見出し画像

468 採用活動とは別の「その会社特有のボトルネック」が存在している。という本質的な問題。(稲田)2024/1/11

採用サイトは「面接直前」しか読まれない。採用サイトのあるべき姿を徹底調査』(株式会社WACUL)

2年前のレポートですが久しぶりに読んだら2024年でも全然通用するし、地方中小企業がこの2年で改善された気配もないなあ…と改めて思いました。

インターンシップ実施やWeb上での情報発信でとにかく社名を認知させる
採用活動を成功させる最大の要因は「社名の認知度」だ。社名を知るきっかけは「実際にサービスを使ったことがある」「テレビCMで見た」などが多いが、これらを限られた予算や時間で実現するのは難しい。よって採用担当者の力で認知を広げるには「インターンシップの実施」「WebメディアやSNSでの情報発信」など、地道な行動を積み上げていくしかない。
また、求人サービス内に社員インタビューなどのコンテンツを投稿しているケースをよく見かけるが、新規ユーザーに認知されるきっかけにはならないことをよく理解しておこう。

https://wacul.co.jp/lab/posts/recruit_best-practice_report/
https://wacul.co.jp/lab/posts/recruit_best-practice_report/

上記の解説にあるように、採用サイトに訪れる人はその前のフェイズで認知と発見が機能しているからなんですよね。「募集をかけても人がぜんぜん集まらないから採用サイトをリニューアルしたい」とご相談いただくことは多いですが、採用サイトを刷新したからといって集客できるようになることはありません。積み木でいったら3段目なので。1段目と2段目がなかったらそもそも成立しません。採用系Webディレクターの堀内さんがわかりやすい画像を共有してくれましたので下記をご覧ください。

採用を強化するならWebサイトももちろん重要ですが、その前段の認知と発見が同じくらい重要です。とはいえ地方中小企業ではあまり手がけていない印象です。特に認知フェイズでの活動や広報は皆無に等しい。

これを現場の担当者様に指摘すると「そうなんですよね…」と皆さん無念そうな顔をされます。わかっているけどできない。会社の体制や予算がそうなっていない。担当者がいない。経営陣がそこまで理解していない。これまでの社風にそぐわない。そういった採用活動とは別の「その会社特有のボトルネック」が存在しています。これは採用サイトをリニューアルしてどうこうなる問題ではないので、「そうですよねえ…」と互いに空を見つめ合う時間が流れたりします。

地方中小企業において「人手不足による事業継続のリスク」は今後も跳ね上がっていくと思うのですが、どうにもこうにも動きが鈍い。きっと自覚していないでしょうが、心のどこかで「今までの自分たちを変えることなく対応できたら一番いい。素直でやる気満々な若者が積極的に我が社に入りたがって、自分たちはそこから一番良さそうな人を選べる役でありたい」とまだ思っているんですよね。問題の本質はそこにある。無理な相談なのですが。

3年後になって「これはマジでやばい…自分たちは選ぶ側ではなく選ばれる側になったんだ…」とやっと社長たちが理解して、経営陣みずから陣頭きって汗水たらして採用活動を始めるんだろうなと思っています。妄想ですが。間に合うといいなと思います。本人たちが気づくまではもう知らん。

WACULさんの調査レポートはこちらです。採用サイトのご担当者様は必読です。ぜひ。

関連note

採用サイトに関するnoteを探したらめっちゃ書いていました。いろいろ書いていますが、現段階では「顧客側の意識が変わらないと成果を出すのは難しい」という境地になってしまったのでしばらく静観したいと思います。

この記事が参加している募集

採用の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?