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sanzu-no-kawa と日本は「言霊の幸はふ国」

今日「令和6年1月12日」の河北新報の朝刊 「持論時論」には福島学院大学名誉教授の菊地史子氏の持論として、日本は「言霊の幸はふ国」。言葉に宿る力を侮ってはいけない。と問うた。
「大和の国は言霊の幸はふ国」とは、
山上憶良<やまのうえのおくら>は『万葉集』で「大和の国は言霊の幸はふ国」と表現したが、言霊とは言葉の持つ霊力、質的な力を意味している。言葉には神秘的な力があって、それが人々の禍福を左右する、人間に幸福をもたらす、という意味である。
 言葉にはいのちが宿っており、言葉の力には人を活かす(活人剣)と殺す(殺人剣)の両側面、両刃の剣の側面があるが、人間に幸福をもたらす「言霊の幸はふ国」が「大和の国」である。
「大和の国は言霊の幸はふ国」――歴史継承の志が日本的感性の根源である、とモラロジー研究所教授で麗澤大学大学院特任教授の髙橋史朗氏は説く。
また、歴史継承の「かた」は人を人たらしめ、日本人を日本人たらしめる根本原理であり、日本的感性は日本の歴史の骨髄につながるものである。歴史継承の志こそが日本的感性の根源であり、感性の有無が、教育に魂があるかないかを示す唯一の試金石といえる、とも。【「かた」はまた別稿で書く】

今朝 朝刊の河北春秋の冒頭 宮城県庁と仙台市役所の間にある勾当台通りは度々「さんずの川」と呼ばれてきた。と紹介。
【本書トップ写真】昭和40年頃の「さんずの川」と地元新聞夕刊の特集企画で紹介された写真。

仙台市は昨年1月31日、2030年度の完了を目指す勾当台公園(青葉区)の再整備検討懇話会を青葉区の仙都会館で開き、二つの大花壇を撤去して芝生の広場「まちのリビング」とする基本計画の素案を提示した。広場には民間事業者が飲食店を新たに設置するほか、ベンチなどを増やしてくつろぎ空間の拡充を目指す、と発表した。市民広場が再整備にかかる事を踏まえ、市民が寛げ発表の場となるステージ機能を有することも検討されているとも聞く。
政令指定都市の首長と、その政令指定都市を包含する県の首長の言葉の応酬だけではなく、元旦に発災した能登地方を中心とした地震と津波、火災などで多くの市民が苦しむ姿が毎日報道される現在の日本社会の現状と、かたや、そんな過酷な状況とは別世界に生きる方々の、現実社会と乖離してしまっているかのように見えてしまう、しんぶん赤旗の日曜版のスクープ(2022年11月6日号)が契機となった自民党派閥のパーティー裏金事件でついに、(令和6年1月7日)東京地検特捜部が現職自民党国会議員を逮捕したと報じられた事件は、全て同じ国で起こっている事象なのだが、ニヤケ顔で演説する逮捕された国会議員の姿が連日テレビの報道で繰り返しTVニュースに映る姿は、如何にしても気持ち悪く、見苦しいらしく、同居の家族曰く、「正月のバラエティ番組の方が、まだまだ【まし】」と、先輩芸人をアテンド、その大物芸人は女性に性的行為を強要した、と報じた週刊誌から始まった、一連の、ワイド「な」ショー的報道に触れる事も無くスルーし、「裁判なんかしてもね、真実が見えてくるとは限らないのよ」。と言葉を投げつけるようにしてテレビを離れキッチンに立つのだった。

ちなみに、自民裏金事件は「赤旗のスクープから始まった」と、BS―TBSは、しんぶん赤旗日曜版を特集した。これによると、日本共産党の小池晃書記局長が出演した令和6年1月9日夜のBS―TBSの番組「報道1930」が「赤旗のスクープから始まった『裏金問題』」「日曜版の舞台裏」とテロップ付きで、自民党派閥の政治資金パーティーの不正疑惑をいち早く報道した「しんぶん赤旗」日曜版を特集した。
 司会の松原耕二氏は「全てはここから始まりました」と紹介。日曜版編集部を取材したVTRが放送され、山本豊彦日曜版編集長が「パーティーで昔は飲食が出たが、コロナになってなくなった。同じ2万円という対価性から考えてあり得ないと取材をしていった」と語る。また、旬の芸能人を取り上げるなど芸能記事に力を入れていることも強調。
 ナレーションが「パーティー券の収入を収支報告書に記載していなかったことから、組織的な行為ではないかと調査を拡大。一昨年のパーティー券2500万円不記載というスクープにつながりました」と伝えた。また、各党が収入の6割以上を政党助成金に依存している一方、日本共産党は「しんぶん赤旗」などの事業収入(87・2%)で財政をまかなっていることも紹介。
 松原氏は「赤旗が芸能を売りにしていることを初めて知りました」と水を向けると、小池氏は「政治記事はもちろん、芸能記事も充実しています。国民の関心に応えるという新聞の使命を果たし、政治のどこに問題があるかや、共産党の政策を多くの国民に伝えていきたい」と語りました。と報じた。

スクープ記事を連発する「◯◯砲」も、しんぶん赤旗日曜版も、我が家にとり手元に無い状態が長年続く生活にあって、ゴシップ記事に一喜一憂する事も無く、歴史書や小説、論文を貪るように読み、郷土史を掘り下げ、知られていない先人の偉業を検証する日々である。
あらためて、山上憶良<やまのうえのおくら>が『万葉集』で「大和の国は言霊の幸はふ国」と表現した、言霊とは言葉の持つ霊力、質的な力を意味し、そして、言葉には神秘的な力があって、それが人々の禍福を左右する、人間に幸福をもたらす、という言葉を噛み締める。
【禍福は糾える縄の如し】と、肝に銘じては、言葉には「いのち」が宿り、言葉の力には人を活かす(活人剣)と殺す(殺人剣)の両側面、両刃の剣の側面があり、人間に幸福をもたらす「言霊の幸はふ国」が「大和の国」である。と言う言葉から、如何に【まつりごと「政」や祭り・祀り】が私たちを導いてきて、78年と言う月日「戦争の無い国」たらしめたのかを考えねばならないと、感慨を深くするのでした。

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