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スポーツデータで楽しむ(ラグビーワールドカップ2019⑥出場国別フォワード・バックスの人数構成part1)

こんにちは。Jackalistです。
記事をご覧いただきありがとうございます。

それでは本日もスポーツデータで楽しみましょう。

0.まず初めに。フォワード・バックス人数構成とは?

まず初めに。タイトルが、少しラグビー好き向けになってしまったので、今回の趣旨を簡単に補足致します。

・ラグビーのポジションは大きく分けてフォワード・バックスの2つ
・ラグビーW杯2019の選手登録上限数は31名
・出場チーム毎に、31名のフォワード・バックスの内訳を抽出して、各チームの意図を考察してみる
・サッカーでいうと、ワールドカップ23名の登録に、前線・中盤・守備の枚数を各チームどう配置しているか?
・野球でいうと、WBC28名の登録に、野手と投手の人数を各チームどう配置しているか?

これで少しご理解いただけたら嬉しいです。
また前回同様、フォワード・バックスについて良く分かる解説も貼っておきます。

1.前回の振り返り

2回に分けて、ラグビーワールドカップ2019出場全選手チーム・ポジション別に色々と比較してみました。

2.チーム、ポジションの両方でグルーピングしてみる

チーム別、ポジション別で抽出したので、次は勉強がてらチーム、ポジションの複数でグルーピングしてみます。

RWC2019.groupby(["team","pos"]).mean().drop("pid",axis=1)

アルフォベット順で、アルゼンチンサモアの一部だけ出てきましたが、やはり長いと省略されてしまうんですね。
年齢・身長・体重・キャップ数はこの辺で終わりにしたいと思います。

3.ここからが本題。チーム・ポジションでクロス集計してみる

ここからが本題です。
前回までは年齢・身長・体重・キャップ数に注目してみましたが、次にチーム・ポジション毎の人数構成をクロス集計で確認してみます。

#クロス集計
pd.crosstab(RWC2019.pos,RWC2019.team,margins=True)

pythonは1行で書けて便利ですね。
ちなみに各チームの合計が31名になっていると思いますが、これはラグビーワールドカップで定められている選手登録数上限となります。
ポジション解説も貼っておきます。

# PR:1番3番、HK:2番、SR:4,5番、BR:6-8番、SH:9番、FH:10番、WI:11,14番、CE:12,13番、FB:15番

4.ポジションの項目を、フォワードとバックスに置き換えて比較してみる

前章で抽出した表だと、行名が背番号・ポジションごとに並んでおらず、少し分かりづらいです。
replace関数を使って、フォワード・バックスに置き換えてみます。

#ポジションFWとBKに置き換え
RWC2019_FW_BK = RWC2019.replace({"BR": "FW", "CE": "BK", "FB": "BK", "FH": "BK", "HK":"FW", "PR":"FW", "SH" :"BK", "SR":"FW","WI":"BK"} )
RWC2019_FW_BK

左から5列目のposを確認するときちんとFW(フォワード)・BK(バックス)に置き換わってますね。

5.チーム別フォワード・バックス人数構成

早速、再度クロス集計をしてみます。

#チーム別のFW・BK数
pd.crosstab(RWC2019_FW_BK.pos,RWC2019_re.team,margins=True)

今度は面白い感じで出てきましたね。
ちょっとまとめてみます。

出場国は全20チーム
・12チーム:バックス14名、フォワード17名
・7チーム(日本):バックス13名、フォワード18名
・1チーム(アメリカ):バックス12名、フォワード19名
・フォワードを18名・19名で編成している全8チームのうち6チームが、ティア2。ウェールズ以外は当時の世界ランキングTOP8以下。
・サモア、ジョージアはティア2だが、バックス14名、フォワード17名

ティア2の解説貼ります。

ラグビーはバックス7名、フォワード8名でプレーします。
人数を倍にするとバックス14名、フォワード16名です。
ワールドカップの上限は31名なので残り1名フォワードを入れて、
バックス14名、フォワード17名の人数構成を採用しているチームが現在、主流のようです。
フォワードを多く組み入れる理由はチームによって色々ですが、

・フォワードの方が身体的消耗が激しいことが多い
・フロントロー(スクラムを組む人)は専門職(他のポジションと違い、替えが効かない)なので、怪我など不測の事態を加味して人数を手厚くする

等があげられます。

前述した通り、ランキング上位でないチームが、フォワードを多く配置している理由の1つとして、強豪国との対戦による選手の負担をうまく調整しながら、予選を戦い抜きたいという考えがあると思います。

ジョージア、サモアに関してはフォワードがデカく、サイズだけだと強豪国に引けを取らないため、あえて人数を手厚くしなかったのかもしれませんね。

繰り返しになりますが、人数構成予選日程などのスケジュール、対戦相手、相性、監督の好みなど様々な要素が絡んできます。

ただこうやって比較してみると、チームによって色んな意図が見えてくるので面白いですね。

次回は、さらにポジション毎の人数比較をしていこうと思います。

6.まとめ

本日はcrosstab・replace関数を新しく使ってみました。この辺は本当エクセルより楽だなと思います。

もし良ければ、モチベーション維持になるので、スキとフォローをいただけるとめちゃくちゃ嬉しいです。

それでは今回もありがとうございました。

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