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【漫画エッセイ】母が大動脈瘤破裂で運ばれました【episode16|手術後経過日記・入院8日目】

■このシリーズの続きです■

<入院8日目の様子>

<余談あれこれ>

「ふつうの病人」というのも変な言い方ですが、この時は素直にそう思いました。

じゃあ、その前はなんだったのかというと、ううむ・・・、とても表現に困るのですが、なんだかとっても異常事態に見えたんですよね。

このあたりの娘の感じたことは、入院10日目までの手術後経過日記がひと段落したら、またじっくり書いていこうと思うのですが、

ICUに入院していた時は、血液から酸素から栄養まで管で外部供給されていて、医療と技術の力で身体機能をなんとか維持している。という、今まであたりまえに見ていた人間とはあまりに違うルールで生きている姿がそこにあって、母がなんだか特別なものに見えました。

(あの時の感覚はマンガとして保存しておきたいな。今まであまり感じたことのない感覚だったんですよね。)

一般病棟に移ってからは、しっかりふつうの具合の悪い人に見えました。

気力はあるけど、体力はない、とのことで、リハビリを頑張ろうという意識が強くなってきました。杖、腰痛・足首バンド、健康食品、などなど自発的に回復のための道具を持ってきてと依頼するなど、意識的に前向きに行動するようになってきたように感じます。

これまでの前向きさはダミープラグというか、無意識的で本能的な感じだったんですよね。(無意識状態で前向きっていうのは、それはそれですごいけれど。)

人って緊急事態になると無意識の方が前に出て来るんですね。意識は一旦お休み状態になるようです。そして、この頃から意識が再び復活して、行動を指揮するようになってきたように見えました。

→次のお話<Episode17|手術後経過日記・入院9日目>

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