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私小説「ケンカの話」

私は以前、自前のブログに、さして意味の無い、だけど言語の種類でいうとかなり悪辣な、しかし意味はないコメントを執拗に書かれたことがあり、相手をとことんまで叩きのめして、そしたら尻尾まいて逃げていったことがあった。私は、こう言う手合は地の果てまでも追いかけて、八裂きにするのが、なんと言うか流儀だ。けど、そういうことは滅多にない。何故か。子どもの様に。覚えたての悪口雑言を何処かに書き垂らして見たいだけの連中は、リングを作ってやると上がりゃしないのだ。今、この時も何処かでひらがな混じりの悪口書きながら、せせら笑っていることだろう。嘲笑上等。笑うのは勝手だ。だからこちらも好きな時に怒り、好きな時に蔑すことにしている。言葉は会話に使うもの。だから、下郎とケンカするときは丸きり素振りだ。意味の無い言葉を使い続けると前頭葉が劣化して死ぬ、らしい。それは構わない、しかしその前に多大な迷惑を撒き散らす。私は書き手として、何か異様な生態の動物を見るごとく、彼らを視る。

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