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住むように呑む~新たなワーケーションのかたち

経営学習研究所のイベントが明日あるので、前乗りして静岡にいます。雨です。明日のテーマは、ワーケーション。「【Workation Day 2023】ワーケーションについて考える日!in静岡!」なるタイトルです。登壇いただく松下先生が、出社回帰のムーブメントの中でのワーケーションに関する記事を書かれていましたので、私も明日を前にワーケーションについて書きたいと思います。松下先生の書かれている「ワーケーションは無くならないけどそれがあまり可視化されなくなることが一番の普及かなと思います」というのには、いたく同感です。今のワーケーションブームは、ちょっと変です。

私にとってもワーケーションは、徐々にイベントではない感覚になっています。少なくとも、目的ではなく、日常です。交通費と宿泊費はかかるのだけど、滞在を少し長くできればそれは薄まります。そうはいっても、週に1度くらいはリアル出社したいのと、週末の副業はリアルが基本なので、限度があります。でも、1つの場所に4日はいたいものです。今回の静岡は2日半で残念です。今日は本業は代休にして、ワーケーションとしてはみっちり副業の日です。日曜日の講座の仕込みと、新規講座の企画の最終仕上げ、原稿書きともろもろの雑務を今日の夕方までと明日の午前中で終わらせる目論見です。

イベント感の薄いワーケーションというのは、仕事相手には別にワーケーションしていることを伝えないこと、日常と同じような生活をすることが前提です。そこで生み出した新たな概念が「住むように呑む」という新しいワーケーションのスタイルです。

4月下旬に生まれて初めて行った高知市で5日間やってきましたが、夕方まで働いて、夕方から近所の呑み屋に呑みに行くという、普段からやっているようなスタイルの生活を知らない街でやるのです。「住むように呑む」スタイルのワーケーションに認定されるためには、次の条件があります。

➀.1つの街に4日以上いること。けして宿泊地を変えないこと。
➁.可能な限り、梯子酒をすること。そして、可能な限り、事前調査はせずに街を歩いて気になった酒場に入ること。また、足を踏み入れた酒場の主や酒場で知り合った方から酒場を薦めてもらい、そこに訪問すること。
➂.観光はしないこと。
➃.昼間はちゃんと働くこと。でも1日くらいは朝から呑むのもok。
➄.残業はせずに夕暮れ時から呑むこと。フレックスも上手に使うこと。

こんな感じでしょうか。特に➀~➂は必須条件です。
今回の高知市では、26軒の酒場に足を運びました。市内のど真ん中に4泊しましたが、桂浜も高知城も行っていません。カツオは3日目に一度だけ食べました。なんか高知でカツオを食べると観光している気になってしまうから無意識に避けていたようです。でも、ウツボは何度も食べました。好きなんです。高知の人はほんとに皆様、いい意味でずけずけと人に入ってくる力があるので、いやでも地元の方と交流することになります。珍しくレポートを書いているので興味のある方はご覧ください。

「住むように呑む: 高知編~前編」
「住むように呑む: 高知編~後編」

これからは、ライフワークのように「住むように呑む」を実践したいと思います。そして、こんな生き方を日本中に広げたい。

振り返ると、「住むように呑む」の1回目は荻窪だったように思います。重要文化財級の建物「西郊ロッジ」に隣接する旅館「西郊荘」に6日間滞在して、荻窪・西荻窪で呑み歩きました。「住むように呑む」の楽しいところは、夜だけでなくランチも各地で取れることです。もちろん、カレーやラーメンが中心です。西郊荘に6日間の宿泊の予約電話をした際に、「日中はお出かけですか?」と聞かれたので、「基本的に部屋にいて夜に出かけます」と回答しました。そうしたら「文筆業の方ですか?」と聞かれたので、説明が難しいので「そんなようなものです」と回答しました。この時はコロナが始まっており、宿泊期間中、ずっと宿泊客は私だけでした。出かける時には「今日のお帰りは何時ですか?」と聞かれ、戻る時間に合わせて風呂を沸かしてくれています。日常以上に日常です。また、西郊荘「住むように呑む」もやりたいです。なんせ、荻窪・西荻窪が大好きですから。この時は6泊で22軒呑んだみたいです。
あと、今から思うと去年の7月に富山にいたのも、「住むように呑む」でした。この時は3泊で19軒呑んでいます。もう、痛風の発作を起こしている場合ではありません。

ということで、新しいワーケーションのかたち、「住むように呑む」を日本中に広げたいと思います。次の酒場学習論も、このテーマで書こう。

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