雑記:自由について悩んでいる人には2種類いる【気づきサプリ】
色々な人の相談を聞いたり、話を聞いていると、自由についての悩みには2種類あることに気づく。
そして、アドバイスをしている人の話を聞いていると、相手がどちらの自由について悩んでいるかしっかり把握しないでアドバイスしている人がたまにいて、「なんだか噛み合ってないなぁ」と気になることがある。
なので、今回は自由についての悩みの解決方法についてまとめてみようと思った。
1.あなたが悩んでいる自由はどっちの話?
今の時代、自由が好きな人が多い。
自由だと好きなことがやりたいようにできそうなイメージがあるからかも知れない。
人が「もっと自由にやりたい」という時、その言葉が指す状況には2つある。
①制限が邪魔をして困っている→制限を取り払って自由になりたい。
②可能性がありすぎてひとつに絞れなくて困っている→次、チャレンジすることを見つけたい。
日々の話の中で、この2つの差に気づいてる?
2.制限が邪魔をして困っている人
「制限が邪魔をして困っている」という人の現在地はこんな感じだ。
・やりたいことがあるけれど、わたしにはできないと思ってしまう原因が何かある。
・理想の形はあるけれど、こんなことを自分の状況ではやってはダメだよね?と思っている。
具体例を出すと、
『今からハリウッド女優を目指したいけど、わたしの容姿じゃ難しい。もっと美しく生まれたら自由に人生を選択できたのに。』
とか、
『うちにはお金がないから留学ができない。もっとなんでもできる家に生まれたらよかったのに。自由がない。』
とか、
『キャラ的に自分がグループの真ん中で発言できない。もっと社交的だったら自由に生きられたのに。』
という現在地の人。
これは全部思い込みなので、そう思っちゃう自分のイメージをとっぱらって、行動して、新しいイメージを作っちゃえば解決する。
だから相談に乗ってアドバイスする側の人は、こんな感じの経路をたどると思う。
①相手にある「Aという状況だとBできない」という思い込みを探し出す。
(例:社交的じゃないと彼女ができない。お金がないと高級ホテルに泊まれない。仕事をしていないと生活できない。可愛くないと愛されない。断ったら友達でいてもらえない。大学出てないと結婚できない。子供を産んだら自由に外出できない。有名人じゃないと人に影響を与えられない、などなど。)
②「AだとBできないと思っていない?」と相手に確認しながら、どこでその思い込みができたのかの背景を探っていく。
③「本当にAだとBできないの?」という話をしながら、思い込みを解除していく。
④「AでもBできる」というイメージをあの手この手で話しながら共に育んでいく。
いきなり④を話して「大丈夫大丈夫。何とかなるよ〜」の一言で解決することもある。アドバイスや相談に乗る人が、悩んでいる人にとって絶大な影響力や信頼感があるとこれで解決することも多い。「あの人がそういうなら大丈夫だ!」と信じるものは救われるパワーが発動される。
結局、元々想像の中に生まれる思い込みが解除されて、できないイメージにできるイメージが勝てばいいのだ。
そしてもうひとつの自由についての悩み。
3.可能性がありすぎて1つに絞れなくて困っている人
この人の現在地としては、①の人と違って制限をほとんど感じていない。興味も、やれることもありすぎて、どれに手をつけたら良いのか途方にくれている。
もし、この人たちが「自由に生きられるようになりたい」というのなら、それは、まだ見ぬ「もっと楽しい、もっと便利、もっと最高」な場所に行きたいということだ。今でも満足といえば満足だけれど、「もっと」な状態があると信じていて、その「もっと」に自分がいけるということも信じている。
表面上だけ見ると②の人は①の人と同じ悩みのように見える。
どちらも口から出る言葉は「もっと自由に生きたい」だけれど、
問題の背景はかなり違う。
②の人たちが「もっと自由にやりたいなぁ」と悩む時、それは「次は何にチャレンジしてみようかな」という意味合いを持つ。
有り余るエネルギーを何をすることに向けようかな。
「どれがいいかな?どんなことをしようかな?」と考えている。
だから、解決する。というか、次の行動のプランが立ったらこの人たちの悩みはクリアになる。
なので、わたしは、②の人の相談に乗る時は理想の形をメインに聞くようにしている。
・もっとどうなったら自分的に最高だと感じるの?
・今はそれとどこが違うの?
・最近どんなことやってたの?
・「あなたのやりたいことの話を聞いていると、この部分を大切にしたいのように感じるよ」などフィードバックをくりかえしながら、相手の中で勝手に答えが出るのを待つ。
この人たちは「次何しようかなぁ♪」とトキメキを探している。
目標が決まれば、もしくは、心が踊って動きたいと思えるだけのエモーションが生成されれば、勝手にやることを決めて勝手に走り出す。
だから、①の人と②の人では質問が変わるのだ。
4.まとめると
今回はアドバイスをする時の例で話してみたけれど、
これは自分がなにかで迷ったり悩んだりしたときも使える。
人は①の悩みと②の悩みを同時に持ちながら生きている人が多いので、何か答えの出ない問いが自分の中に浮かんだときは、
やりたいのにできないから困っているのか→①
→なんでできないと思い込んでしまっていたのか見つけたらゴール。
何をやったらいいか決まらないから困っているのか→②
→次何をやりたいのか見つけたらゴール。
「どっちの悩みかな?」と考えてから悩み始めると効率いいよ。
広大な仮想空間の中でこんにちは。サポートもらった分また実験して新しい景色を作ります。