国会

千載一遇のチャンスに野党もメディアも及び腰 問題噴出でも安倍一強は続く

ここのところ政府・与党に関して、様々な問題が表面化している。防衛省の日報が未発表だった問題や、法務大臣が指示をして野党に対して質問自粛を求めていたことや、文科省の天下りあっせん問題...。

特に文科省の天下り問題などは、政権にとって非常に痛手である。官僚組織の闇の部分が明らかになることは、国民にとって非常に大きなインパクトがある。権力の監視について国民の期待は思いのほか大きく、官僚の天下り問題のように、わかりやすくて悪質で、時代遅れのスキャンダルは野党にとって大きな攻撃材料だったに違いない。

しかし、野党の切れ味は非常に悪い。またとないチャンスだったはずなのに、世論からも「安倍政権ではダメかもしれない」といった声が聞こえてくることはない。なぜだろうか?

これは持論だが、野党(特に民進党)は自分自身で、自民党に変わる政権としての自信がないのだろうと思う。野田幹事長も蓮邦氏も言っているとおり、民進党支持者の減少により、政権を受け持つ自信がないのだろう。

政権が安定している状況のなかで、国民も無駄な追及を求めていない、というならわかるが、今回の問題は非常に大きな出来事である。防衛省の未発表文書にしても、南スーダンで駆けつけ警護の賛否を議論していたときに作成されたものだった。隠蔽を言われても仕方ない。非常に懸念すべき官僚の体質である。

これが政官の癒着だと指摘されてもおかしくはない。しかし野党と大手マスコミは強く追及しない。そう、マスコミの姿勢は言うまでも無く失格ものである。

マスコミが時の権力に擦り寄ることは、絶対に許されない行為である。それは理解しているだろうが、その解釈を間違えているようにも思える。「戦争させない」「憲法違反」などという嘘のニュースを流し続けることが、権力の監視とは言わない。

あれだけ政権批判をしていながら、安倍政権が安定して盤石なものとわかれば、大きな批判を止めて、擦り寄る。いいかげんにこの体質を改善してもらいたい。

この結果、被害を被るのは我々一般国民だ。本来知りえる確かな情報を流さないで、虚像に満ちた報道を繰り返す。それをほとんどの国民が見破る。そして野党は自信が無いから追及できない。これでは安倍一強も納得である。

(大阪発・Mitsuteru.O)

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