「なぜか太る人」は冷蔵庫を見ればわかる!僕が心配する「意外な飲み物」 

太っている人のキッチンにありがちなもの、またないことが多い料理道具2つとは?

◆痩せにくい人の家にはないことが多い2つの料理道具
体型が気になりはじめたら、まずはキッチンのどこにあるか確認してほしいものが2つある。それが、計量スプーンと計量カップ

やせにくい方には計量スプーンや計量カップを持っていない人が多いということ。持っていてもどこかにしまったままで、まったく使っていない。

料理をする際、目分量ではなく、できるだけスプーンやカップを使って何をどれだけ入れているのか確認するようにしてみる。

砂糖はもちろん、油、調味料、ごま、小麦粉など、普段何気なく使ってしまっているものにはカロリーがとても高いものがたくさんある。

たとえばマヨネーズは大さじ1杯で80kcal、ごまは大さじ1杯で51kcalもある。

日頃から計量スプーンやカップを使っていると、自分が作っている料理にどれだけカロリーがプラスされているのか、ちゃんと認識できるようになってきて、自然と使いすぎに注意するようになる。

実際、「たいして食べていないのに体重が減らない」という人に食事内容を聞いてみると、調味料を使い過ぎている人が多く見受けられる。ソースやマヨネーズなどは、目分量でかける人が多い。

まずは計量スプーンやカップを使う習慣を身につける。

◆冷蔵庫の中の「栄養」がすでに偏っている

そんなに食べていないのに、なぜか太る」と言う人は少なくないが、必ず何かしら太りやすい原因があるもの。

太る原因の意外な盲点になっているのが、「栄養素の偏り」。

体は、さまざまな食品を食べて幅広い栄養素をとることで代謝がよくなり、太りにくくやせやすくなるようにできている。日々、口にしている食材に偏りがあると、栄養素も偏り、食べている量の割に、どうしても太りやすくなってしまう。

もし、思うように痩せないと感じているなら、まずは冷蔵庫の中身をチェックしてみる。冷蔵庫を見れば、食生活の問題点が自然と見えてくる。

そのとき役に立つ合言葉が、「かきくけこ、やまにさち」です。

ひとつひとつの言葉の意味は
か→海藻、き→きのこ類、く→果物類、け→鶏卵(卵)、こ→穀類・いも類、や→野菜、ま→豆(大豆)類・種実類、に→肉、さ→魚(魚介)、ち→チーズなどの乳製品・牛乳

これらの食材をすべてバランスよく食事に取り入れていれば、栄養素の偏りもなくなり、自然とやせやすい体になっていく。

冷蔵庫の中身が「かきくけこ、やまにさち」がひと通りそろっているか、特に多い食材や不足している食材はないか確認してみると良い。

冷蔵庫は「食べたいものを入れておくところ」ではなく、「自然と痩せるための健康資産を蓄えるところ」と考えるようにしよう。

◆冷蔵庫の中は定位置を決めて「見える化」する
「栄養素の偏り」をなくして痩せやすい体になるためには、冷蔵庫の中身を自分自身できちんと管理することがとても大切である。

痩せにくい人の冷蔵庫にありがちなのが、食材がぎゅうぎゅうに詰め込まれていたり、仕分けせずに乱雑に入れられているパターン

こうなると、冷蔵庫を開けても一番手前にある食材しか見えず、食材の過不足がつかみにくく、管理できなくなる。冷蔵庫にあるものをまた買ってしまい、消費するために同じものばかり食べることになりがち。

それが野菜ならまだよいですが、バラ肉や油揚げ、肉の加工品など、高カロリーで高脂質な食品だと、当然太る原因となってしまう。

痩せるためには、まず冷蔵庫の整理整頓からはじめよう。

たとえば、1段目の左:肉、右:魚介など、2段目の左:瓶入りの保存食など、右:乳製品など、3段目の左:飲み物、右:加工食品という具合に、食材のざっくりした分類ごとに定位置を決めて、入れ直すことが重要である。

さらに、背の高いものは奥、背の低いものは手前に置き、スーパーの袋に入れたままなど中身がわからない状態では入れないようにして、どこに何があるのか、ぱっと把握できるようにしておく。

冷蔵庫の中を常に整理整頓しておくと、自然と食材が管理され、不要な買い物も、食品ロスもなくなる。結果的に、自分で食事の内容や量を管理する自己管理能力も高まり、無理なく痩せられる心と体に近づいていくことができる。

こうした習慣が身につけば、庫内はいつもきれいで衛生的で、無駄な出費も減って、いいことづくめとなる。

◆要チェック!太るキッチンにあるものいろいろ
実際、太っている人に次に挙げるものがキッチンにあるかどうか聞くと、多くの方が少なくとも1~2つは「ある」と答える。

・シリアル
ヘルシーなイメージを持っている人も多いが、高カロリーのものが少なくない。その割に腹持ちがいいわけでもなく、糖質も多めのものが多く、痩せたい人にはおすすめできない。

・ドライフルーツや干し芋
干しぶどうをはじめドライフルーツは、甘味が凝縮していておいしいが、乾燥するときに水分量が減って栄養素が凝縮されるため、カロリーと糖質がかなり高めである。フタつきの入れ物に入れて口寂しいときにたびたびつまんでいる人もいるが、体型の面からも健康の面からも、カロリーと糖質のとりすぎになる。

・果汁100%ジュース
冷蔵庫に必ず果汁100%のジュースが入っている家庭は心配である。たとえば、オレンジジュースの場合、コップ1杯(200g)のカロリーは184kcalもある。同様にりんごジュースもカロリーは188kcalある。甘い清涼飲料水より健康的と思って毎日1~2杯飲んでいる方もいるが、これでは太りやすくなる。

・特大サイズのバター、ごま油、オリーブオイル
特大サイズを常備しているということは、それだけ消費が早いということ。日頃から脂質をとりすぎている可能性が高い。
また、特大サイズを買ってしまうと量を気にせずどんどん使ってしまう傾向があるので、普通サイズか小さめのサイズを購入するようにする。

◆食事中に箸を置かずに食べると、早食い、ドカ食いを招く
食事中、箸置きに箸を置くことはあるか?
それとも、食べはじめたら食べ終わるそのときまで箸を手にしたまま?

食事中に手にした箸を持ったままの人は、実は太りやすい傾向にある。実際、太っている人と食事をすると、手から箸を一瞬たりとも離さず、一気に食べてしまうことが少なくない。当然、早食いやドカ食いになりがち。

ついつい食べすぎてしまいがちで、なかなか痩せられない人は、食事の時間が短いことが多く、満腹中枢が満腹サインを出す前にどんどん食べてしまう。満腹感が得られないうちに食事が終わってしまうため、おかわりをしたり、食後もだらだらと間食をしたりしてしまう。

そこで、こうした傾向がある人に試してもらいたいのが、食事の途中で何度か箸を置く習慣。自然と食事の時間が長くなり、満腹感も得やすくなって、食事量も減っていく。最初は、食事中に最低1回置いてみるだけでもいい。

今まで食事中は空腹を満たすことで頭がいっぱいになっていた人は、箸を置いてみると、自分があまり噛まずにどんどん食べ物を口に運んでいたことに気づく。

ときどき箸を置いてじっくり噛んで食べれば、消化も良く、便秘防止にもなるうえに、顔の筋肉の引き締めにもなるなどメリットがたくさんある。健康のためにも、ぜひ取り入れるべき習慣である。

みなさんの症状改善や体質改善に少しでも役立ち、食生活改善に生かせれば幸いです。