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初対面を、考える②【インドア目線】

出会いの多い季節によせて、インドア人間が書いた

『初対面を、考える』第②回目です…


第①回はこちら

夏の期間中は無料公開(有料ラインを記事の一番下まで設定)してます


初対面を、考える(全4回)

①「自分が話しやすいこと」と 「他人やその場が話しやすいこと」は違う
②自己開示はやったもん勝ち
③初対面だからこそ、「異分野」「わからない」を活かす
④「盛り上がる」=「安心感」



②自己開示はやったもん勝ち



人との話題は脳の中に落ちてるんじゃない、

現場に落ちてるんだ!


…とまあ、
中途半端なパクリはよしとして。


前回は、

初対面の人との話題を何にするか

困り果てていた・わからなかった
自分の失敗談などをもとに、



自分の脳の中からではなく


相手の興味のあるものや、全員の視界に入っているものから

話題をチョイスしてみよう


というものを書きました。


…そうとわかれば、

よっしゃ、どんどん相手のことを聞きまくろう!


…そうなるかと思います。


今回は、そこにちょっと加えて

単語としてはよく聞くと思います

「自己開示」


インドア人間でも、
自己開示はやるべきだなぁと

痛感したことを書きます。



僕が新入生サポートスタッフ

(下宿先探し、家具・教材探しの手伝いなど)

をしていたとき


相手となる新入生(とそのご家族)は、


当然ながら、



僕と波長の合う人

ばかりではありません。



case1

ある日、AO入試で合格した

新入生の対応をしていました。


新入生:「大学の時間割の、こういうところが不安で…」


僕:「大学生だと、ある程度は自分で時間割を決められるんですよ!」

新:「あと、友達ができるか、不安なんですよ…」


…彼は、

自身の

困っていることや、疑問に思っていること

自分から口に出すことができる人でした。


サポートスタッフ側、
話を聞いている、それにこたえるのが役目の側からすると、

彼は何に対して興味を持っているか

何が不安なのか


自ら口を開いてくれているため、

これ以上にわかりやすい人はいません。


「●●について気になっているんです!」

と聞いてくれていますから


それを「話題」にすればいいんです。


むしろ、話題がそこから外れる理由がありません。


(インドア人間からいわせてもらうと、
「友達ができるか不安です!」って
自分からちゃんと言える人
は、

だいだい友達を作れているように思いますが…)


case2

一般入試で合格した人の対応をしました。


僕:「困っていることや気になっていることがあったら、いつでも聞いてくださいね!」

新:「…。」


僕:「高校の時は、部活は何に入っていましたか?」


新:「…! ××部です」


僕:「へえ。僕も運動系じゃなくて、美術部だったんですよー…」


自分から話しかけない(僕のような)人間が

自分から話しかけない人間を相手にする


まあ、
こっちの気分のままに過ごしてたら

会話が進みませんよね。


ゲームの説明書を読まないで、

いきなり中級コースに挑むようなものです。


どちらかが話しかけないと

一向に進みません。



当時は業務上、


新入生のバックグラウンドを

聞き出さないといけなかったのもあったとはいえ


相手が自分の考えやバックグラウンドを言うのが苦手、

自己開示が苦手な、

僕と似た匂いを感じた人の場合には、


話題のチョイスに注意しつつ


僕の側から話しかけることが多くなります。

そして、

相手の人との、共通の話題は何かを探すために、

相手の「部活」を聞いてみたのです。



しかし、立て続けに僕が

「出身地は?」

「趣味は?」

「兄弟はいるの?」


と、

質問攻めになったら、

相手の気持ちとして、どうでしょう…。



前回、

「自分が話したいこと」と

「相手やその場が話しやすいこと」は


別々だと書きましたが、


じゃあ聞き役になればいい、

(この場合、僕は聞き役とは見なしていませんが)

ただ聞き込みすればいい、ではなく


質問攻めは、
質問という名の「自分の話したいこと」


になってしまいます。


話を切り出している僕側のデータが

相手に一切わからならないまま、

会話が進んでしまいます。


質問という名の

「言いたいこと」を言ってる本人は

気持ちいいでしょうが、


こちら側のことも、
いくらか相手に知ってもらわないと


相手は
(話し上手か話下手かは問わず)


この人とは何が話題になるのか

知ることができませんよね。


だから、


「僕は美術部だったんだけど…」

と、


インドア人間が、自分の情報を明かしてみました。


相手が口数少なくても、

100%有効な手になるとはいわないまでも、


自分のバックグラウンドを見せる、
自己開示することで、


相手との思わぬ共通点が
(奇跡的に)見つかり、

互いに話しやすくなることもありますし、

そうでなくとも、互いの違いを知り、

世間の広さを感じることもできます。


僕は自己開示をしたあと、

会話がどちらに転ぼうとも、楽しいです。


もし、初対面や会って日の浅い人が相手でなく、


気心知れた人を相手にする場合は、

自分なりの意見を、挟んでみるのもいいでしょう。


ただ、

自分を開くこと、

時として、怖いですけどね。


でも、

何もリスクをかけずに、

人とコミュニケーションできるなんてこと、


無理なんです。

インドアだからこそ、ここで断言します。


怖いですけどね。


だからせめて、

過去の自分と同じ匂いのする人や

雰囲気になじむのが遅い人を見つけると、


僕はその人と他の人との

間に入ってしまいます。



僕が苦手なのは

アウトドアな人

インドアな人

どちらでもなく、


それは

自分を開く素振りを見せないで、

「肉を切らせないで骨を断つ」人です。


同時に、
そうなりたくないと気を付けています。


苦手だと
自覚しているからこそ、

少しでも「開きやすい」空気を
どうやったら作れるか、


自然に

「肉を切らせて骨を断つ」場を
どうしたら作れるか

あの手この手を考えます。


時には、生の対話をもって。

時には、なにか小道具を使って。

時には、ボケてみたりして。



~第③回に続く~

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