見出し画像

スウィートグリーンティー。

カナダに何年も居ると本当にいろんな発見がある。
その中でも毎日触れる食に関する気付きはやはり多い。
その中でも印象的だったのは緑茶に関する事だと思う。

数年前、日本人の友人とザ・カナダなレストランに行った時のこと。
食事後にお茶でも飲んで帰ろうとなり、友人がグリーンティーを頼んだ。
すると注文をとるお姉さんが「砂糖はいる?」と聞いてきたのである。
友人が要らないと答えると、「ハニーとミルクとかも要らない?」とさらに聞いてきた。

日本で「緑茶」と言えば、自動的に甘く無いものしか想像できない私にとってこの質問はかなり違和感があった。
しかしそれからも他のレストランで緑茶を頼むと自動的に砂糖のパッケージが付いてきたりする。

カナダでは緑茶も紅茶も全部同じお茶だ。いや日本でもそうだが、なんというか「同じグループ」に居る感じ。
私たちからしたら、緑茶及びほうじ茶など、緑茶関連のお茶は紅茶とはちょっと違う。紅茶は甘くてもミルク入れてもレモン入れてもいいけど、緑茶に砂糖は入れないしミルクもレモンも入れない。

数年前にカナダのお祭り的なイベントで売られていたレモングリーンティーを興味本位で飲んだら、意外と美味しくて驚いた。

この緑茶は甘く無いという思い込み(?)、もしかしたら日本だけなのかもしれない。
よく考えれば、抹茶という緑茶の仲間は、甘くてもなんとも思わない。抹茶ラテやら抹茶スイーツやら。

一時期シンガポールに住んでいたこともあったが、やっぱりペットボトルや市販の緑茶は甘かった。なんならほうじ茶も甘かった。
私の旦那さんはヨーロッパの人で、彼の実家においてあるペットボトルの緑茶もやっぱり甘かった。

同じアジアでも、シンガポールですら甘いとなると、いよいよ日本が異質なのでは?となってくる。
何年か前にカナダにやってきた台湾からのお茶屋さんでは甘いグリーンティーにクリムチーズのフォーム?が乗っているやつが売っていた。かなり怖いもの見たさで飲んだらやっぱり美味しかった。

今はすっかり慣れたが、20数年も日本で暮らしていたのでこの緑茶も紅茶も同じお茶、という考え方はかなり違和感があった。
市販の甘く無い緑茶という点で言えば、カナダならアジア系のスーパーに行けばお〜いお茶が日本の3倍くらいの値段で買える。シンガポールもコカコーラさんのおかげで綾鷹が割と普及している。ヨーロッパは知らない。

ちなみに私が人生で一番美味しい!と思った甘く無い緑茶を飲めたのはカナダの魔女のような人がやっているお茶屋さんででした。その話はまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?