2017年 東京議会選挙後の東京を思う

2017年、東京議会選挙結果をメディアとは違った視点で分析していこうと思う。まず、今回もメディアは都民目線の議論をほとんどせず、小池旋風中心の報道に嫌気がした。 

国政に影響が有ると言われている都議選であるが、本当に大切な情報はこれからの生活がどうなっていくか?という議論がほんとんど無視され、視聴率稼ぎの議論に終始したことにメディアが「オワコン」と言われる最大の理由であると改めて認識出来た。 

今回の選挙は、去年から続く小池旋風の流れが確実にあると思うが、都民ファーストの会が、「49議席」、自民党が、「23議席」、公明党が、「23議席」。共産党が「19議席」となっている。その他は割愛させていただく。  

公明党は何かの議決で裏切ることが予想出来るので、仮に裏切ったとしても自公で46議席。都民ファーストと、都民ファースト推薦の無所属議員が6議席、共産が19議席、民進党が5議席、生活ネットが1議席となっているので合計で80議席となるので都議会では国政の流れと違った議決も出来ることとなった。 

今後は、都民ファーストの会、自民党、公明党、共産党のせめぎ合いになると予想される。自民党が力を失ったので、益々特定の宗教・団体に所属する議員の発言力が増してくる。都民ファーストの会が、どこまで既存の悪しき流れ対抗出来るか今後の政局を都民は注視していくことが重要だ。 

小池都知事に任せておけば大丈夫と思うのはまだ早い。都民の皆様が与えた権力を監視することが重要だし、都民ファーストでない議会運営の兆しがあったらいつでも声をあげる準備をしておかなくてはならない。 

投票率を見て見ると、51,27%で前回を7、77%上昇している。投票率を上げていくのは本当に大切だ。特定の宗教・団体に所属する政党はとにかく投票率が上がるのを好まない。以前のエントリー記事でも記載したが、特定の支持政党を持つ有権者は全体の4割で、6割は無党派層と言われる有権者になる。この無党派層が1番厄介なのが4割の有権者である。 

4割の有権者の投票率は基本上がらない。毎回投票に行くからだ。だからこそ、投票率が低くなればなるほど有利である。6割の有権者はばらつきがあるので、争点の曖昧な地味な選挙だと途端に投票に行かなくなる。だからこそ同じようなことが繰り返される。都民ファーストの会が、おおさか維新の会や、民進党のような堕落した政党になることだけはやめてもらいたい。

今後の注意点は、都民ファーストの会が堕落しているような流れをメディアはきっと作ってくるので、その空気に騙されない用意が必要だ。今後数年は、小池旋風といって持ち上げるが、必ず何処かで反旗を翻して、かつての民進党にような結末になることが予想出来る。メディアはあくまで都民の暮らしなど何とも思っていない。メディア自身が儲けること、その地位に居続けることを最優先にして都民を枉惑してくるであろう。 

拝金主義のメディアと、特定の宗教・団体を支持する政党の相性は抜群である。その支持者からの豊富な資金を特定の宗教・団体の中心に集め、それを元手にメディアにその資金を流して、メディアと特定の軍団が1番利する方向の空気を作り出す。メディアは都民に味方ではないことをまずは認識するべきだ。 

その認識を元に、今回投票した議員、政党をしっかりと監視することに尽きる。監視と言っても出来る範囲でいいので興味を持つことが大切だ。生活に直結する政治的無関心は本当に危険だ。何度もいうが、政治的無関心はメディアと特定の軍団から仕掛けられていると認識して、投票に必ず行くことでしかこの国は良くはならない。

2017年の都民の皆様の英断に感謝している。2009年以来の清々しい気持ちになる選挙を見せていただけただけでも価値がある。選挙こそが、国民に与えられた権利であり権力であることを忘れずに都政を監視して都民の為の東京を築いていただきたい。

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