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私はHSPなのかもしれない

今日はこの題名そのまんまである。私は【HSP】なのかもしれない。

ところでHSPとはなんぞや?少し説明をしたい。

H:ひかえめに言っても S:すこし P:ぽっちゃりしたよね

…では無くて!多少コロナ太りして絶賛ダイエット中ではあるけれど!乙女のはしくれなのでそこは触れないでほしい。(自分でネタふったくせに)

HSPとは
HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略語で、繊細で感受性が豊かで、敏感な人を指します。アメリカの心理学者、エレイン・アーロン博士が提唱。※日本産業カウンセラー協会HPより

最近、偶然にもnoteでこの単語を知り、ふと気になって調べてみたところ、自分がその症例にやけに当てはまるのだ。23の質問からなるチェックリストがある。私の場合は以下のうち、16項目が当てはまった。

1. 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
2. 他人の気分に左右される
3. 痛みにとても敏感である
4. 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
5. カフェインに敏感に反応する
6. 明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
7. 豊かな想像力を持ち、空想に耽(ふけ)りやすい
8. 騒音に悩まされやすい
9. 美術や音楽に深く心動かされる
10. とても良心的である
11. すぐにびっくりする(仰天する)
12. 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
13. 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節する、席を替えるなど)
14. 一度にたくさんのことを頼まれるがイヤだ
15. ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
16. 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
17. あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
18. 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
19. 生活に変化があると混乱する
20. デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
21. 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
22. 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
23. 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」 とか 「内気だ」 と思っていた

※出典:「ささいなことにも動揺してしまうあなたへ」著者:エイレン・N・アーロンより

※質問のうち12個以上に該当した場合は、HSPの気質があるとされます。また当てはまるものが多いほど、HPSの度合いも高いとされます。

48の質問からなる自己診断テストもあり、こちらでは結果7割程=中程度その傾向がある、というものだった。

”鳥、魚、霊長類など、どの種についても、刺激に対して「より敏感に反応するもの」の比率はだいたい同じで、全体の15~20%だと言われている”のだそうだ。つまり全人類でも15~20%が当てはまるのだから、約5人に1人。結構な割合だと思われる。

ちなみに原因を非常にざっくり言うと、脳の扁桃体や特定のホルモンバランスの働きにあり、HSPの人はこれらが通常より活発になりやすいため、過度の反応や覚醒を起こしやすい、ということらしい。

私自身のこと

私の実際の友人知人で、これを読んでいるそこのあなた!普段の私が外からは繊細に見えるかどうか、の議論は今日は一旦横に置いてほしい。(飛んできた虫を素手でつぶすほどに野性味溢れ、賞味期限切れの食品も躊躇無く口に入れるほどに食材ロス意識が高い、等の点は事実なので否定しない)

……幼い頃はなんとなく、周りに馴染めず、浮いてる気がしてたまらなかった。集団生活になじむのに時間がかかり、些細な事でよく泣いていた。一人で空想したり本を読んだり絵を描いたりすることが好きだった。「静かで、もの分かりの良い」お子さんだと言われることが多かった。

10代になり、集団生活にも慣れ人間関係は広がり、行動的になったものの、突拍子もない言動からか、「天然だよね」と言われることが増えた。「感性が豊か」だとか「人間味がある」と言ってくれる友人もいた。その一方で身近な恋人などには「すぐ感情的になる」「面倒くさい」と揶揄される事もあった。

20代になって就職活動を始めたあたりで、各社の面接官に「変わっている」と何度か言われた。営業職についた時は「繊細すぎる」「子供っぽい」と注意された。紆余曲折の末に事務職へ転職したが、次の会社でもどこかまだ浮いている気がして、出社が辛かった時期もあった。(単純に向き不向きや、能力や態度の問題、私の思い込みもあったかもしれないけど……)

30代の今も、身近な人に「精神的に弱い」「自分に甘い」と言われ、なんとも言えない自己嫌悪と劣等感を抱くことがあった。だけどこの一節を読んで、私は自分自身を再発見できた気がする。そして少し開き直れたというか、正直、気が楽になった。

”HSPの「感受性の鋭さ」は、生まれ持った「気質」であり、生涯変わらないものであること。性格によるものではなく、努力して改善すべき弱点ではないこと。

HSPには【DOES】と呼ばれる四つの特性があるらしい。

D(Depth of processing):深い洞察力を持つ
O(Overstimulation):過剰に刺激を受けやすい
E(Empathy and emotional responsiveness):共感力が高い
S(Sensitivity to subtleties):ささいな変化に気づく

例えば私の場合を、以下思いつくまま書いてみる。

【D】1つの言葉を受けると、その裏や背景を想像するあまり、10とは言わないが3~5つほど余計なことも考えてしまう。大人のお世辞や建前に敏感な子供だった。思想を深く掘り下げるような、哲学書や生き方に関する本を読むのは今でも大好きだ。

【O】昔から嗅覚が鋭い。親に言わせると子供の頃から特定の匂いがだめ。常に新しい空気が循環するような、風通しの良い空間が好き。つわりの時期以外にも生活臭や家族の匂いが気になり、度々周囲とぶつかる事があった。視覚や聴覚でいうと、照明の明るさ・テレビの音量も時々気に障る事がある。本当に疲れると家族と団らんするよりも、一人部屋に閉じこもって休む方が好き。あと苦手なのがゲームセンター。長時間いると、五感への情報量が多すぎてものすごく疲れる。逆に美術品とか自然とか美人とか(笑)、美しいものは大好き。ずっと見ていられる。

【E】本でも映画でも身の上話でも、とにかく何でも共感と感情移入の嵐。つとめて冷静に構えても、どうしても喜怒哀楽を目一杯に表さずにいられない。子供の頃から絵本を読んでは陶酔し、喜ぶ人がいれば共にはしゃぎ、悲しむ人がいれば涙をこらえ、困ってる人があれば助けるより先に、一緒にただただ困るのである。同化してどうするとツッコみ我に返るのだけど。

【S】褒め言葉でいえば「よく気がつく」と言われるけど、裏を返せば「いらん事まで考えすぎ、深読みしすぎ」とも言われる。そこが「面倒くさい」と言われた所以だと自分でも思う。でも人の表情一つ、言葉一つを汲み取るように観察し考察し受け止めるのが、得意…というより気付けば自然とそうしてしまうのだ。あと第六感というか、勘が結構当たる。特に人間関係において。

・・・

私は確かに「HSP」なのかもしれない。全ての項目が当てはまるわけではないけど。普通の人よりも、感情の振り幅や物事の受け止め方が大きいのだろう。これを機に、必要以上に攻撃的・批判的・悲観的にはならないように気をつけたい。そして病気でも障害でもなく「HSP」という"概念"を知ったことで、今までよりは自分を客観的に俯瞰できる気がする。

だけど私は同時に思う。これらは程度の差こそあれ、人間誰しもが、多少なりとも当てはまるのではないだろうか。

それに悪いことばかりではない。生まれる時に神様からちょっとした荷物と、ちょっとしたオマケをもらったのかも…と思う事にした。

だって普通の人生よりも、人一倍の刺激もストレスもあるにはあるけれど、人一倍の感動もあるわけだから。

英語で『gift』は"贈り物"のことだけでなく、"天賦の才能、特別な能力"を表すという。そして詩的な表現にはなるけれど、もしも「HSP」は神様がくださった才能だとしたら、これを活かさない手はない。

人一倍の感受性で、この世界に触れていきたい。

人一倍の表現力で、自分の想いを表したい。

ギフトだらけの私の人生は今日も、

なんとなく煩く騒がしく、見た目よりも忙しくて、

とびっきり鮮やかで、心の底から愛おしい。

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