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『Jリーグジャッジリプレイ #30』感想【DAZN配信番組】

珍しく番組配信日に投稿。ハンド案件てんこ盛りでハンドについて嫌でも詳しくなれる今回の配信である。
というか、深野さんのボーダーの衣装は目が痛くなってしまう。。
ボーダーの服は個人的にも汎用性高くて好きだが。

ヴェルディ-岡山 64分のアレ

空中でのボールの競り合いで石毛(岡山)の手にボールが当たっている訳だけど、これは個人的にはハンドにはならないと思う。原さんも同様のことを仰っていたが、初見だと当該シーンは石毛と競り合った梶川(ヴェルディ)の方がファウルっぽい感じで、アドバンテージ取って流したのかなと見えた。よく見ると石毛の手にボールが当たっている訳だが。当該シーンに関しては深野さんの「"手がボールに行った"訳ではなく"ボールが手に来た"」という趣旨の説明が非常にしっくり来た。自分もこの意見に賛成である。
そしてみんなが仰っているように、何より当該シーンの後の上門のゴールが素晴らしかった。個人的に今節のJ2ベストゴールだと思っている。もしも、アレがハンドだとこのゴールは生まれなかった訳だから、サッカーファンとしても当該シーンはノーハンドで良かったと思う。

同 83分のアレ

打って変わってこちらは明らかなハンドだと思う。宮崎(岡山)の右手の出し方はもしかすると反射的なものもあるかもしれないが、これはどう見てもクロスに対してバリアを形成しているように見える。比較的に近い位置に副審は居たが、恐ろくクロスのキッカーで隠れて見えなかっただろう。VARがあれば九分九厘ハンドになっていたはず。
まあ、この試合はヴェルディサポーターにとってはかなりモヤモヤするものになったな。。。

松本-栃木 16分のアレ

パッと見た感じこれでハンドは厳しいと思った。結果的に当該シーンによるPKでの得点がJ2残留を争い6ポイントマッチの決勝点になったことも含めて。だが、先程の深野さんによる、"手がボールに行った"or"ボールが手に来た"理論に基づくと当該シーンはハンドということになるだろう。ハンドかどうかの判定の1つの基準としてこの理論を知れたことが今回の放送で得た最大の収穫のように感じる。
そして、これをジャッジした御厨主審のポジショニングは素晴らしかった。先述の宮崎のハンド案件もそうだが、VARのない試合ではレフェリーのポジションは特に重要になってくる。当該シーンの映像はレフェリングの参考資料に適していると思う。
また、ハンドであればこれはイエローカード出るのではと疑問符が付いたが、深野解説で納得。シュートブロックであればSPAでイエローカードが出るが、当該シーンでの佐藤祥(栃木)のプレーはシュートではなくヒールで浮かせた繋ぎのボールとの判断でノーカードになったとのこと。なるほど。

京都-相模原 36分のアレ

当該シーンのウタカ(京都)のゴール、『ジャッジリプレイ』を見る直前にハイライトでゴールシーンだけ見てて、相模原のキーパー竹重がなぜ出ていたのか疑問に思ってたけど、ケガしてたのか。竹重のゴールキックから京都のカウンター→ウタカのゴールまで時間にしてほんの一瞬の出来事だった。それ故に、レフェリーが竹重のケガと判断して試合止めるのは事実上不可能だったか。当該シーンに関してはキーパーに位置を見てゴールを決めたウタカのストライカーとしての能力の高さが際立ったということだろうか。
あるいは、ケガの直接的原因が何かは分からないが、ベテランゴールキーパーを起用するリスクが出てしまったと言うべきか。

盛岡-鳥取 11分のアレ

メインスタンドからの中継映像を見るとブレンネル(盛岡)のハンドにしか見えない当該シーン。実はその背後に居る鳥取の選手に当たってオウンゴールになったらしい。映像ではなかなか分かり辛い。
レフェリーサイドからはどのように見えていたかは分からないが、人間は思いこみをする生き物だからよくそれに惑わされずジャッジしたと思う。中継映像と同じくベンチから見てた鳥取のスタッフから「アレはハンドだろ!」との声があったようだが、レフェリーが丁寧な説明により納得していた様子。試合のマネジメントの点においてもレフェリーは素晴らしかった。

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