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サッカー軸脚操作トレーニング

サッカーは上半身が重要。
サッカーの上半身操作はパフォーマンスアップのカギである。

2017年にそのように主張して「サッカー上半身トレーニングセミナー」をスタートしてから、これまで多くの方々にその重要性とその理由を提示してきた。

漫画や雑誌でも「サッカーは上半身」というフレーズを見かけるようになった。 

サッカーにおいて上半身操作は紛れもなく重要な要因であり、”外国の競技”であるサッカーを日本人選手がやるという構図においては、欧州選手における上半身操作よりもその重要度はかなり高いという視点は、人間の構造、サッカーの競技構造からみて間違いないと私は考えている。

 ただし”サッカー上半身”の重要性は、実は同時に「もう一つの重大な身体操作」のための前振りでもあった。

それは軸脚操作

ここでの軸脚の定義はボールを操作していない側の脚。
サッカー軸脚操作だ。

サッカーは、直接的には脚と足が仕事をする。
サッカーにおいて手が直接仕事をする場面はGKを除けばコンタクトなど近接シーンのみに限定される。

そういった意味で、軸脚操作の能力は上半身操作よりもサッカーのパフォーマンスとの距離は近い関係にある。

はっきり言って、軸脚操作のレベルアップなしにはサッカーの競技構造における”スピード”を本当の意味で上げることは不可能だ。 

多くの方がスピードを上げることはすなわち速く動けるようになることだと考えると思う。しかしサッカーにおけるスピードは、身体が動くスピードではなく、「時間を短くすること」

身体を速く動かすことと、時間が短縮することは近い関係にはありつつもイコールの関係にはない。

時間を短くする、すなわちスピードを上げるのは、このフェーズ全体の時間を短くすることだ。身体の動きを速くするのは、その要素の一つに過ぎない。

私はサッカーにおけるスピード(=時間を短くすること)において、軸脚操作がその主役を担うと考えている。

 サッカーにおける軸脚の操作は他の競技にはない特別なものを多々含む。



足でボールを扱う競技そのものが少ない上に、足だけしか使ってはいけない制約を持つ競技はサッカーが唯一だからだ。


そういう意味で、サッカーは片脚立ちでパフォーマンスを行う時間は非常に多く(かつ重要)、試合の大半の時間が実はほぼ片脚立ちと言える。

ではこのように重要視している軸脚操作を、なぜ”上半身操作の後”に言い出すのか。それはサッカーの動きが「上半身操作ができないと的確な軸脚操作ができない」構造だから。

片脚立ちは、筋力だけでどうにもならないポジションつまり姿勢だ。筋力だけでなんとかしようとすると、それこそとんでもない負荷がかかる。

動き出し一つとっても、両脚立ちからと片脚立ちからスタート、どっちがスムースにスタートできるだろうか?
片脚立ちスタートも両脚立ちと変わらない、いや、それ以上のスムースさでスタートできなければ”サッカーのスピード”は上がらない。

 サッカーは片脚立ち競技なのだ。

脚の動きに上半身の協力が重要であることはこれまでも繰り返し述べてきたが、その本丸は軸脚操作である。

片脚での身体操作においてハイレベルな上半身操作は”不可欠”。
ごまかせない。

だから、上半身操作の後に軸脚操作なのだ。
2017年に上半身操作の重要性を発信し出した時から、私の意図はここにあった。

サッカーは上半身が重要だ。
そして上半身は軸脚操作のために重要だ。



◎軸脚操作のオンラインセミナー

1/26「中野崇のサッカー軸脚操作」(ライブ)


内容をアップデートし、新たに構成した内容で実施します。https://jarta.jp/seminar/ols-sf/


1)講義編
サッカーにおける軸脚操作のロジック、上半身操作との関係、その重要性を解説。選手の動画も用いながら、軸脚操作が具体的にどのようなパターンで使われているのかをご紹介します。

2)トレーニング編
ワークアウト形式でサッカー軸脚トレーニングを実施。サッカーにおける軸脚操作を習得するためのトレーニングをご紹介します。

*どちらか一方の受講も可能ですが、トレーニング編の内容は講義編での理解を前提とする部分も多く含まれるため、両セミナーの受講を強く推奨いたします。

こんな方におすすめ>
トラップで身体や脚を柔らかく使おうとするが、上手くいかない
もっとトラップの能力を上げたい
トラップから動き出しの間を限界まで減らしたい
シュート力を上げたい
相手に分かりにくい動きを習得したい
方向転換のスピードをワンテンポ上げたい
守備での対応力を上げたい
ボディバランスを上げたい
シュートのための一瞬のスペースを作れる能力を身につけたい





中野 崇 

著書最強の身体能力/プロが実践する脱力スキルの鍛え方(かんき出版)
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トレーニングラウンジ|”上手くなる能力”を向上
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怪我の下部構造の解消技術を体系的に身につける方法
■JARTAの身体操作を体系的に学ぶ方法

1980年生
たくさんのプロアスリートたちの身体操作をサポートしています
戦術動作コーチ/フィジカルコーチ/スポーツトレーナー/理学療法士
JARTA 代表
プロアスリートを中心に多種目のトレーニング指導を担う
イタリアAPFトレーナー協会講師
ブラインドサッカー日本代表戦術動作コーチ|2022-
ブラインドサッカー日本代表フィジカルコーチ|2017-2021
株式会社JARTA international 代表取締役

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