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OH!へんろ。親子の88か所巡り(27番札所):竹林山 神峯寺(高知県)

わたしが、子どもたちと決めた今回のお遍路ルールは一つだけ。納経所で御朱印をいただくのは子どもたちの役割ということ。ちゃんと挨拶をして、御朱印をお願いし、最後はしっかり御礼をする、です。

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今日の煩悩:

村八分という言葉はよく聞きますが、村十分という言葉はあまり聞かないのではないでしょうか。次に挙げるのがコミュニティーの「村十分」です。

置かれた場所で協力して生きていかなくてはならない時に、コミュニティの協力は重要なことだったのだと思います。人材のリソースが限られている社会では特に重要ですね。

1.成人を祝い、コミュニティーの正規メンバーにする(成人式)
2.結婚を報告し、コミュニティに向けて宣誓する(結婚式)
3.新しいメンバーを家族、コミュニティに迎える(出産)
4.病気になった家族、コミュニティメンバーを気遣う(看護・介護)
5.あたらしく家を建てるコミュニティメンバーを手伝う(新築・改築)
6.水害などの時の助け合い(災害)
7.決まった節目に故人の命日に思いを巡らす(年忌法要)
8.お伊勢に詣でたい、しばし頼む(旅行)
9.火事だ(消火活動)
10.ご冥福を祈る(葬儀の世話) 

「村八分」は、「村十分」の8割です。掟を破った者(か、どうかは知りませんが)に村二分(消火活動と葬式の世話)以外はやってやらん!という制裁なのだろうと思われます。縛りと制裁は、その場所から動けないから意味がある。

最近は中山間地への都市からの移住が人気ですが、「インターネットを活用してデイトレードや創作活動をして多額の収入を得て、友人との交流もSNS等で行い、買い物はネット通販で、葬式も通販サイトで予約するので、お手を煩わせません、どうぞお構いなく」ということを言うこともあり得るかもしれません。知らんけど。

そういう処では、村八分はもはや制裁ではないのかもしれません。それでも、周囲のお手を煩わせないことはないのですがね。

心配事もあります。「お金があれば」サービスを使える、ということは「お金が無くなったら」どうなるのか。「お金があっても」サービスをしてくれる人材がいない時はどうなるのか。いろいろ心配もありますね。

「自己村八分」に向かうのか。イギリスで「孤独大臣」が誕生しました。孤独は、幸福感とは対象的で病気の原因にもなり、社会的・経済的損失が大きというのが設置の理由だそうです。

まだよくわからないことも多いですが、私たちは「自己村八分」に向かっているような気がして、それが心配です。

一方で、若者の間でシェアハウス指向が増えているという(調べていませんが)話を聞きました。これは一種の「疑似家族」なのでしょうか。これは希望なのかもしれません。

御詠歌:

みほとけの恵みの心神峯 山も誓いも髙き水音

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本尊:

十一面観世音菩薩

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創建:

天平2年(730)

真言:

おん まか きゃろにきゃ そわか

歴史:

縁起によれば、神功皇后(在位201〜69)の世に勅命で天照大神を祀った神社が起源とされています。そして、聖武天皇(在位724〜49)の勅をうけた行基菩薩が天平2年に十一面観音像を彫造して本尊とし、神仏合祀を行ったとされています。大同4年(809)、弘法大師が伽藍を建立し、観音堂と名付けました。

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所在地:

高知県安芸郡安田町唐浜2594

駐車場:

普通車 有料

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