坂道のアポロン

人気コミックの劇場版。

長崎の高校生がジャズを通して友情を育んでいく物語。僕には「親友」と呼べる人がいないからとても羨ましく感じるけど「友情は一生モノ」という劇中の言葉には少し違和感を覚えた

友情なんてかなり脆いと思う。僕にもかつて多くの仲間がいたけれど今は誰とも連絡を取っていないし、高校生の時にいちばん仲が良かったアイツが今どこで何をしているかも知らない。おそらく彼らとはもう一生会うことは無いかもしれない。というより、僕は友達がいなくても生きていける人間なので濃密な友情は必要ないのかもしれない

でも、この作品に出てくる薫と千太郎の友情はとても素敵だと思う。本当に親友と呼べる人間に出会える確率なんて宝クジで1等を当てるくらい難しい。だからこそ、もしも自分にそういう人がいたらどれはとても貴重なことだから大切にしてほしい

人生はまるでジャズ。筋書きもなくリハーサルもない即興のドラマ。次の4小節で何が起こるか、それは誰にもわからない。

原作の漫画もすごく面白いので是非。


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