2023年前半に起きたLGBTに関する性急な政治的動きが、早々と忘れ去られそうになっている。性的マイノリティへの理解を広めるため、という目的で作られた「LGBT理解増進法」を自民党は、内部の保守議員の反対も押し切って、早々と可決。この法案をめぐっては既に、「女性の権利を踏みにじりかねない」「少子化をますます進めてしまう」など、多様な反論が広がっていたにもかかわらず、である。しかし、ここで私たちはアメリカやヨーロッパでの事実をふまえ、安全保障に関しても問題があることを指摘し、改めてこれでよいのか、問おうと思う。