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繋がってる刺身から得たもの〜夫婦の価値観〜

こんにちは、豆大福です。

突然ですが、あなたはお刺身、お好きですか?
(画像は寿司ですが)

私は好きです。

家族も好きで、外でも家でもよく食べます。

タイトルは家で食べるときの話から。


刺身用の魚を柵で買い、自分で切るとき
私どーしても繋がっちゃうんですよね。笑
わかりますでしょうか、持ち上げたら
あららって2,3個仲良く繋がってるんです。

これは包丁の切れ味に関係なく、私が切るとどうしてもそうなるんです。(誰に何を言われようがそうなるんです)

この「刺身が繋がってる事実」に対する
私と夫の捉え方があまりに違って面白いので書き留めます。


また繋がってる

私が刺身を切ってテーブルに出して、夫が言った一言、「また繋がってる」
私は「あぁ、そう?」と全く気にしていません。
刺身が繋がってることは気にしませんが、
夫の言う「また繋がってる」の「また」が気になりました。

私「そういえば繋がってるの見るたび毎回言うよね、繋がってる!って」
夫「そりゃ言うよね、繋がってるから。成長がないよね」
私「成長??私の成長ですか?」
夫「そう。毎回繋がってるって言ってるのに、次も繋がってるのは成長がないでしょ」
私「はぁ…   ???」

ちょっとイラッとしたので、一旦言葉を引っ込めました(暴言吐くといけないから)。
イラッとポイント、わかりますでしょうか。



夫が求める私の成長

私がイラッとしたのは「成長がない」という、
唐突(だと私は感じた)なワード。
刺身が繋がるたびに「また繋がってる」と言うことで
私を成長させようとしてたのでしょうか。

少なくとも夫は、
「繋がってる」と聞いた私が、
「次は繋がらないようにしなきゃ!」
と努力すべきだ、思っていたのです。

一方私はどう考えていたか。

「繋がってるね、仲良しだねアハハ」

どうでもいい。笑

本当にどうでもいいと思ってたのです。

食べれるし。お店で出すもんでもなし。
いいじゃんそんなの、食べようよ早く。

これが私が毎回考えていたこと。
夫が期待した「次は繋がらないようにしなきゃ」などという心は少しもありません。
何なら、言われたその場の数秒後には、言われたことを忘れるくらい、ほとんど意識が向いていないことでした。


どうでもいいこと、大事なこと

いつもなら、あまり突っ込まず終わらせる些細な出来事ですが、今回は突っ込んでみました。

上のやり取りのあと、少し間をおいて夫に

「私は切ったものが繋がってるとか、心からどうでもいいと思ってるんだけどそんなに重要かね?」

とフツーに質問してみました。すると夫は

「そりゃ、切ったんだからちゃんとバラバラに切ることが大事でしょうよ。どうでも良くはないよ」

とのこと。

へー!と思いました。私のことをあり得ない、無神経と考える人もいるのかもしれません。
でも私は夫のそれを聞いた今でも、本当にどうでもいいと思っています。笑

ならば、私が食事において大事だと思うのは何だろう?と考えると

◎一緒に食事する人と楽しく食べること
◎楽しい時間であること

でした。食べるものは何でもいい。ファストフードでもうどんでも繋がってる刺身でも。あくまで一緒に食べているという楽しい時間を共有したい。

じゃあ夫は?

◎美味しいものを美味しく食べること
◎どうせ食べるなら美味しく調理すること

「美味しいものが食べたい」とよく言う人。
刺身食べるならきちんとキレイに切られたものを食べたいわけです。

この二人は見ているものが違うんですね。
妻はその場の空気や人、時間
夫は食べるもの、食材

ああ、これが価値観の違いってやつか
と腹落ちしました。


突っ込んで良かった

この突っ込みがなければ
わたしは僅かな「イラッ」を抱えて勝手に膨らませて、関係ないことまでイライラしていたかもしれません。

また、夫は毎度毎度繋がってる刺身に「まただよ」とイラつき、滅多に怒らない人がいつかキレちゃったかもしれません。

その後も私は、相変わらず適当なお料理ですが
夫に私の考えが伝わってると思えば、少し気楽です。一方夫の考えを聞いたことで、「こうした方が喜ぶかな」とちょっと気遣ったりもします。

私が言った「どうでもいい」に夫はショックを受けたのだそう。
夫が大事に思うものを「どうでもいい」と言ったのだからショックを受けさせる言い方をして申し訳なかった、と思います。

でも、夫婦でも違う人間だし、同じものを同じレベルで大事に思えないことだってあるでしょう。
それぞれ違うんだ、を受け入れることが良い関係を紡ぐ鍵なんじゃなかろうかと感じました。


今回は繋がってる刺身からの気づきでしたが、
きっと普段は気にも留めない
小さな出来事のなかにも
価値観の違いや、ものの考え方の相違が
たくさんあるのだと思います。

自分の領域のみで「どうでもいい」とか「こうあるべき」と切り取らず
ん?と感じた違和感を言葉にして
できるだけ相手に渡してみよう、と
思いました。


最後までお読み頂きありがとうございました。




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