田尾斗識 Toshiki Tao |星野リゾート

2021年8月に関東より日本最南端の竹富町に点在する八重山諸島の一つ小浜島に家族で移住…

田尾斗識 Toshiki Tao |星野リゾート

2021年8月に関東より日本最南端の竹富町に点在する八重山諸島の一つ小浜島に家族で移住しました。 常夏の離島小浜島での暮らしや八重山諸島の自然の様子、職場である「星野リゾート リゾナーレ小浜島」の四季の魅力などをお伝えしていきたいと思います。 ※投稿内容は個人の見解になります。

最近の記事

025 夕暮れの海 星で満ちる空

※掲載画像はすべて星野リゾート・リゾナーレ小浜島施設内にて撮影しています。 地上に溢れる陽射し、その眩さに眼を細める昼間のビーチ。 ワクワクで波打ち際で海と戯れ、亜熱帯の湿った気候を感じ、ゆっくり時は流れていきます。 西へ傾いていく太陽の軌跡を追いながら過ごす夕暮れ時。 幼い月が姿を現す頃、空の青は、より色濃く表情を変えつつ、 少しひんやりとした風が砂の上を駆けていきます。 東から夜の空が広がっていく姿にも目を見張ります。 地球の自転が宇宙空間のドラマを披露してくれる・

    • 024 2月の午後 西陽に輝る景色

      雲の縁が、陽の斜光を受けて輝き出す午後のひととき。 渡る風はひんやりとし、冬の気配を残しながら木々を撫でていきます。 昼に湧き上がったエネルギーが徐々に鎮まり、静かに夕へと導かれていく様に癒しを感じます。 今号は、夕間近な小浜島の景色を紹介させていただきます。 ※掲載画像はすべて星野リゾート・リゾナーレ小浜島施設内にて撮影しています。 まもなく3月になり、小浜島でも海開きされます。 春の陽射しを浴びるコーラルの海は美しいです。 島内では植物の成長著しく、生き物たちも活発

      • 023 春待つ島の鳥 過ごしの冬姿

        小浜島でよく見かける鳥たちを紹介します。 ※掲載画像はすべて星野リゾート・リゾナーレ小浜島隣接の「小浜島カントリークラブ」にて撮影しています。 八重山諸島には希少種や亜熱帯特有の渡鳥などが生息しています。 遭遇できても写真に収めるのはなかなか難しいですが、日々の暮らしの中で出会った彼らの姿を紹介していきたいと思います。 立春を迎え、島の動植物や昆虫たちも眩い陽射しの中で 生きる を楽しんでいるようです。

        • 022  真冬に戯れる 蝶の群れ

          亜熱帯、常夏の小浜島。 日本列島全域を覆っていた寒波の影響もあり、この冬は冷たい北風と雨の多い年始年末でした。 1月も中旬になり、温暖な小浜島が戻ってきました。 この日は気温は21℃程、風も穏やかな1日で、朝焼け、夕焼け、星空までもが八重山の大自然の中で輝いていました。 仕事終わりの帰宅路、リゾナーレ小浜島ビーチエリアではタイワンレンギョウの蜜をご馳走にオオゴマダラが群れで食事を楽しんでいました。 今回は動画でその優雅な食事の様子を紹介させて頂きます。 ※掲載画像はすべ

        025 夕暮れの海 星で満ちる空

          021  池を訪ねる野鳥 静かな朝

          星野リゾート・リゾナーレ小浜島 施設内の池で出会うことの出来る野鳥を紹介します。 10月・11月、通勤時に出遭うことのできたのがこちらの3種。 ※掲載画像はすべてリゾナーレ小浜島施設内で撮影 熱帯・温帯地域に生息するクイナ科の「バン」 餌場の蓮池をヒタヒタと歩きながらの食事中に遭遇しました。 警戒心の強い為、十分な距離を保って撮影している私の気配を察してそそくさと茂みへ・・・ 9月頃から島内で見かけるようになった「コサギ」 施設内でも羽ばたく姿を度々見かけていました。 こ

          021  池を訪ねる野鳥 静かな朝

          020 朝・夕・晩 空模様

          かたちを留めることのない雲を照らし出した太陽の光が、夜明け前の空を染めてゆく。刻々と変化する空模様に、とまることの無い時間の流れがさまざまな演出を施してくれる。 オレンジ光の帯が平たい竹富島の陰影を浮かび出しながら、雲の縁を輝かせる。何気ない雲でさえもドラマチックな時間を演出している。 太陽の高度が上がると白い雲と青空のコントラストが、いつもの通りをきらきらと輝かせてくれる。 朝の足取りも歩幅が広がり、軽くなる。 額に熱を感じ、目を細めながらも太陽の恩恵を感じる。 高度

          019 秋を迎えた小浜島 生物の日々

          群れて飛翔する「オキナワチョウトンボ」 翅模様は個体や、地域によって異なり、翅の色味から「ベッコウチョウトンボ」とも呼ばれ、奄美大島以南の南西諸島やインド・スリランカ・ミャンマーで出会うことができる。11月くらいまで水辺付近で乱舞してくれる。 八重山諸島などの亜熱帯の島々の汽水域に生息する「ミナミトビハゼ」が敷地内のマングローブ林の陸で一息ついている。魚類ではあるけれど鰓呼吸だけでなく皮膚呼吸が主だという「ミナミトビハゼ」 干潮時の干潟付近で尾びれを使って、水面を連続してジ

          019 秋を迎えた小浜島 生物の日々

          018 八重山の秋空 残暑の夏雲

          八重山諸島、小浜島から残暑お見舞い申し上げます。 常夏的気候の八重山諸島ですが、年間を通しての暮らしの中できちんと秋の気配を、空模様・渡る風の香りなどで感じるこの頃。 9月になると日出が6時30分頃になり、朝の空気感もひんやりとしてきて、 隣接のゴルフコースを渡る風も秋の気配を含んできている。 関東地方に暮らしていた時の秋感ほどではないが、小浜島でも季節の変わり目を意識できる。ここも四季豊かな日本の一部なのだと思える。 リゾナーレ小浜島のビーチでは海水浴・遊泳は10月末ま

          018 八重山の秋空 残暑の夏雲

          017 真夜中の遠雷 光る夜雲

          夏もまだ浅いある夜、空が光っている。 何が起きているのかと窓の外を見やると、水平線の向こう側で空が放電している。 雲が多く、星の見られない夜だっただけに放電による光に照らし出された夜空模様は自然の神秘に感じられる。 自宅2階の部屋の明かりを消し、窓を開け放した真夜中の空に見入る。 稲妻は見られないが放電した一瞬の光が映し出す雲の表情は幻想的。 夜空の左右で不規則に光る空。 幾重にも重なる雲の層が、浮かび上がる光景は摩訶不思議だ。 やがて朝を迎え、太陽に側面を向けた小浜島

          017 真夜中の遠雷 光る夜雲

          016 夕暮れの島 目覚めるコウモリ

          「ヤエヤマオオコウモリ」は八重山諸島に生息する日本最大級のコウモリ。 日没近くなると、好物のオオバイヌビワやフクギ、アコウの実などを求めて活動を始める。羽を広げた60cmの姿で上空を舞われると、地に作られる大きな影にドキッとする。鳥とは違うコウモリとしての存在を感じる。 リゾナーレ小浜島の敷地内(東京ドーム約36個分)では、八重山諸島特有の多様な生物の姿を見ることができる。夕焼けを堪能した後に、暮れゆく景色の中に「ヤエヤマオオコウモリ」が枝に数匹ぶら下がっていた。 陽射し

          016 夕暮れの島 目覚めるコウモリ

          015 タコ脚アダン 群れるヤドカリ

          島のあちこちに生息するアダン。 グリーンの実が熟し、夏には甘い香りを放つ。 気根がタコの脚のように地に潜り込み、枝もくねりながら伸びている姿のアダンも多い。 ヤシガニの好物でもあるが朝夕に見られる光景は、熟し落ちたアダンに群がるヤドカリの姿が見られる。 タコノキ科タコノキ属のアダンは、茎から木根を地面に伸ばし支柱根とし、海岸沿いの風に耐えている。漢字での表記は「阿檀」 朝夕の浜辺には規則的な模様を作り出すヤドカリの歩行跡が縦横無尽に伸びている。体格からは測れないほどの距離

          015 タコ脚アダン 群れるヤドカリ

          014 人見知り島猫 人馴れカラス

          小浜島で遭遇する機会が多いのがカラス。 朝夕の通勤時には頭上を二、三羽で飛び回りながら声を掛け合っている。 人馴れしており、攻撃された経験はない。 よく見かける戯れる姿は微笑ましい。 (※画像は全てリゾナーレ小浜島施設内で撮影) 猫も個体数が多く、日中は日陰でのんびりしている様子をよく見かける。 餌は野を巡り、小動物などを捕獲しているのであろう。 時々、夜に窓をノックしてくる。目が合うと用心した表情で、窓を開けて声をかけると「シャーっ」と威嚇してくる。やはり野生猫はややこし

          014 人見知り島猫 人馴れカラス

          013 浪漫の宇宙 天空の銀河

          小浜島の夜空に光る雲たちの集いが今夜も見られる。 太陽系の惑星、地球から見上げる空にはおよそ3000億の恒星に、惑星、衛星が散りばめられている。 (※画像は全てリゾナーレ小浜島施設内で撮影) 地球も一員の太陽系が属す、天の河銀河。 10万光年の広さの天の川銀河は、およそ2兆も存在する銀河の一つだという。 この宇宙を無限だと思える数字が並ぶ。 あれこれ思考を止めて、空を眺める。そこには完全な宇宙が地球を取り巻いている。仰ぎ見た全てが宇宙で、僕を取り巻く環境そのものでもあるの

          013 浪漫の宇宙 天空の銀河

          012 7月の夜空 海の満月

          この日の満月は、Buck Moon 。 水平線に現れた幻想的な姿に、浜辺に集う人々はため息をもらす。 強さを感じる満月、牡鹿月の姿をお届けします。 風は南。荒ぶる波。 日没後の蒼く染った空と、霞む海。 雲を従えて現れた、7月の勇ましい月。 満月から6日目、下弦の月。 ふたたび、赤みを帯びた深夜の姿。 やがて明けた空の青に、月は陽射しを受けながら白く、空に溶けていく。 小浜島での日々は、昼に雲の流れ、夜に星空をと、見上げて過ごす。 以前より わくわく の多い日々です。

          012 7月の夜空 海の満月

          011 夏の花見 昼間の月見

          梅雨が明け、夏到来の小浜島。 たっぷり水分を含んだ大地、強い陽射しがエネルギーを注ぎ込み、草木や花々たちは勢いよく育ち盛り。 沖縄の代表的な花「アカバナ(ハイビスカス)」の眩く可憐な姿が島内で見られる。リゾナーレ小浜島内でも沿道や、ビーチでゲストを迎えている。 夏の日入りは19時半過ぎと遅い。 夏のアカバナを楽しみながら視線を見上げると、空の青に浮かぶ白い月。 花見に月見。 暑さが募り始めた小浜島。7月3日の満月時には「バックムーン」を迎える月。 直列に並んだ惑星に、地

          010 雨あがりのグリーン 孔雀の家族

          小浜島にはたくさんのインド孔雀が生息している。 この時季、子育てに勤しむ孔雀たち。親子で散歩や食事をしている姿を見かけることが増えた。 集落周辺に生息する孔雀たちは、農作物に被害を及ぼすため好ましい存在というわけではないのだが、個体数が多いので電動自転車などで島巡りを楽しんでいると、鮮やかな色合いの孔雀に出会う機会は多く、その姿には感動する。 日没時には島のあちこちで猫に似た孔雀の鳴き声が響き渡り、西表に沈む夕陽に旅情を加えてくれる。 リゾナーレ小浜島の施設内にも数家族が

          010 雨あがりのグリーン 孔雀の家族