見出し画像

腸骨陵はどう触れる?

前回は、触り分けをより明確化するための
触り方として、自分の手の使い方について整理してみました。
今回からはより具体的な触診方法を整理していきましょう。

今回のテーマは『腸骨陵の触診』です。

1 腸骨陵はどこのことか?

まずは腸骨陵はどこを示しているのでしょうか?
確認していきましょう。

スクリーンショット 2020-12-14 6.58.02

腸骨陵は上の写真の黄色い部分であり、骨盤の丸みを作る部分で、腰のくびれの下のウェストラインのあたりの骨の部分のことを示しています。

この広い腸骨陵でも特に触れておきたい場所が下の写真の赤印になっている1番高くなっている箇所です。

スクリーンショット 2020-12-14 7.00.10

この腸骨陵の1番高い箇所を左右繋げた線が
臨床上利用することが多いヤコビー線です。

2 間違えやすい場所

ヤコビー線のランドマークとして触れておきたい
腸骨陵の1番高くなっている箇所。

この箇所は写真でも分かる通り腰椎の横に位置しています。
つまり、腸骨陵でも後ろの方なのです。
ここの触れる時に間違えやすいのが、
横や前から触れようとして、
下の写真の緑印に触れている人が多くいます。

スクリーンショット 2020-12-14 7.04.10

3 実際の触診方法

では実際にはどう触れていけばいいのでしょうか?
先ほども整理しました、
ヤコビー線をとるためのランドマークとして
腸骨量の1番高い箇所を触れます。
その場所は後ろに位置しています。
つまり、後ろから触れていくことが最も簡単に触れやすくなります。

具体的には写真のように進めていきましょう
① 骨盤と肋骨の間に手を入れる
② そのまま尾側方向に手をスライドしていく
③ 骨盤にぶつかった箇所が腸骨量のコンタクトポイント

スクリーンショット 2020-12-14 7.12.03

4 まとめ

いかがだったでしょう?
触診をするためにはやはり解剖学のイメージが重要であることが
よくわかりますね。
ぜひ、解剖のイメージと実際の触診の感覚をすり合わせながら
練習をしていきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

------------------------------------------------

追伸:
リハカレでは臨床教育機関として、臨床が充実して楽しくなるための様々な研修会を行なっています!
現地開催以外にも「臨床お役立ちコラム」や、「時間と場所を選ばず勉強できるWebセミナー」なども充実させていますので、勉強したい方はHPをのぞいてみてください♪

【リハカレ公式HP】
https://iairjapan.jp/rehacollege/

------------------------------------------------


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?