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第13回「さようなら、私」

先週のこと。
財布を落としたか盗まれたか定かではないが、中身をすべて抜き取られた。人生初のどん底。この一週間で味わった屈辱と決意のお話です。私は一度死に、生まれ変わりました、ハイ。

2月17日

前日から実家のある山形に帰省していた。祖母に会い、両親や兄弟と楽しく会食、和やかに帰省を終え、ガソリンを満タンにし、帰る前にお土産を買おう‥と考えていた。いつもなら運転中目についたお店で買うのだが、その日はなぜか普段と違う行動に出てしまう。観光物産会館に道の駅が併設されたニュースをみていたからだ。
AM10:40観光物産会館着。この時財布を買い物用バックに入れた記憶がないのだが、記憶のままだと財布は助手席、鍵は閉めたはず。しかし、閉め忘れも考えられる。なぜなら、無理してあけると車の防犯ブザーが鳴るから。もしくは車から出る際、財布をおとしたか。曖昧な記憶。

いろいろ買い物し、レジにて財布がないことに気づく。幸い、というか実は私、何かあったときのためにバック内の秘密の場所に数万偲ばせている。コレで支払い。慌てて車に戻って財布を探すがない。そんなはずはない!といくらさがしてもない。
AM11:40グーグルマップで近くの交番に辿り着き、遺失届を出す。すぐに個人情報のものは緊急停止手続きの電話を入れた。憤りと情けなさとやるせなさで興奮していた。

2月18日

山形のとある交番から財布がみつかりました、と連絡あり。ただし、中身は取られています、と。一気にどん底に突き落とされる。家族だけは静かに冷静に対処してくれるのがありがたかった。日曜日、なんの手立てもできない。希望がもてない。

2月19日〜2月24日

この日免許センターや役所で一気に再交付手続き。居住地の警察にも連絡、アドバイスいただく。消費者センターの方にアドバイスいただきCICとJICCにに登録する。
こちらは、免許証や保険証、クレジットカードを紛失した旨を本人申告コメント情報に登録し、その情報をもとにクレジットカードやローン契約の与信判断がなされるため悪用を未然に防ぐことが可能と。 ただし、あくまでも参考情報の提供であり、防止効果を保証するものではないようだ。それでも、登録するに越したことはない、と手間のかかる登録でしたが無事に済ませ、あとは被害届を出すだけとなった。

被害届については割愛させていただく。山形県警でなんとか受理されたものの、心ない言動に涙を流した。ここで自分の身は自分で守らねばならぬと決意。

2月25日

気温−1℃、寒いけど心は穏やかな朝だ。よく寝た。やはり家が一番だ。私、という個人情報は抜き取られ、今までの私はいなくなった。コンプレックスや闇の塊だった私さようなら。それらは少しの現金と共に、抜きとった見知らぬあなたにくれてやるよ。
今はもう、新しいカード、免許証、保険証‥にかわり生まれ変わった気分。
6月、私は防災士試験を受ける。災害や備蓄、防災について目下勉強中。防災とは今回の経験も含まれる。手持ちのバックの見直し、車の置き場の見直し。防犯について深く追及しようと思った。やるべき勉強はたくさんある。帰路、天童市の八文字屋で「やまがた防災ガイド」、¥770で購入した。そう!こういうのあったらいいよねぇ‥無料で。

自分だけは盗難に合わない、地震や津波、災害、事故に遭遇しない、と誰もが考えがちだが、そんなことはなくて誰しもいつ、どこで何が起こるかわからないのが人生って考えながら生きていかなくちゃ。そう、強く思った出来事。

#防災士
#防災
#防犯

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