それってあなたの感想ですよね?

って、未だに母に対して思っていることがある。
それは「健康な同性のきょうだいがいて羨ましい」と言われ続けたこと。

母は二つ上に、聴覚障害(先天性のものではなく、叔父が幼少期時代に高熱?によりそうなってしまったものらしい。)のある兄(私の伯父)がいる。

「健康な」という部分についてはもちろん同意できる。
叔父が聴覚障害があることで、コミュニケーションが取りにくいのもそうだし、学生時代はろう学校に通い、普段は寄宿舎生活で家に帰ってこなかったため、半分一人っ子のような寂しい思いをしていたらしい。

今よりもずっとこどもが多い時代、周りは普段からきょうだいと遊んだりしているのを見てとても羨ましかった、とよく聞いていた。
また、母方祖父母も、今よりも貧しい時代、仕事が大変だったのもあるかもしれないが、基本母のことは放置気味だったらしい。

なので、わたしに四つ下の妹が生まれて(産んだのは母だけれど笑)羨ましかったらしい。

それを幼少期から本当によく言われてきたような記憶があるが、わたしはいくらそれを聞いても特に響かなかった。

この手の話題は、ここに何度書いたか分からない。

妹の存在そのものを否定するわけでは決してないが、わたしは、妹が産まれることが楽しみとか思った記憶は特にない。

妹とは4つ離れているので、母が妊娠している時の記憶自体はほんの少しある。
母のつわり期はよく1人でブロック遊びなどしていたが、特にそれを不満には思わなかった。

また、産後の母の入院中は、母方の祖父母宅に1人で預けられていたが、親がいなくて寂しいとかは1ミリも思った記憶がない。
(もちろん、祖父母もよくしてくれていたのだとは思う)

そして妹含め4人で暮らすようになっても、わたしも特に楽しくなったとかはなく、世話がしたい!みたいな記憶もなく。
むしろ赤ちゃん返りというか、ちやほやされる妹にモヤモヤすることも多かったように思う。
4歳って確かに少し離れているから、上の子はしっかり見えるだろうし、「おねえちゃん」としての立ち位置も期待される年齢なのかもしれない。

4つも離れてるんだからいろいろ教えてあげなさい、とかもよく言われていた。
(それも特に言うことは聞かず。
知らんがなくらいに思っていた。)

自分より年下全般が嫌いだったわけではなく、小学校とかで、低学年に懐いてもらったりするのは嬉しかった。

ある時、学校で妹と別の子がいて、2人ともわたしに手を振ってきたとき、妹に「あんたじゃない、○○ちゃんに振り返したんだ」と言い、それを後から親に怒られた(そして折に触れてぶり返された)こともあり、さすがにわたしもなかなか最低なヤツだなとは思う。

まだよちよち歩きの妹がブランコに向かっているところ、小走りで先にブランコに乗るわたしのビデオを何度も見せられたりとか。

「妹は、幼稚園からのわたしの帰りを楽しみに待っていたのに、あんたはいつも嫌そうな顔をして帰ってきてた」と何度も言われたりとか。
(幼稚園は楽しくて大好きで、本当に毎日帰りたくなかったというか、もう少し長くいたいと思っていた)

わたしは幼少期から既に、実家そんなに好きじゃないエピソードに溢れている。

親は自分の幼少期に、家族に心理的に満たされなかったことが記憶として残っていて、その結果わたしにこんな接し方をすることに繋がったのだと思うが、少なくともわたしには逆効果だったみたいだ。

そんな風に育ってきたわたしたちが、今どんな関係かというと、何だかんだ産前は時々LINEしたりもしてたし、出かけたりもしていたが、産後は滅多に連絡をとっていない。
母が思い描いていた姉妹の関係とは真逆状態である。

わたしは基本親に対してのモヤモヤだが、妹は、それに加えて姉もこんなに冷たいヤツだったわけだから、なお一層家族を好きになれないだろう。

妹は遠方で仕事をしていることもあり、実家に帰ってくることも少ない。
(わたしは実家の近くに住んでいる)

去年地元に帰ってきた際、うちの娘に一度だけ会ったが、彼女は姪に基本ほぼ興味がなさそうだし、わたしから娘の写真を送ったこともない。
こちらからLINEをしてもスタンプが返ってくるだけ。

母へのLINEも似たような感じらしい。
(数日後既読がついてスタンプのみの返信か)

妹は結婚&出産願望はないと以前言っていて、今はどうか聞いてないけれどおそらく変わっていないだろう。
だから余計にこどもに興味が無いんだと思うし、写真なんて送られてきたら面倒だ、と思っているのだろう。

一人っ子がいいかきょうだいがいた方がいいかというのも個人差があるし、その性別もしかりである。
わたしだって実は男きょうだいがほしかったかもしれないのに、女の子のきようだいで羨ましい!というのは、母の押し付けじゃないか、と思ってしまう。

母の幼少期の満たされなかった思いそのものも今は理解できる。
でもそれを満たすのは子の役割じゃない。
特に小さい頃の自分たちの役割じゃない。

そしてうちの両親も基本不仲な方だった。
母からは父方親戚や祖母の愚痴も小さい頃から聞かされていたし、そんな環境で余計に家族を好きになるはずがない。

そして父親からは、そういう情緒的な(?)ことを何か言われたことも特にないし。
ただ、父親は下により甘いなと思うことは多々あった。
それを母からフォローを入れてもらうこともありはしたが、あまり納得できなかった記憶がある。
父親だって長男で嫌な思いもあっただろうに。
まあそういうことを家庭にフィードバックするような人では無いのだけれど。

未だに何かあると、母から「あんたは家族に対して薄情だ」とか「妹に時々は連絡入れてるの?」とか電話でまくしたてられたりもするけれど、その土壌はわたしの幼少期に、親によって築かれたんだし、と、内心冷めている。
親が死ぬまでこのスタンスは変わらない気がする。

仲の良い家族って素敵だな、羨ましいな、とも思ったりするけど、自分の実家を今更どうこうするつもりもない。
血縁というものが理由で仲良くなれるんなら、世の中にたくさん存在する悲しいニュースなんて起こらないわけだし、家族だから分かり合いたいとかも、実家に対しては全く思わない。

今自分が築いている家庭がそれなりに幸せだから、よりそう思えるようになったのかもしれないとは思う。
なのでそこは大切にしたいし、まずはしっかり守り続けていきたいとすごく思う。

もう少し書きたいことはありますが、長くなったので続きを書こうと思います。




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