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リスニングした英語の答え合わせをしてみた結果w(ザ・バットマン)

映画館で観ているときに日本語字幕に違和感を覚えた部分があったのですが、先日スクリプトがインターネットで公開されていたので答え合わせをしてみました。

結論としては、かなり強烈な空耳をしていました。(大爆笑)

ただ、どうしてそんなに認知が歪んでしまったのか、考えてみたので書き留めておきたいと思います。

本文は映画『ザ・バットマン』の #ネタバレ になっているので閲覧にはご注意ください。

▼問題の箇所と正解:

物語の終盤でセリーナが拳銃でファルコーネを撃とうとして、それをバットマンが止める場面がありました。その時にバットマンの台詞に

「傷つくぞ!」

と日本語字幕が出ていました。

しかし私には「hurt you」みたいな言葉は聞き取れませんでした。代わりにこんなふうに聴こえました。

"Stay *** our side!"
「こちら側にいろ」

早口だったので聴き取りは難しかったのですが、私には「こちら側にいろ」という言葉に聴こえました。

撃てば父親を殺すことになる。復讐しても何も生まれない。復讐したら人間の道を踏み外して二度と戻って来られなくなる。だから自分の手で父親を殺すようなことをするな。こちら側(=マトモな人間)のままでいろ。

意味が通るし、セリーナに『本物の悪人』になってほしくないブルースの意志も表れていると感じて、私の脳内でそんな風に(耳で聴き取れなかった部分が)補完されていたのでした。

そもそも既に精神的に辛そうな生活を送っているセリーナに対して、そんな言葉(傷つくぞ)をかけて何になるんだ?という疑問もありました。母親とも父親とも一緒に暮らせず身寄りのない孤独を抱えながら、野良猫が何匹もうろつく汚いアパートで、レズビアンの友達とマイノリティの苦しみを味わって暮らしている女に、今更そんなこと言っても無意味じゃないか?と。もう彼女はとっくに、十分すぎるほど傷ついてるんだよ、と。

しかしスクリプトを見たら全然違いました。

"You don’t think this hurts me?"

ええええ、全然違う!

もう笑うしかありません。

3月に映画館で一度だけ観ただけなので、そもそも記憶が薄れていますが、そんなことを言ってるとは露とも思いませんでした。

▼ここが変だよロバプバッツ:

日本語訳をつけてみます。

"You don’t think this hurts me?"
「こんなことして僕が傷つくと思わないのか」

まさかセリーナがファルコーネを撃つことで傷つくのがセリーナ自身ではなくて、ブルースの側だったなんて!

「僕が傷つく!」

って日本語字幕が出ていたら、私もあそこまで頓珍漢な聴き間違いはしなかったかもしれません。

しかし、「僕が傷つくから止めてくれ」って………(´・ω・)

知り合って間もない女性に対して、普通、こんなこと言いますかね?ブルース、アタマおかしくないですか?(笑)

そもそもセリーナはバットマンの正体を知りません。セリーナの側から見たら、バットマンは連続殺人事件を自主的に捜査しているコウモリコスプレの正体不明の男(←狂ってる)です。彼女は仕事中(ルームメイトを救う目的で市長の家宅侵入中)に待ち伏せしていたバットマンに襲われて、バットマンの潜入捜査に利用された、それだけの関係です。

それを何を勘違いしたのか、「僕が傷つくから止めてくれ」と、まるでロミオ作文のような台詞で止めにかかるバットマン。マジで痛すぎます。

私がセリーナだったら「いや、お前がどう思うかなんて知らんし!」ってバッサリ斬り捨てますよ。(笑)

本作でのロバプブルースは、バットマンになって日が浅いので至らない点はあるだろうとは思って観ていました。ムササビ滑空の最後に鉄橋に激突していたのとか、まさにそういう所ですよね。

しかし、流石にここまで厨二病を拗らせた痛い奴だとは私の脳内処理が追いつかなくて、先の台詞は全く見当外れの空耳をしてしまったのだと思います。未熟者なのは大いに結構なのですが、こんなに頭が弱いのは想定外でした。(笑)

なんでしょう、ビジュアルは完璧なのに、中身が支離滅裂すぎてつくづくヘンテコな作品ですね、この映画は。あ、私にとって「ヘンテコ」とは「個性的である」ことを表現する単語なので、悪口ではありません。ご了承ください。本作に対する詳細な感想はこちらに記載しておりますので、よろしければ参照ください。

了。

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