PoliPoliアプリβ版デザイン

PoliPoliのアプリβ版デザイン全史

こんばんは。
PoliPoliというトークンエコノミーを利用したPoliTechスタートアップでCDO(デザイン責任者)をしている山田 仁太 (@Leo___1213) といいます。


本日、PoliPoliのアプリβ版デザインをプレスリリースさせていただきました。

β版デザインを作り上げていく過程を振り返りながら、僕たちがどのような人たちに使って頂きたくてポリポリというアプリを作ったのかという思いを伝えていきたいと思います。

また、デザイン公開についての反響も頂きました。どうしてデザインを公開したのかについてもここで説明していきたいと思います。

PoliPoliが実現したい世界・作り出したい未来についてはPoliPoli代表の伊藤のnoteをご覧ください。


キックオフ

2018年2月末日、過去に市川市長選挙用として作った"ポリポリ"アプリの全国版展開をいよいよスタートさせて、5月末にはデザイン完成・6月末にはアプリリリースという話が上がりました。(現在市川市長選挙用に作ったアプリはクローズしています)

それまでのアプリについてはPoliPoliのロゴも手がけていただいたデザイナーの方にお願いをしていましたが、スタートアップとして1つの課題が。

それは・・・

圧倒的スピード感を失うこと。

もちろんスピード感はあったのですが、フリーで何件もの案件を抱えている方なためPoliPoliがスタートアップとして目指す"圧倒的スピード感"を目指すには少し物足りなさがある。メンバー内で社内にデザイナー(もしくはデザイン改善が出来る人)が必要ではないかという話になりました。

山田「外からジョインしてもらうのは初期のスタートアップとしては負担が大きすぎるよな」
伊藤「じゃあ山田がやろう!俺らのプロダクトへの想いとユーザーの気持ちを直接つなぎ合わせるには俺らの中の誰かがやんないといけないし。デザイン興味あるって言ってたし出来るっしょ!」
山田「・・・。やるか〜」

ということで、僕はデザイナーとして数ヶ月インターンをしたことがあったものの、アプリのデザインについて経験値が0の状態からいきなりCDO(デザイン責任者)になるという、驚愕のスタートで僕のデザイン人生は幕を開けました。


転機

当時の僕は、ツールとして使用するAdobe XDの使い方を知っているくらいのものでデザインの知識や勉強方法もほとんど知りませんでした。

でもUX設計まで考えないといけないのにUIデザインだけをのんびり勉強している余裕もない。
ということで今、第一線を走ってる先輩方に直接聞いて意見もらおう!

ということで出会うたびにこんな質問を様々なデザイナーの方にしました↓

初心者の頃はどうやって勉強してたんですか?
ツールは何を使ってましたか?
今度時間いただけませんか?ユーザヒアリングのやり方教えていただきたいです!
デザインについてフィードバックしていただけませんか?!

こんな初歩の初歩のような質問から手間のかかる要求まで親身になって教えていただいた多くの方には本当に感謝の気持ちでいっぱいです・・・優しい世界。

こうして色んなデザイナーの方に質問・相談をしながらデザインを進めていくことになりました。

さらに月に1回開催している"ポリポリ"アンバサダーイベントでどちらの方がいいか、どんな機能が欲しいかなどを尋ねたり、他のメンバーが機能に対して出す提案・要望を議論しながら中身を深めていきました、いや深めていったつもりでした。
(※PoliPoliは共にポリポリプロジェクトを作り上げていくアンバサダーと呼ばれる方がいます。アンバサダーの方々には様々な面で協力して頂きながら一緒に動いています)

デザインを公開するまで2週間となり、本当にこのままでユーザーが"ポリポリ"を使うのだろうか、そんな疑念・不安に駆られました。


焦燥

PoliPoliはチームとしてプロダクトを作る際に、少しずつしかし着実に、自分たちのアイデアベースで考えてしまい、ユーザーのことを大きくは意識しなくなってきていました。
そこには何もプロダクトが出来ていないプロジェクトを応援してくれている人が一定数いるという事実が過剰な自信に繋がっていた部分もあったと思います。

そこで僕は代表の伊藤にこんな提案をしました。

山田「ユーザーの使いやすさ・ペルソナ設定から甘すぎる気がする、これじゃあユーザーつかないんじゃないかな?もっとじっくり根本から見直さないと。」
伊藤「確かに。1週間遅らせてもいいから完成度高いもの作ろう。CDO任せた!」
山田「・・・。1週間?」

完成の日程が5月末から6月頭に伸びたことでその1週間を有効に使うため、デザイナーさんにペルソナ設定・ユーザーヒアリングについて相談に行きました。

話の内容については割愛しますが、ここでどこまで深くユーザーファーストに考えられるかの重要性を再認識することになりました。


数ヶ月行ってきたようにひたすら手を動かすのではなく、どのような状況や感情でポリポリを使用するか・他にどのようなアプリを使っているか、といったユーザーに関する情報を足でかき集めることに時間の使い方を移行しました。


今何をすべきか

何をやるべきかが分かった僕は、アンバサダーイベントを終えるとユーザヒアリングとその状況にあったデザイン作りに集中するため、ポリポリプロジェクトの支部がある沖縄に飛びました。(デザイン公開まであと5日)

(ちなみにチームメンバーには黙って沖縄に行きました↓)


沖縄では3日間デザイナーをしているアンバサダーの方の家に泊めていただき、適宜意見を仰ぎながらデザインを作り込んでいきました。政治家志望のアンバサダーの方など色んな方に話を伺いながらターゲット層を明確にしました。

①政治に関心が高い層(特定の政治家のファン層)
政治的な意見を気軽に言えるような場を提供する。
どの党を支持するなどは既に決まっている場合が多く、支持をしやすい環境が欲しい。
②選挙には行くが、普段は政治に関心がない層
誰に投票するかの情報を集めようとしている。
簡単に比較が出来たり、政治家のコメントを見たい選挙の際に流入してくる。
政治家が興味を抱くであろうポイントはいわゆる浮動票であるこの層。


そしてこの2つの層に合うように必要な機能を検討し、PoliPoliメンバーとも議論をしながら組み込んでいくことにしました。具体的なイメージは以下のようにして画面を作っていきました。

①政治に関心が高い層
気軽に参加できるイメージを与えるために政治家マイページにもトークルームにも一箇所遊び心を入れる。
→投票イベントの色をPopに・政治家マイページのひとことを追記できるように。

投稿・返信を出来るだけ簡単にしたい。
→Instagram的にする・投稿画面のカード感を強める

②選挙には行くが、普段は政治に関心がない層
雰囲気をPopにして、難しい・クールというイメージを与えたくない。
→上タブは17的に、バナーの色も明るさを重視

選挙関連のものだけを見たい時にそれだけを見れるようにしたい。
→選挙特集はコンテンツ全てを1画面に収まるように

選挙に関する情報を一箇所で簡単に見られるようにしたい。
→選挙バナーを表示

こうして充実の3日間を過ごし、諸々の最終確認とユーザーテスト

終着点

プレスリリース当日の深夜までアンバサダーの方にプロトタイプのレビューを頂きながらデザインの細かな修正を行い続けました。


そうして発表したデザインがこのプロトタイプデザインスペックです。(リンクを飛ぶとAdobe XDで実際のアプリのように動かす事が出来ます)


デザインやプロダクトについてはPeing -質問箱- とTwitter・Facebookで質問や意見を受け付けています!

もちろん新米デザイナーですので「ここもっと変えた方がいい!」や「このデザインは意味が分からない。」と言った厳しめな意見もあるかと思います。
デザインを上げても新米デザイナーが作ったデザインなんか叩かれるんじゃないかと不安でしたが、会社全体を考えて、より良いプロダクトを作るためにはデザインの公開が最善の方法だと考えて今回の決断をしました。

これがデザイン公開の一つ目の理由です。二つ目としては圧倒的スピード感を維持し続けることにあります。
会社としてはここから数週間開発にリソースを割くことになります。
しかしデザインを公開することでβ版デザインを軸として多くの方から意見を頂き、次のアップデートに向けて圧倒的スピードで進み続ける事が出来ます。


皆様からいただいた意見はβ版リリース以降のアップデートで反映していきます。その際は是非ポリポリはワシが育てたと言ってください。

もちろん「このバナー可愛い!」などのお褒めの言葉も頂けるとチームとしてもやる気になるのでよろしくお願いします。笑


今までの流れから僕やPoliPoliチームの中で技術的な部分を除いては全てのサービス生成過程やプロダクト生成過程はみんなで作っていくべきものだと考えています。

会社は社会ですから。

あくまでメインでプロジェクトを動かしたり、面倒な部分を回していくのが僕たちの役割です。そのためにビジョンに遊び心と透明性を掲げて日々過ごしています。


未来〜スタートアップ界のSuchmos〜

PoliPoliは風のように自由に駆け抜けていく"スタートアップ界のSuchmos"を目指しています。笑 (代表談)

プロダクトやサービスを会社のメンバーだけでなくみんなで作り出していく、今までにない会社になります。


PoliPoliはポリポリプロジェクトをアンバサダーと共創しております。PoliPoliに少しでも興味を持っていただいた方はぜひPoliPoliのアンバサダーに!!

TwitterのDMでお待ちしています!


(※写真撮影日に偶然デモが行われていましたが、特定の団体、主張とは一切関係ありません。)

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