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7月に観た新作映画

令和5年7月に観た新作映画は11(+1)本。
フェイバリットTOP3は…

🥇:アイスクリームフィーバー
🥈:山女
🥉:ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE

初鑑賞の旧作は『バックドラフト』の1本のみでした。

超話題作『君たちはどう生きるか』は4位ですね。『山女』をキャリーオーバーしなければ表彰台でした。ドンマイです!

4:君たちはどう生きるか
5:リバー、流れないでよ
6:イノセンツ
7:俺たちクローン?
8:Pearl
9:裸足になって
10:マッド・ハイジ
11:ヴァチカンのエクソシスト

以下、観賞後のツイートを引用しながら、一言添えていきます。(*ブラウザのリーダー機能によっては表示されない場合があります)


▼山女

昨年BSプレミアムで放送されていたそうです。しかしその時は75分で、今回の劇場版は100分。どこか増やされた要素なのか気になります。あまりにも暗い画面が多く、とても自宅のテレビで一家団欒で観るような作品ではないと思いました。(笑)

▼Pearl

ミア・ゴスを愛でる映画でした。楽しかったです。

オズの魔法使いの要素はもっと欲しかったなー。特に後半。

次期スーパーマン俳優デヴィッド・コレンスウェットは高身長なので洋服を着ているとかっこよかったです。

▼君たちはどう生きるか

賛否両論が起きていたようですが、ビジュアルやあらすじなどの情報をひた隠しにしたことで、思い入れが強い人ほど自分の中で理想像(=ぼくがかんがえたさいこうのジブリアニメ)を固めてしまって、それが「想像してたヤツと違う=コレジャナイギャップ」を生みやすい素地を作ってしまったのかなあ、とは思います。

なお細かい整合が取れてないから物語を厳密に分析考察する意味は薄いという意見は私も同じでしたが、私が宮崎駿の引退宣言だと受け取った本作に対して、「宮崎駿本人が原画を描かないことでむしろ量産体制に入った」という真逆の分析はさすがの岡田斗司夫でした。

https://youtu.be/cGkKdJypnX8

▼ヴァチカンのエクソシスト

原題に忠実に『教皇様の祓魔師ふつまし』という日本語タイトルに出来なかったものかしら。こんな作品を観に来てくれる映画ファンなら全然OKだったと思うのですけど。ラノベみたいで格好良いじゃん?(笑)

プロデューサーが親日家らしく、Twitterでファンサービスに余念がなかったのも可愛かったです。(笑)

▼アイスクリームフィーバー

私には本作はオシャレ映画のふりをして、実際は起承転結のある王道ストーリーを2個パラレルに並べただけの無骨な映画に感じました。

基本的に説明が大胆に省かれているのと、かつ情報量が多い(物語に関与しない小ネタや演出も多い;まるでファッション雑誌の広告のように脈絡なく挟まれる)ので、「わからない」感が出やすい作品かもしれないです。

しかし、そこもまた難解なふりをして意外と王道なクリストファー・ノーラン映画と近いものを感じます。あるいは画力の刺激が強すぎてストーリーの評価をおざなりにされがちなザック・スナイダーともある意味似ていると思います。千原徹也監督の次の映画が楽しみです。(*現時点で予定があるのか存じ上げませんが)

▼リバー、流れないでよ

あまりに評判が良かったので6月からのキャリーオーバーで観覧しました。私には新体験でひたすら楽しかったです。

ヨーロッパ企画の映画はこれが2作目で、1作目『ドロステのはてで僕ら』も2分間タイムループらしいので機会があったらぜひ視聴したいです。U-NEXT加入した方が良いのかなあ。

▼バックドラフト

料理の鉄人でした。(笑)

90年代のハリウッドスターは顔が個性的で見ていて楽しいです。最近の人達はみんな顔が小綺麗すぎると思います。(そりゃ逆に90年代のスター達に失礼か?)

▼マッド・ハイジ

もう公開から日数が経ったから書いちゃうけど、ハイジの登場シーンが全裸プリケツなんですよ。爆笑を堪えるのに必死でしたねー。

あとはクララが何故か日本人(チャイニーズやコリアンの偽物じゃなくて、ちゃんと日系人らしき俳優《アルマ・G・サトウ》を起用)で彼女のオリジンストーリーになっているのも個人的には高評価ポイントでした。

▼ミッション:インポッシブル7

吹替で2回目を観たら、字幕の5倍くらい解りやすかったです。岸田恵子グッジョブ。

そもそも最近のハリウッド映画はスピードが速いので字幕では無理がある上に、戸田奈津子は輪をかけて酷いものがあります。トムの声が聴けないのは寂しいかもしれませんが、吹替を選んだ方がトータル満足度は上がるでしょう。

なんか巷では「ストーリーはよく解らなかったけどアクションが凄かったから満足!」という好意的な声が多いですが、それ8割くらい戸田奈津子のトンデモ字幕のせいで理解できなかっただけだと思いますよ。マジで。

トンデモ字幕のポイントは大きく2つあって、1つはエンティティを《それ》と呼び続けたことです。ハリポタの《名前を言ってはいけないあの人》か、それとも阪神岡田監督の《アレ》か、とにかく思わせぶりな字幕になっています。しかし耳が良い方は気づいたでしょうが、それは全てエンティティというAIの名前です。ターミネータのスカイネットと一緒ですよ。

二つ目のトンデモ字幕は、まあオリジナルの作りにも問題があったのですが、序盤のロシア潜水艦の言語が途中でロシア語から英語に変わる演出です。吹替版で観ているとロシア語に日本語がボイスオーバーされるので判りやすいのですが、字幕版ではアメリカ潜水艦に場面が切り替わったのかと一瞬間違える仕上がりでした。これは同じ手法のアバター2が上手くやっていたので戸田奈津子だけの責任ではないですけどね。

とにかく、これからご覧になる方には吹替版を強くオススメします。

▼裸足になって

フレンチディスパッチの可愛いリナ・クードリがスクリーンに帰ってきた!フランス・アルジェリア合作なのにシネコンでやってくれるなんて有り難いです。なんせ私の家からアクセスしやすいもので。

ただ、これをきっかけに彼女の出自を調べると色々判って、なかなか重いメッセージが込められた映画でした。

▼ゼイ・クローン・タイローン

Netflixオリジナルは撮影機材だけは豪華で4K映像だけは綺麗だという映画が少なくないですが(残念ながらストーリーは日本映画の方が面白くても映像の力では遥かに及びません)、本作についてはなかなかエスプリとツイストの効いた仕上がりで大いに楽しめました。

▼イノセンツ

大友克洋を期待しすぎると肩透かしを喰らうかもしれませんが、エッセンスはしっかり含まれていました。主演女優の少女(お姉さん役)がミラ・ジョヴォヴィッチ級の美人なので画も持ちます。少し能年玲奈にも似ている気もしました。

本作が大ヒットになって予算10倍で続編が作られるなら『童夢』や『アキラ』のような建造物破壊描写たっぷりのアクション大作に化けるかもしれません。

▼さ〜て、来月の映画館は?

8月公開作品で気になるのは…

タワーリングインフェルノ(7月キャリーオーバー:午前十時の映画祭)
658km、陽子の旅(7月キャリーオーバー)
マイ・エレメント(4日)
地球防衛軍 4K(4日:午前十時の映画祭)
クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(11日)
バービー(11日)
リボルバー・リリー(11日)
ハート・オブ・ストーン(11日:Netflix Save The Dates 2023)
サンドランド(18日)
アルゴ探検隊の大冒険(18日:午前十時の映画祭)

最近ややSNSで燃えているバービーが最も気になります。
11日は女性が主人公の映画がぶつかる形になってますね。
(マーゴット・ロビーVS綾瀬はるかVSガル・ガドット)

来月(以降)も楽しみですね。

(了)

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