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秋学期の終わりに思うこと

今日で長かった秋学期が終わります。
去年の10月に大学卒業から12年という時を経て大学院という教育機関に小さな子どもを育てながら飛び込んだわけですからそれはそれは大きな変化でした。
noteにも書いてきましたが、各国の経験を積んだ国家公務員に囲まれる中で行政バックグラウンドでない中、公共政策を学ぶことを選んだ私。授業についていくことから、この12年のテクノロジーの変化に伴う教育や勉強のあり方・やり方の変化、研究についての作法を基礎から学び一歩踏み出すこと、そこから物を考えること、仕事・子育て・家庭生活の両立、自分の時間も大事にすること・・これら全てがこの4か月弱におきました。全てが新しいことで、授業に慣れたと思ったら中間試験やレポートが始まり、自分の研究を考え始めたかと思ったら、期末のレポートやテストラッシュと特にお正月明けから先週までは目の回るような忙しさでした。まだレポートが2つ、大きな課題は1つ残っていますが、少し落ち着いたのでこうして今の気持ちを綴ろうかという気になりました。

全てを完璧にやったかと言われたらそんなことは全然なく、授業に集中できなかった日もありますし、課題ももっとできたな、と思うこともたくさん。大学院にだけ集中すれば良いわけでもなく、家事や自分も含む家族の体調不良、色々なことがありました。でもこの4ヶ月の全てが大事な時間だったなと思います。何よりまず4ヶ月前よりも確実に世界を見るときの解像度が上がりました。国際関係・経済について・日本の歴史・世界の歴史などを授業で学び他国の人々の価値観に毎日のように触れることで、一つ一つのニュースに接した時に自分がどんなことを感じるか、考えるか、疑問に思うかが明らかに変わりました。目に見える変化ではないですが自分が分かるのが嬉しいです。同時に、わかってはいたけれど大学院はゴールではなくスタートでした。知ってしまうと後には戻れない。知ったものの責任というか、知り続けることの大事さを感じています。そういう意味では改めて勉強・学びの仕方を学んだという感じでしょうか。一生学びは続くのさ〜!

こうした変化に伴ってなのかはわかりませんが、最近従来のようなアナウンサーなお仕事(司会・インタビュー・ナレーション・キャスターなど)だけでなく、自分の考えや意見、これまで色々な方にお話を伺ってきた中で感じたことなどを発信させていただく機会が少しずつ出てきました。今まで自分の意見を持っていなかったわけではなく、実は結構持っていた方だと思っているんですが、どうしてもNHK時代の癖が抜けないというか、自分の気持ちを表現することが正直億劫でした。今のご時世何かを表出すると周りが必要以上に叩きやすい、という風潮もありますし。
でも、もうNHKをやめて時間も経って私の気持ちにも少しずつ変化が出てきたのかもしれないです。せっかく色々な方にお会いすることに恵まれてきた人生、色々な場所に足を運び自分の目で見て感じることができてきた人生なので、思ったことは話していこうかな。

その一つで最近、D&Iについての対談をする機会があったので、改めて思ったこと。D&Iという言葉が流行り言葉になるずーっと前から私は世界が多様だということ・そしてそれを認識し尊重していくことの大切さを伝えたいという思いがずっとあったのだな、ということ。

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