展開な…。温泉宿に泊まるシーンが何故か混浴多めだったりおっぱい!だったりな。今だと観光地に死体描写とか混浴とかめちゃくちゃ怒られそうだけど、1度はそういうのもやりたいよなぁ。謎に挟まるエロ描写も。よく親にその瞬間チャンネル変えられてたけど。笑。

そしてこうやってホラーに書くものを寄せていくことによって、最終的に「私はホラーの書き手です!」と明確に口に出して言えるようになるのではないか、と思うんですね。やっぱりこれ!と主張できるジャンル、私特有の得意なフィールドが何かしら欲しいのです。

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