ジャズミュージシャンの絵を1000人描いて気づいた事
描いた枚数1117枚。
なぜ、こんな事を始めてしまったのだろう…
そんな事を愚痴りながら淡々と描き続けた
僕の約1年2ヶ月の中で。気づいた事を書こうと思います。
1・飽き
まず第一に飽きる!
当然だが、1000人もの人物を描くのは飽きる…
もともと、僕は飽き性で何事も続かない方。
これは好きな「絵を描く」と言う行為にも該当した。
1000人ともなると、大体1日3人描くと、約一年で描き切れる計算になる。
だが!
絵を描いてる人なら分かると思うが、これが難しい…辛い…
初めは仕事終わりに描いていたが疲れて描けない…
これでは駄目だ!と思いルーティンを変更。
朝5時に起床
↓
顔を爆速で洗い
↓
目覚ましにコーヒーをキメ
↓
1~2時間は絵を描く時間に充てる!
学生時代はろくに勉強もしてこなかったし、ましてや早起きなど皆無だった。そんな僕がこれだけのことが出来たのは異常な事だった。
ああ、これが産みの苦しみか…
と痛感した日々だった。
2.ジャズの認知度
僕は数年前からジャズと言う音楽が好きになった。その後、節操無くジャズを聴きまくった。
レコードを買い
CDを買い
ライブに行き
とにかくずっと接していたかったのだ。
そんな盲目的な日々を送っていたので、気づかなかった事実が浮かび上がった。
ジャズと言う音楽の認知度の低さ
とにかく皆んなジャズが
「難しくてよくわからない」
「ジャズ喫茶は怖いイメージ」
「ジョン・コルトレーンとか、マイルス・デイビスしかわからない」
「BGMとして聞いている」
など理由は様々だが、とにかく、いろんな部分の認知度が低かったのだ。
好き嫌いや、興味の有無は人それぞれ。
それを非難するつもりなど毛頭ない。でも、僕がジャズに夢中になればなるほど、世の中との溝は深くなるばかりだった。
こんなはずではなかった…モンクは?ドルフィーは?アイラーは?
え、どれも知らない…?
こんなんじゃ、いざ絵を売るどころか、話も出来ないじゃないかー!
そんな思いで頭がいっぱいだった。無計画に始めたことではあるが、世の中はそう思い通りには行かないのが常である。
僕の絵をきっかけにして、もっと皆、ジャズを聞こうぜ。
3.出会い
そんな生みの苦しみから解放してくれる出来事があった。
それは絵を通しての様々な出会いだった。
些細なことだが、僕にとっては制作の励みになり、続けられる理由になった。
そして、大きな出来事が起こった…
それは…
グラミー賞受賞者でもあるアメリカのジャズピアニスト、ロバート・グラスパー氏がInstagramで僕の絵を共有してくれたことだった!
たかだか、Instagramのストーリーズで少しの間共有されただけだが、この間、約45万人に僕の絵を見てもらえた!
これまで自分の部屋で苦しみながら描いていた自分にとっては、十分すぎるくらいに嬉しい出来事だった。
そしてそれ以降もプロアマ問わず様々な人の元に絵が届き、直接応援のメッセージをいただく事もあった。
なにかを失ってもまた出会いが巡ってくる。
そう感じさせる出来事であった。
4.その後
1000人を描ききった今、今後のこと考える時もある。
達成感は十分にあるし、得るものも沢山あった。何より周りの応援があったから続けられた。
今度は…本場、アメリカに旅へ出ようかな…
この夢が現実になる時は近いのか!遠いのか!
乞うご期待!
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