Jackie

公認会計士(日本/米国)。日々の学習記録用

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公認会計士(日本/米国)。日々の学習記録用

最近の記事

春休みにもっと読みたい課題図書

ご縁があり、会計人コースの「春休みに読みたい課題図書」というコラムを執筆したのですが、紙面の都合上、同コラムでの紹介ができなかった書籍がいくつかあり、Noteで取り上げたいと思います。 https://kaikeijin-course.jp/2024/03/19/62244/ オススメ①『青い蜃気楼 小説エンロン』(角川文庫)コラムのおすすめ①は特定の不正会計を掘り下げた書籍として「粉飾の論理」を取り上げたのですが、不正会計の代表例として世界中で取り上げられるのはやはりエ

    • はじめての さすてなびりてぃ(後編)

      今年こそはサステナビリティを真面目に勉強しないとと思い、以下の記事を書いたものの、後編を書くまでに随分時間が経ってしまいました。 自己学習に関しては正直なところ何の進捗もないのですが、ずっと放置していたらそれこそ一生何もやらなくなりそうなので、無理やり後編を書きたいと思います。 (実務経験ゼロのど素人な上、本題の気候変動に関する理系的知識もゼロなので、読者からすると無価値中の無価値の仕上がりになりそうですが、無料なので石を投げないでください。 (参考文献) (SSBJの

      • 私の作業環境について

        私がフォローしている皆様のnoteはどれも大変参考になるのですが、少し一線を画す内容(公認会計士×ガジェット)を毎週投稿されている金森先生の記事に触発されたので、私の作業環境を纏めたいと思います。 1. 在宅勤務時使用しているアイテムは大きく分けて、1.モニター、2.マウス・キーボード、3.スピーカーフォン、4.椅子、等があります。以下順番に紹介していきます。 なお、購入時期の関係等もあり、なるべく近い商品を以下で挙げますが、厳密には私が使っているものと異なっている場合もあ

        • 制度改正等は確定前から追いかけよう

          本日は仕事の関係でSSBJ(サステナビリティ基準委員会)の公開草案の審議状況を過去数回分追いかけていたのですが、ふと思うとこのような、新しい制度の導入及び既存の制度の改正を、その審議・検討状況からチェックするというのは勉強になるなと改めて思いました。 本日はいつもに増して短文ですが、備忘のためのnoteに残すことにします。 具体例具体例として、私が過去乃至現在まで追いかけている(いた)制度改正等を一部紹介します。 公開価格の設定プロセスのあり方等に関するワーキング・グルー

        春休みにもっと読みたい課題図書

          IR/SR1年生時代の備忘録

          「どうやってIPOを達成したのか?」というNoteはよく見かける一方で、「その後の実務」が語られることってあまりないと思います。 IPOと異なりイベント性がないことや、上場企業の足元の話を公開することに対するリスク等、色々要因はあると思いますが、上場がゴールではない以上、当然に「上場後」の話も見据えた上で準備を進めることが大事だと思います。 というわけで、関連実務を離れてもう何年か経ちますが、自身の備忘録も兼ねて書くことにしました。 なお、以下は私が実際に経験したことやその

          IR/SR1年生時代の備忘録

          私の海外赴任体験記(後編)

          本日は前回に引き続き以下のテーマとします。 三連休という絶好の執筆日和ではありますが、家族の体調不良に伴う家事Scopeの拡大と仕事の積み残しに追われており、さらっと終わる予定です。 と書いた後で、前回の記事で書きたいことは凡そ書いていたことに気づき、何書こうか結構悩んだのですが、ジャパンデスク駐在員とは異なる派遣プログラムにおける心構えみたいなものを書いてみます。 英語!英語!英語!赴任先が大都市の場合は、会話相手が日本人でがメインであり、その場合の英語力については、日

          私の海外赴任体験記(後編)

          私の海外赴任体験記(前編)

          今週は前回に引き続きサステナの記事でも書こうと思ったのですが、今の私の知識経験では基準の切り貼り以上のバリューを出せる自信がないため、てりたま氏の下記記事に乗っかり、私の監査法人での米国赴任時の思い出話でもしようと思います。雰囲気だけでも掴んでいただけますと幸いです。 個人的経験に過ぎない上、もう10年程前の話なので、今の運用と異なる点が多々あり得る点はご容赦下さい。 こちらは4年以上前ですが、Xで以下の投稿をしたこともあり、宜しければ合わせてご覧下さい。 (あと、昔は以

          私の海外赴任体験記(前編)

          はじめての さすてなびりてぃ(前編)

          本日のお題のサステナビリティ、ずいぶん前から話題になっていたのは認識しておりましたが、雲を掴むような話にしか聞こえなかったことや、私が主に関与していたITサービスにおいて、特に気候変動の話との関係がいまいちイメージできず、恥ずかしながらこれまではスルーしていました。 一方、IFRSが"IFRS Accounting Standards"と"IFRS Sustainability Standards"に分かれたこと等から感じた基準設定主体の本気度や(これを知ったのも恥ずかしなが

          はじめての さすてなびりてぃ(前編)

          【番外編】奥日光への旅が最高だったので記録

          Noteのフォロワーですが、いつの間にか100名になっているようです。いつもご覧いただきありがとうございます。 というわけで気合を入れた記事を書きたいとこではあるのですが、今週は諸事情により帰省しており(毎回言ってますが)時間が取れないので、普段と全然毛色が異なりますが、年末に行った日光の旅について忘れないうちに記録に残したいと思います。 (以下、写真は主に公式HPから引用していますが、リンク先のない写真は私が撮影したものです)。 宿泊先このタイミングで、子供たちが実家に

          【番外編】奥日光への旅が最高だったので記録

          公認会計士+αの資格・検定について

          今週こそグッドスピードの調査報告書の記事にしようと思ったのですが、仕事と子供の塾の送迎に追われてとても読む暇がないので、一旦この件は忘れて、隙間時間で書けるネタでいきます。 (自分の学びのアウトプットがこのNoteの趣旨なのに、学ぶ時間がない・・) 1年以上前に以下の投稿をしたのですが、公認会計士の資格を持つ人にとって、それ以外の資格・検定が実際役に立つのか否か、もう少し深堀りしようと思います。 なお、先週合格したばかりの公認不正検査士(CFE)については以下のNoteで

          公認会計士+αの資格・検定について

          英文開示の義務化について

          今週はグッドスピードの調査報告書について記事にしようかと思いましたが、昨日よりXでプライム市場上場会社の英文開示の義務化が話題なので、内容を変更してお送りします。 恐らくきっかけは以下のブログだと思いますが、議論自体は昨年12月18日の「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」から先には進んでなさそうですね(見逃していたらご指摘下さい)。 この点、私自身も以下の通り監査法人や事業会社で英文開示に多少携わった経験がありますので、本件につき調べた内容や、個人的に思うことをつ

          英文開示の義務化について

          私の英語学習の軌跡

          本件、過去にX及びNoteで取り上げた内容ではありますが、どちらも誤って削除してしまったことと、XのFFさんからまた見たいというリクエストも(かなり前に)ありましたので、年を越す前に改めて書き上げたいと思います(これを最後にして、今後は消さないようにします・・)。 なお、あくまでも「私がこうやった」というだけの話であり、最新の英会話スクールや書籍の方がより効果的かつ効率的である可能性は勿論ありますので、その点は割り引いてご覧下さい。 0. 前提いわゆる純ドメで、パスポートを

          私の英語学習の軌跡

          来年に向けて

          先週末ずっと仕事に追われており、気づいたら毎週の個人的ノルマのNote更新をすっかり忘れていました…。 今週末も旅行で記事を書く時間がほとんど取れないため、来年1年間の目標のようなものを、忘れないうちにさっと書き留めておこうと思います。単なる自分語りですみません。 既存業務をメンテナンスモードまで引き上げる自分で言うのも恥ずかしいのですが、自分が今持っている専門性はざっくり以下の通りです。これに英語が掛け合わされる感じです。 Aランク:会計(IFRS)、IPO支援 Bランク

          来年に向けて

          公認不正検査士(CFE)試験を受けました

          会計系を含む各種アドベントカレンダーが盛り上がっていますね。私の(本当の意味での)箸休め的な記事も概ね好評をいただいたようで、ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。 今後は通常運用モードに入りますが、今週は今回のテーマである公認不正検査士(以下「CFE」)試験を受けた関係もあり、あまり時間もないので、受けた感想等をつらつら書きたいと思います。 なお、以下のNoteで述べた通り、(テーマは当初想定よりブレてきておりますが)Noteの目的は私自身の学習内容やアウトプット

          公認不正検査士(CFE)試験を受けました

          不正会計とグループガバナンス

          会計系アドベントカレンダーの4日目を担当するJack1eです。 私の前や、恐らく後も濃厚なトピックが展開されるので、休日明けの月曜日にふさわしい(?)コラム的な読み物で行きたいと思います。 なお、ノリと勢いでトピックを選定しましたが、筆者はガバナンスそのものの専門家ではなく、文中の意見に関する部分は筆者の感想であり、何かそういうデータがあるわけではありません。 不適切会計の件数の推移コーポレートガバナンスの強化や監査の厳格化が毎年のように叫ばれる昨今ですが、不適切会計を開

          不正会計とグループガバナンス

          監査経験の広がりについて

          今週は休日勤務やらコロナワクチンやらでほぼ時間が取れないため、コラム的な内容に留めたいと思います。 (無謀にも会計アドベントカレンダーに登録してしまったので、次回は他の皆様に恥を晒さないよう、当社比で頑張るつもりです。) さて、今回のテーマは「監査経験の広がりについて」ということで、会計士になったら誰もが一度は考えるであろう「監査法人での監査経験って何の役に立つの?」という、難関試験を突破したのに(人によっては)割とすぐにぶち当たる不安について、少し考えてみたいと思います。

          監査経験の広がりについて