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久しぶりの一時帰国

画して3年ぶりの日本で3か月の滞在を許されたワタクシ。
 
多分、今後も海外で暮らしていくことを意図しているワタクシに、日本でまとめて3か月も住む機会はそうそうなかろうと、長期でしかできないことをやろうと躍起になっていた。
 
日本円の感覚は20代半ばで止まってしまっているワタクシなので、日本円で見たときに「どうしよう…」と考えるものも、ドルに換算したらとてつもないお得感に襲われたのだ。そもそも日本の商品が香港に売られる場合、輸入品なので日本より高いに決まっているわけで…それらを考慮しても総じて割引価格気分になれるのである。

そういったメンタルブロックを「為替計算」という方法でぶち破ったワタクシ。
 
というわけでまずは美容外科へ赴いた。

が、
 
日本でものすごく困った事。
 
それは「携帯電話の電話番号がないと予約すらできない」である。
とはいえ、海外のように「電話番号付きのプリペイドSIMなど販売していない」。
 
…じ、、、じゃあどうすれば…

一度は外出中に思い立ち、予約をしようとした際、電話でしか予約ができず、血眼で公衆電話を探し電話をかけるも

では、お電話番号を教えてください」と…

…そらそうだ…

しかしそこで「あの、、電話番号もってないんです…」

…は? 

「い、今、公衆電話からかけていて…」

…紛れもない事実であるが怪しすぎる。眉毛のサロンなど予約している場合ではない。激安スマホの一つでも中古で買って来いと思われたに違いない。


運よくアポにこぎつけても、問診票を書かされた時携帯電話の番号を記入する欄があり、このご時世で「すみません、携帯の電話番号もっていないんですが…」と、訳ありな気配しかしないこのワタクシ。

それでもめげず、レーザーだのボトックスだの点滴だのしこたまぶち込み、美容院だの、眉毛のサロンだの、アートメイクだの、あんまり香港ではいく気になれない場所へズケズケ乗り込み施術を受けまくる。
 
結構な金額を支払するときでも、すべて現金で払うワタクシ。
普段はカードしか使わないし、日本円に触れるのも3年ぶり。あろうことか、3か月分のお小遣いをすべて収納した(我ながら)自分でも見慣れないほど、ドッサリのお札が詰まった財布をそのまま持ち出しており、慣れない手つきで「えーと」とマゴマゴ取り出す財布の中身は絶対に見えていたに違いない。

美意識高い女性たちの集まるそれらの場所で、電話番号を持たない無駄に大金を持ち歩く、全く裕福な身なりではない、三十路半ばの中二病@平日。
紛れもなく不審人物でしかない。

また、ある時、NY出身の友人と会ったとき、家が近くという事もあり、せっかくだから日本的な場所に行きたいと、地元密着型の小さな焼き鳥屋さんへ赴いた際、英語で話をしていたのもあり店員さんドン引き。

ワタクシも友人も黒髪のアジア系、彼はネーティブ、ワタクシはネガティブ。
「何にしようか~(英語)」
「とりあえずこれとあれと~(英語)」
「じゃあオーダーしよう(英語)」
このあたりで店員さん同士が「どうするよこの外国人の対応」「お前行けよ」「そっちこそ」っていう視線をなんとなく感じるも…

すみません、ボンジリ。
あ、あと砂肝と生二つお願いします。

などと言い放つワタクシ。

露骨に驚く店員さん…

…じ、、、地元なのに…なんだろうこのよそ者感…

久しぶりの日本で…ここまで外国人っぽい感覚に陥ったのは初めてだったので…なにかと…貴重な経験をさせて頂いたと思う・・事にした次第である。

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