見出し画像

ダイソーハイドレーション

登山やサイクリングを行う際には水分補給を欠かさないことが大切です
休憩も兼ねて座りながら補給するのもいいが、動きながら(進みながら)補給する必要があるかもしれません
そういう場合、ハイドレーションシステムを使えばザックを降ろさず水分を補給する事ができます

ある程度ちゃんとしたザックを購入すれば背中側にハイドレーションシステムを入れる収納スペースとチューブを通す穴が開いていますので導入への第一段階はクリアです

ザックが対応していれば、次にどのメーカーのハイドレーションシステムを採用するかです
基本的にメーカー毎に水を入れるバッグ、チューブ、飲み口は異なり互換性はありません

例えば


のようなものがあります

一部のメーカーでは

のように水を入れるバッグ部分をペットボトルで代用できる物もあります
ただ、ペットボトルだとザックの背中側にある収納スペースに収めることはできず側面のボトルホルダーなどに収納する必要がでてきます

メーカー毎に一長一短ありますが、飲み物を扱うシステムなので一番気になる部分は衛生面でしょう
具体的には

・水を入れるバッグ、チューブが洗いやすいか?
・万が一カビなどが発生した場合交換が容易か?

といった部分だと思います

洗いやすさの点では水を入れるバッグを大きく開ける事ができなければいけません
また、交換については入手性が高くコストが低い事が求められます

水を入れるバッグの洗いやすさについてはチューブの口とは別に大きな蓋が付いているものがほとんどなのでどの製品を選んでも大差ないと思います
チューブについては

や細管用ブラシ

を使えばいいと思います

これらのことから洗浄に関してはメーカー製でも問題ないように感じますが、入手性やコストについてはどうでしょうか?
最初に紹介したハイドレーションシステムはセットで5,000円以上します
また水を入れるバッグのみ交換する場合メーカーを合わせる必要があるため店によっては置いていない場合もあります
損傷した場合やカビが生えてしまった場合に買い換えるのは結構な痛手ですし近所に店がないと即日交換することもできません

また水を入れるバッグのみで販売もしていますが利用しているチューブ等をそのまま使う場合メーカーをあわせる必要があり選択肢が狭くなります


などが比較的安価ですがそれでも1000円近くします

そこで入手性とコストを重視し出来る限り汎用品でハイドレーションシステムが作れないかと考え、ダイソーの「ペチャンコ水筒」を中心に作ってみました

画像1

ダイソーのペチャンコ水筒を使うメリットとしては

・大体周辺を探すと1店舗ぐらいはダイソーがある
・容量がいくつか選べる
・もちろん1つ100円

逆にデメリットは

・耐久性が心配
・口が小さいので洗いにくい
・蓋がペットボトルと互換ではない独自サイズ

だと思います
デメリットの1つ目2つ目については100円と割り切って早いサイクルで交換することを前提とすればある程度解決できると思います(上で紹介した水を入れるバックのみで安くても800円と考えると8回交換できます)
3つ目についてはキャップに加工を行いペチャンコ水筒専用で使えるように改造をおこないました

改造にはまず樹脂製のホース継手が必要になります

画像2

ネットを色々探したところ楽天市場の

で取り扱っている

が使えます
「Rc1/8メネジ」についてはサイト内に商品掲載がないためお問い合わせを行い専用のリンクを発行してもらい購入しました
オネジ、メネジどちらもホース口径は8mmで統一しました

継手追記:

管工機材専門店さんでRc1/8メネジの取り扱いができなくなったそうです
代替を探したところほぼ同じ商品を購入できるサイトを見つけましたのでリンクを共有しておきます

次に水漏れ対策として上水道用のOリングが必要です

画像3

R1/8の規格を調べるとねじ部の口径は9.8mmとのことなので、内径が9.8mmのOリングを探しました

樹脂製の継ぎ手のネジ部の長さがあまり長くないため出来るだけ薄いOリングの方が良いと思います
キャップ加工に必要な部品は以上です

ではキャップに穴をあけます
R1/8の外径が9.8mmなので10mmのドリル刃であけます

画像4

キャップの内側には簡易パッキンがついているので出来るだけキャップの真ん中に穴を開けてください

画像5

穴が空いたら内側から「R1/8オネジ>Oリング>キャップ>Rc1/8メネジ」の順で取り付けます(オネジ側は11mm、メネジ側は14mmのボルトになっているのでレンチ等を使って締めてください)

画像6

画像7

画像8

取り付け方追記:

内側から「R1/8オネジ>Oリング>キャップ>Rc1/8メネジ」の順で取り付けた場合締め付けの強さにより水漏れする場合がありました(内側のオネジがOリングに食い込みすぎる)メネジを内側へした方がOリングに対する接地面積が大きくなり、より効果的だとは思っていましたが、メネジのボルト外径がキャップ内側の簡易パッキンに干渉するサイズでしたので避けていました
しかし、少しむりやり押し込む形で取り付けたところ、簡易パッキンに大きな変形もなく取り付けられました
少し変形したのでキャップからの水漏れを懸念しましたが、特に水漏れはありませんでした
よって内側から「Rc1/8メネジ>Oリング>キャップ>R1/8オネジ」の順で取り付けることを推奨します

画像9

樹脂製の継ぎ手がおおよそ一つ150円、Oリングが100円以下なので500円でお釣りが来ます

キャップの加工が終わればシリコンチューブを取り付ければほぼ完成です

ホース口径を8mmで統一したので内径6mm〜8mm程度のチューブを使います
不意に抜けて水漏れすると嫌なので、内径6mmのシリコンチューブを使いました

また逆流防止のためにコックも取り付けました

これは飲み口についている物もありますが、飲み口単体のレビューを見ていると不具合が多そうなので飲み口は飲み口だけの機能を有するものが良いと思いコックを別途用意しました(飲み口のストッパーを使う場合はコックは必要ないです)
とりあえず以下の飲み口の交換パーツを使ってみようと思っています

シリコンチューブ、飲み口を合わせて1500円ぐらいでしょうか

これなら交換パーツもすぐ入手できるので万が一損傷やカビが生えたとしても簡単に交換できますね

飲み口が届いたので触ってみた感想:

300円程度で買えるこの飲み口、非常に頑丈で使いやすそうです
ストッパーもしっかりしているので2方コックは使わなくても良さそうです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?