見出し画像

新卒捨ててワーホリ/留学ってどうなの?

今日はちょっと燃えそうな(?)内容です。ビール2本飲んだから、判断力が鈍ってます。あくまでも、個人の独断と偏見に基づく内容とご理解してお読みください。

ツイッターでも note でも、よく見かけるのが「新卒捨ててワーホリ/留学することにしました!」という若者たちの声。
中には、就活して内定までしたけれども、それでもやっぱり… と、海外に飛び出すことを選んだ若者も少なくないようです。
実際、先ほどそういった内容の note を見かけたことで、これを書く気になりました。

のっけから言ってしまうと、わたくし自身は、「新卒捨ててワーホリ/留学」は、まったくお勧め致しません
いや、留学といっても、たとえば今まで勉強してきたことの延長線上にあるとか、海外大学院進学とかは全然アリと思います。

が、おそらくほとんどであろう「就職したら長く海外に滞在できる機会なんてないと思うから」とか「このままなんとなく決められたレールに乗るなんて嫌だ!」とか、なんかそういう理由でのワーホリ、語学留学、私立カレッジへのCOOP留学には、申し訳ないけれど、わたくしは賛成致しかねる、ということです。

なぜか。

一つは、日本に帰ったあと、就活で不利になるケースがほとんどだと思うから。不利にならないにしても、有利に働くことはほとんどないと思っています。
私は人事の経験も何にもないので、底辺の中年が何か言ってら、くらいで聞いてもらって構わないのですが、1年やそこら「ワーホリしてきました」「語学/留学してきました!」と言われたところで、それなりのレベルの語学力があるとかじゃなかったら、「へー、それで?」くらいしか思われないと想像します。
もっと悪いと「新卒での就活、失敗したんかな」「就活がイヤで現実逃避したんかな」くらい思われてしまう可能性すらあると思う。
(「ワーホリ/留学して、TOEIC900点取りました!」とかも素敵だけど、それでも「在学中にTOEIC900点取りました!」には敵わない…)

いや、私は COOP留学で、現地のビジネスを学んだ、実際に現地で働いた!と反論する人もいるかもしれません。が、今時、気の利いた会社であれば、「COOP=おカネを払って、就活ネタを買う」という見方をしていると思います(なんか煽りみたいになっててごめんなさいね。カナダに限らず、東南アジアあたりでも、この形態のビジネスがあるからね…)

(たとえば現地のホテルでフロントデスク等の、実際に接客するようなポジションで、日本でも同業に就職希望、とかだったら全然ありと思います)

もしくは、そういった偏見(?)に対して、「いや、私は違う!実際に現地民と競り合って、英語環境での就労経験を積んだんだ!」と、確固たるエビデンスを示しながら反論できるほどの人なら良いと思う。

それから逆に、ワーホリや留学をして「あ、ここに住みたい」と思った場合、やはり詰むケースがほとんどだと思います。
これもまたカナダの話になってしまって申し訳ないけど、ご存じの通り、大学を出たばっかりの、なんの就労経験もない若者は、ほとんどの場合、現地での仕事探しに難儀します。現地の卒業生すら、無給のインターンやボランティア、在学中のCOOPなんかで就労経験を積み上げたり、コネクションを作るのに必死なわけです。そこへ、日本の大学を出ただけの、語学力も怪しい異国人がどう太刀打ちできるというのか。ワークビザの期限も短いし、永住権を狙うにしても、ホントに不利なことしかない。
だったら普通に日本で就労経験を積んでから来た方が絶対良い

あと、よく言われる「就職したら、もう海外に長期滞在できるチャンスがない」という言説。

まったくそんなことないです。

普通に、退職したらいいんですから。
まさか今時、一度就職したら、定年まで同じ会社にいられる/いようとか思ってないですよね…?
どうせ数年働いて転職するんだったら、それまでの間に就労経験、スキルを積み上げて、そしてお金を貯めたら良いんです。で、ワーホリなり留学した方が、よっぽど実りある体験になると思います。
現地でワークビザ、あるいは永住権を取りたい、というのであれば、猶更このルートの方がよほど確実です。

いや、そこまでは考えてないけど、とにかく1年くらい海外に行きたいんだ。今すぐじゃないとイヤなんだ!という人は、

在学中に休学して行け

と思います。
いや、休学するのにおカネ取る大学があるのは知ってる。あと、コロナで行けなかったんだよ!おカネがないんだよ!という人はごめんな。
でもそういう人こそ、マジで一度就職して、おカネも経験も積み上げてから行ってほしい。

カナダに数年住んでさんざん辛酸舐めて、改めてしみじみと思うのは、日本の新卒カードがどれだけチートで、貴重か、ということです。
大学出ただけの右も左も分からない若造に、1から全部叩き込んで、更に給料まで払ってくれるとか、ホント、このシステムを使わない手はないから!

ま、第二新卒でもそこまで不利にはならないかもしれないけど、それでも私は就労経験積んでからの渡航を強くお勧めするね~

もう一回言うけど、「就職しちゃったら、海外に長期滞在できない」ってことなんてないから!!!

もちろん、新卒カード捨てて海外に飛んだ若者たちだって、上記のようなことはイヤっちゅうほど考えて、想定して、それでも!という強い意志のもとに決めたのだと思います。その決断について、私が何か言う立場にはございません。そしてそれこそが若さというものだと思います。
上でさんざん好き勝手書いたけど、何かしくじっても、やり直しがきくのが若者の特権です。

しかし、たとえばもし、身近な若者が「新卒捨ててワーホリ行こうか迷ってて…」と言っていたら、おそらく私は普通に止めます。

若者は「今がすべて」みたいなところがあるのはよく知っている。今、行きたい!チャンスは今しかない!みたく思ってしまうのも痛いほどわかります。(コロナみたいなことがあったから、余計そうなるよね)
私は中年だからこそ、「急がば回れ」ということが身に染みて理解できるだけです。
ただ、もしも身近な人が悩んでいたら、上記のような話をします。納得してもらえるかは分からないけど…

ただ、こういうことを全く知らずに突っ走って、あとで後悔する人が少しでも減るといいなとは思います。若者はいくらやり直しがきくからとはいえ、ワーホリは一度きりのビザ。そして、貴重な時間、貴重なおカネを使うことに変わりはないので、上記のような現実も加味して決断してもらいたいなあと思います。

中年の余計なお世話でした!おわり!

かわいそう、オモローw、もしくは頑張れ… と思ったらサポートをお願いいたします~